写真歴史博物館 企画写真展 田淵行男作品展「自然と向き合う」

「夕日の白岳」1942年

「初冬の浅間 黒斑山中腹より」1940年
こちらの催しは終了いたしました。

 フジフイルム スクエア写真歴史博物館では、安曇野や北アルプスを愛し、多くの山岳写真家に影響を与えた、写真家田淵行男の作品を新たなプリントを作成し2 部構成で展示いたします。第一部では「自然と向き合う 山の愛しき友」と題し、高山蝶やアシナガバチなどの昆虫生態研究家としても著名であった田淵行男ならではの山や昆虫などの作品を展示します。第二部「自然と向き合う 山との語らい」では彼の創作活動の主たる場であった北アルプスを中心に、山岳写真を展示いたします。

 田淵行男(1905-1989)は山岳写真家として著名なばかりでなく、高山蝶の研究家として知られ、日本におけるナチュラリストの草分け的存在です。疎開をきっかけとして移り住んだ安曇野の土地を愛し、北アルプスの山々、安曇野の自然風景、虫や草木まで撮影しました。

 今回の作品展では、残されたオリジナルの乾板やネガから新たに最新の技術でプリントした作品をご覧いただきます。

プロフィール

田淵 行男(たぶち ゆきお)プロフィール 1905年-1989年
1905年鳥取県生まれ。1945年疎開をきっかけに安曇野に移り住む。1951年朝日新聞社から初めての著書『田淵行男山岳写真傑作集』を出版。以降、亡くなる1989年までの間に計36冊の著書を発表。壮大な北アルプスと緑豊かな安曇野をメインフィールドとして、高山蝶、アシナガバチなどの生態研究や、山岳などの自然写真の撮影にその生涯を捧げた。日本写真批評家協会作家賞、自然保護思想普及功労賞、日本写真協会功労賞、など数多くの賞を受ける。安曇野市名誉市民。

開催期間 2014年4月1日(火)~2014年7月31日(木)

第一部:2014年4月1日(火)~ 2014年5月31日(土) ※終了いたしました。
「自然と向き合う 山の愛しき友」

第二部:2014年6月1日(日)~ 2014年7月31 日(木) ※終了いたしました。
「自然と向き合う 山との語らい」
開館時間 10:00~19:00(入館は18:50まで)期間中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
作品点数 第一部、第二部 それぞれ約20点
入場料 無料
主催 富士フイルム株式会社
協力 公益財団法人 安曇野文化財団 田淵行男記念館(長野県安曇野市)
企画 クレヴィス

【写真展同時開催イベント】
ギャラリートーク
写真家 水越 武氏による 師・ナチュラリスト 田淵行男を語る


写真歴史博物館では、開催中の田淵行男作品展「自然と向き合う」の作品について、弟子である、水越武さんによる解説(ギャラリートーク)を開催いたします。
作品が撮られた背景から、師・田淵行男氏の山への想いなどについてお話いただきます。

日時 6月14日(土) 14:00~ / 16:00~ (各30分程度) ※終了いたしました。
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入場料 無料
予約 不要
<プロフィール>

水越 武(みずこし たけし)

1938年愛知県生まれ。東京農業大学林学科中退後、1965年から田淵行男氏に師事。1971年に発表した「穂高」のシリーズで厳然たる山の神髄を示し、山岳写真界に水越武の名を刻む。現在は温暖化で後退が進む世界各地の氷河、山の博物誌などのテーマに取り組んでいる。主な受賞歴に土門拳賞、日本写真協会年度賞、講談社出版文化賞、芸術選奨文部科学大臣賞などがある。

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