写真展 FUJIFILM SQUARE(トップ) > 写真展・イベント情報 > 「日・欧巡礼の道」展 欧州編/カミーノ・デ・サンティアゴ 写真・南川三治郎
  • 開催期間
  • 2007年12月28日(金)〜2008年1月30日(水) 11:00〜20:00
    ※ 12月29日(土)〜 1月3日(木)は年末年始のため休館いたします。

  • 作品点数
  • 約150点
  • 会場
  • FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 1F ギャラリー「PHOTO IS」
  • 入場料
  • 無料
  • アートディレクション
  • 長友 啓典
  • 開催中の写真展・イベント
ギャラリー「PHOTO IS」

「日・欧巡礼の道」展 欧州編/カミーノ・デ・サンティアゴ 写真・南川三治郎

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こちらの催しは終了いたしました。

2008年1月30日(水)をもって終了いたしました。

FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は1F ギャラリー「PHOTO IS」において、12月28日(金)から1月30日(水)まで『「日・欧巡礼の道」展 欧州編/カミーノ・デ・サンティアゴ 写真・南川三治郎』を「日・欧巡礼の道」展実行委員会と共催いたします。
欧州巡礼の道は、9世紀にキリスト12使徒の一人である聖ヤコブの遺骸がサンティアゴ・デ・コンポステーラで見つかったことが発端で、中世の時代から多くの巡礼者が約800kmから1,600kmの道のりを巡礼しました。道のりには、約1,000年ほど前のロマネスク時代の美術品や建築物が多数あり、1993年には世界遺産に登録されました。今日では、歩くレジャーとしても人気で子どもから大人まで数多くの方が参加しています。
本写真展では、日本でも徐々にブームになりつつある欧州巡礼の道を、中世の美しい建築物や巡礼者の表情といった色々な側面から分かりやすく紹介してまいります。特に今回は、特別に撮影が許可された貴重な中世の美術品や建築物等の写真を多数展示することで、中世欧州の文化をご堪能いただけます。また、写真展開催期間中、写真家 南川 三治郎さんによるギャラリートークショーも予定しております。
尚、欧州巡礼の道と姉妹路となっている熊野古道の写真展は、『「日・欧巡礼の道」展 日本編・熊野古道 写真・南川三治郎』として、12月15日(土)から12月25日(火)まで、銀座の和光ホールにて開催いたします。
熊野古道も欧州巡礼の道が始まった同じ頃に、多くの庶民が修行として巡礼しました。日本と欧州で時を同じくして巡礼という文化が興ったという奥深さを写真を通してご堪能ください。

※12月25日(火)17:00(日本時間)をもちまして、トークショー事前登録の受付は終了いたしました。

プロフィール

南川三治郎(みなみかわ・さんじろう) 南川 三治郎(みなみかわ・さんじろう)
1945年三重県生まれ。東京写真大学卒業後、大宅壮一東京マスコミ塾・第一期出塾。パリを拠点にヨーロッパの「人と文化」に焦点を当て取材活動をするフォトグラフィック・ライター。現在はパリと東京を年に数回往復し、旺盛な取材活動を展開している。80年日本写真協会新人賞受賞。86年日本写真協会年度賞受賞。93年にオーストリア政府観光局より名誉勲章ゴールド章受賞。
1980、85、87、92 年、2004年に富士フォトサロン(銀座)で個展を開催。

公式ウェブサイト →S-Minamikawa.com

 

◆南川先生からのごあいさつ文◆

昨今、ヨーロッパでは、歴史と文化の道をゆっくりとたどる"歩くレジャー"が静かなブームを呼んでいます。
特にユネスコ世界遺産にも登録されているフランスの中部から西南部にかけての地方に点在するロマネスクの教会や北スペインのカミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼路)は人気で、優雅なリタイア組から学生まで、幅広い層に支えられているのです。
中世の昔、野を越え山を越え、1日40kmの険しい道を歩いて、イベリア半島の西北端、ガリシア地方の豊かな緑に包まれた聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指した巡礼者たち。そこはキリストの12使徒の一人、聖ヤコブの遺骸が眠る、キリスト教三大巡礼地のひとつ。時代が変わっても訪れる人が絶えることのないこの巡礼路を、重いリュックサックを背にした老若男女が熱心に歩き続けます。
フランスからおよそ800km、国境を越えてスペイン領内に入り、さらに800kmの道程は、風土も文化も異なる幾つもの地方を目で耳で体で心に感じることができ、今また世界遺産の歴史街道として訪れる人が絶えないのです。
街道をゆけば、いまも中世さながらの素朴で美しい風景が広がり、途上の村や町の教会には珠玉のロマネスク美術がひっそりと残されています。
かたや地球の反対側にあたる日本でも、ヨーロッパと時を同じくして"蟻の熊野詣"に代表される、"生きながら浄土に生まれ変わること"を目指して、善男善女が熊野の道を歩いたのです。
およそ30余年一貫して"ヨーロッパの人と文化"にフォーカスを当て続けてきた私は、長年ヨーロッパの文化に触れてきた体験と本来持つ日本人の精神性と感性から、「二つの聖なる巡礼の道」を捉える試みに挑みました。
日本とヨーロッパの人々の信仰とは?なぜ人は祈るのだろうか?そして、なぜ辛い道を歩き続けるのだろうか?との疑問を胸に、"写真でその相似性を表現しよう"と重いカメラを背負い、巡礼の徒となって、道標である聖ヤコブの帆立貝と十字架に励まされながら、星降る銀河の道をたどりながらシャッターを切り続けたのです。

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