新たな時代を切り開く写真家の登場
富士フイルムフォトサロン 東京 公募写真展

第29回林忠彦賞受賞記念写真展 笠木絵津子「私の知らない母」

  • 1941年、満洲国哈爾浜市松花江にて

  • 1953年正月、兵庫県尼崎市の引揚げ者の寮にて

  • 1928年頃、台湾高雄にて

  • 1946年、中国旧奉天市にて

第29回林忠彦賞の受賞を記念した作品展。
「林忠彦賞」は、戦後写真界に大きな足跡を残した写真家・林忠彦(山口県・周南市出身)の多彩な業績を記念し、周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3)年度に創設したものです。
林忠彦は戦後、焼け跡の中から「太宰治」「坂口安吾」など、無頼派の生の群像をとらえ世に出て以来、「カストリ時代」「日本の作家」「東海道」など、わが国の写真史に残る重厚な作品を次々に発表。生涯にわたって新しい写真表現に挑み続けました。
林忠彦賞は、時代を共有する写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、それを乗りこえ未来を切り開く写真家の発掘を目的に、毎年プロ・アマチュア問わず作品を募集しています。本展では、その受賞作品を展示いたします。

第29回の受賞作「私の知らない母」(笠木絵津子)は、母の過去の写真と現在の自分の写真とを一つの画面にコラージュした写真集です。1998年に作者の母が亡くなり、伯母の家で母の写る数多くの写真と出会いました。以後、戦前、母が生きた東アジアを訪ね写真を撮り、過去の家族写真と現地の写真、さらに自分の写った写真を重ねて交錯させ、フォトコラージュ作品を制作しました。この作業は10年続き、母の死から21年たった2019年写真集として発表されました。本作は「時間と空間の芸術」といわれる写真表現の1つの到達点として選考委員会でも高く評価されました。


出展者ウェブサイト

笠木絵津子氏
笠木絵津子氏


開催期間 2021年4月16日(金)~2021年4月22日(木)
※ 本写真展は、新型コロナウイルス感染症対策による臨時休館(2020年2-6月)のため、会期を変更いたしました。
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1
入館料 無料
※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。
作品点数 小全紙サイズ・カラープリント・約50点

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。


富士フイルムフォトサロンは、2020年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2020」の認定を受けております。

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