富士フイルムフォトサロン企画展 「桜ライン311の軌跡」写真展

今村拓馬「植樹を待つシキザクラ」

安田菜津紀「未来へ、心を込めて」

佐藤慧「受け継ぐもの」

今村拓馬「4月下旬の河津桜」

『私たちは、悔しいんです』
平成23年3月11日東日本大震災が発生し、陸前高田市でも多くの人が時間を止めました。
その後、「今回と同規模の津波の痕跡がありました」とのニュースが流れていました。
10mを超える津波の可能性が、震災前から声高に叫ばれていれば、津波によって奪われた命はもっと少なくて済んだのではないか?
次の時代が、この悔しさを繰り返すことのないように、今回の津波の到達点を桜の木でつなぎ、後世に伝えたいとおもいます。
こうして始まったプロジェクト「桜ライン311」の始まりから現状までをとらえたドキュメントを3人の写真家(今村拓馬、佐藤慧、安田菜津紀)の競作によってごらんいただきます。


プロフィール

今村拓馬(Takuma IMAMURA)
1980年佐賀県生まれ。
現代の、普段の子どもをテーマに、フリーで活動中。陸前高田市においても子供たちの写真を積極的に撮影。
2007年第3回名取洋之助写真賞受賞

佐藤慧(Kei SATO)
1982年岩手県生まれ。世界を変えるのはシステムではなく人間の精神的な成長であると信じ、命の尊厳や愛を伝える手段としてのジャーナリズムや芸術活動に希望を託し活動を開始。言葉を探しつつ、風に吹かれ、根無し草のように自由に世界を漂いながら国家、人種、宗教といったあらゆる境界線を超えて、人と人との心の繋がりを探求し、それを伝えていく。東日本大震災にて肉親を失う。

安田菜津紀(Natsuki YASUDA)
1987年神奈川県生まれ。studio AFTERMODE所属フォトジャーナリスト。16歳のとき、「国境なき子どもたち」友情のレポーターとしてカンボジアで貧困にさらされる子どもたちを取材。現在、カンボジアを中心に、東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で貧困や災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。2012年、「HIVと共に生まれる -ウガンダのエイズ孤児たち-」で第8回名取洋之助写真賞受賞。共著に『アジア×カメラ 「正解」のない旅へ』(第三書館)、『ファインダー越しの3.11』(原書房)。

開催期間 2014年3月7日(金)~3月20日(木)
開館時間 10:00~19:00(入館は18:50まで/最終日は16:00まで)
会場 富士フイルムフォトサロン ミニギャラリー
作品点数 四切カラー 約30点(予定)
入場料 無料

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