第25回 林忠彦賞受賞記念写真展 船尾 修「フィリピン残留日本人」

 「林忠彦賞」は、戦後写真界に大きな足跡を残した写真家・林忠彦(山口県・周南市出身)の多彩な業績を記念し、周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3)年度に創設したものです。
 時代を共有する写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、それを乗りこえ未来を切り開く写真家の発掘を目的に、毎年プロ・アマチュア問わず写真を募集。その受賞者の作品を展示いたします。

 今回の受賞作「フィリピン残留日本人」は、戦前フィリピンに移住した日本人の子どもたち、日系2世などの姿を捉えた作品です。彼らの多くは戦後、反日感情の強かったフィリピンで生活し、現在もまだ多くの方々は日本国籍が回復していません。作者は2008年に偶然このことを知り、以後7回にわたってフィリピン各地の残留日本人の家庭を訪れ、現在の境遇や暮らしぶりを直接目にし、話を聞き取りながら、ブローニー6×6のモノクロフィルムにより撮影を行いました。
 残留日本人ひとりひとりと真摯に向き合い記録を重ねた取材と、それをしっかりとした写真で表現したドキュメンタリーとして、見事な作品です。


開催期間 2016年4月15日(金)~2016年4月21日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
場所 富士フイルムフォトサロン スペース1
入場料 無料
作品点数 モノクロ・60点

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