写真歴史博物館 企画写真展
写真の錬金術 二人の表現者

「覚醒する写真たち」 今 道子 + 佐藤時啓

  • Part1 今 道子「蘇生するものたち」
    《タコ+メロン》 1989年
    写真:今 道子  ©Michiko Kon, Courtesy of PGI

  • Part1 今 道子「蘇生するものたち」
    《鮭+蝶+ハイヒール》 1987年
    写真:今 道子  ©Michiko Kon, Courtesy of PGI

  • Part1 今 道子「蘇生するものたち」
    《潤目鰯+シルクハット》 1994年
    写真:今 道子  ©Michiko Kon, Courtesy of PGI

  • Part1 今 道子「蘇生するものたち」
    《赤い燕尾服》 1994年
    写真:今 道子  ©Michiko Kon, Courtesy of PGI

  • Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」
    《#275 Koto-ku Aomi》 1996年 シリーズ〈光-呼吸〉より
    写真:佐藤時啓  ©Tokihiro Sato

  • Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」
    《#1》 1988年 シリーズ〈光-呼吸〉より
    写真:佐藤時啓  ©Tokihiro Sato

  • Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」
    《#323 Yotsukura》 1996年 シリーズ〈光-呼吸〉より
    写真:佐藤時啓  ©Tokihiro Sato

  • Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」
    《#223 Flag of the European Union, Berlin》 1994年 シリーズ〈光-呼吸〉より
    写真:佐藤時啓  ©Tokihiro Sato

 FUJIFILM SQUARE( フジフイルム スクエア)写真歴史博物館では、2019年9月1日(日)から12月27日(金)まで、異色の写真家と呼ばれた二人のアーティスト、今 道子と佐藤時啓の作品展を開催いたします。

 フランスで発明された写真術が日本に渡来したのは1848年のこと。以来、日本では独自の写真文化が形成されてきました。日本の写真表現が熟成するのは1960年から70年代。そして、80年代には写真専門の美術館やギャラリーが設立され、80年代後半になると、現代美術でも写真を使った作品が注目を集めるようになります。この頃に異色の写真家として登場したのが、今 道子と佐藤時啓です。二人は現在も国内外で広く活躍し、美術と写真の両方面から高く評価されています。

 今 道子(1955— )は、創形美術学校で版画を学んだのち写真に転じ、1985年から本格的な作家活動に入りました。野菜や魚、果物といった食物、帽子やハイヒールなどの素材を緻密に組み合わせたオブジェを制作し、自ら撮影して印画紙に焼き付ける独自のスタイルは他に類を見ません。作家のイマジネーションを具現化した特異なオブジェは見る者を刺激し、代表作〈EAT〉に象徴される奇妙で魅惑的な作品は、現在さらなる進化を遂げています。
 佐藤時啓(1957— )は、東京芸術大学美術学部および同大学大学院で彫刻を学んだのち、1980年代後半に彫刻の制作から写真に転じました。作家自身がペンライトや鏡を持ってカメラの前で動き回り、長時間露光でその光の痕跡や空間をとらえた代表作〈光-呼吸〉のシリーズをはじめ、その創作活動は一貫して写真の原理を追究しています。佐藤の好奇心と実験精神に満ちた作品は、現在も新たな技術を取り入れながら進化し続け、とどまるところを知りません。

 二人に共通しているのは、写真以外の美術から写真表現に行き着いたこと、三次元のオブジェや身体的運動を印画紙という二次元に完結させていること、写真芸術として認められるプリント作品を最終形態としていることです。両者の表現は、ともに限りなくアートに近い写真作品でありながら、反比例するように写真の原理や本質に近づいていきます。独自の方法で写真の真髄を精製していく創作行為は、まさに「写真の錬金術」というべきものです。

 本展は、第1部では今 道子、第2部では佐藤時啓を特集し、それぞれ初期から現在までの作品を集約して展示します。唯一無二の方法で写真を追究し続ける“写真の錬金術師” 、今 道子と佐藤時啓。デジタル写真が圧倒的な位置を占め、写真表現がますます複雑化、多様化している今日、二人の写真作品から「写真とは何か」を再考する試みです。

※ 写真展併催イベントとして、9月28日(土)、10月19日(土)に今 道子氏によるギャラリートークを開催いたします。
また、11月16日(土)、12月14日(土)に佐藤時啓氏によるギャラリートークを開催いたします。


プロフィール

今 道子 (こん・みちこ/1955— )
1955年、神奈川県鎌倉市に生まれる。創形美術学校版画科卒業後、東京写真専門学校にて写真を学ぶ。1985年の個展「静物」より本格的な作家活動を開始。1987年、第3回東川賞新人作家賞受賞。1991年、個展「EAT Recent Works」(フォト・ギャラリー・インターナショナル[現PGI]、東京、1990年)にて、第16回木村伊兵衛写真賞を受賞。国内外で個展を多数開催、グループ展にも多数参加。東京国立近代美術館、東京都写真美術館、シカゴ美術館、ヒューストン美術館、ヴァン・ゴッホ美術館などに作品が収蔵されている。

佐藤時啓 (さとう・ときひろ/1957— )
1957年、山形県酒田市に生まれる。1981年、東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。1983年、同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1990年、第6回東川賞新人作家賞受賞。1993年、メルセデス・ベンツ・アート・スコープ賞受賞によりフランス滞在。1994年、文化庁在外研修員としてイギリス滞在。2015年、第65回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。国内外で個展を多数開催、グループ展にも多数参加。東京都写真美術館、埼玉県立近代美術館、シカゴ美術館、ヒューストン美術館などに作品が収蔵されている。現在、東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授。



企画展名 FUJIFILM SQUARE 写真歴史博物館 企画写真展
「覚醒する写真たち」 今 道子 + 佐藤時啓
Part1 今 道子「蘇生するものたち」
Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」
開催期間 Part1 今 道子「蘇生するものたち」 2019年9月1日(日)~10月29日(火)
Part2 佐藤時啓「呼吸する光たち」 2019年10月30日(水)~12月27日(金)
開館時間 10:00~19:00 (入館は18:50まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
作品点数 各回 約20点(予定)
入場料 無料
※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入場無料にしております。
主催 富士フイルム株式会社
協力 PGI
後援 港区教育委員会
企画 フォトクラシック


【写真展併催イベント】 ギャラリートーク
写真家・今 道子氏と佐藤時啓氏が、自身の作品と制作過程、現在の活動について語ります。

● 今 道子氏によるギャラリートーク

日時 2019年9月28日(土)  14:00~ / 16:00~
2019年10月19日(土)  14:00~ / 16:00~
各回ともに約30分の予定です。
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
参加 無料
申し込み 不要

● 佐藤時啓氏によるギャラリートーク

日時 2019年11月16日(土)  14:00~ / 16:00~
2019年12月14日(土)  14:00~ / 16:00~
各回ともに約30分の予定です。
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
参加 無料
申し込み 不要

※イベントの内容が変更・中止となる場合がございます。予めご了承ください。


<写真歴史博物館>
~ 170年を越える写真の変遷を中心とした展示 ~

貴重なアンティークカメラやフジフイルムの歴代カメラの展示に加え、歴史的に価値のある写真を展示する企画展も定期的に開催しております。写真の文化、カメラの歴史的進化をご覧いただける希少価値の高い博物館です。170年を越える写真文化の変遷をぜひお楽しみください。

イベントも同時に開催!

【イベント】 毎日開催!申込不要の解説会(無料)

毎日、15:30からの約30分で、写真の歴史と企画展について富士フイルムのOBが分かりやすく解説いたします。是非ご参加ください。

日時毎日 15:30~ (約30分/土・日・祝 含む)(年末年始除く)
会場写真歴史博物館 ※ 館内での開催のため座席はございません。
参加無料
申し込み不要

【イベント】 ご希望日時指定!チェキ撮影体験あり「体験型 写真の歴史を旅するツアー」(無料)

5名様以上で事前にお申し込みいただければ、ご希望の時間帯(開館時間内)でチェキ撮影の体験等もついた、体験型ツアー(45分間)をお楽しみいただけます。お気軽にお申し込みください。
社会科見学、修学旅行、班別研修等でも多くの方にご参加いただいています。

希望の時間で申し込める!チェキ撮影体験あり「体験型 写真の歴史を旅するツアー」(5名以上の申し込み)

対象団体(5名~15名程度)の皆様
(人数が多い、または、少ない場合はご相談ください)
費用無料
所要時間45分
申込方法申込用紙(PDF)をダウンロードいただき必要事項をご記入の上、FAXでお申し込みください。

FAX 03-6271-3352

※電話でもお受けしております。
TEL 03-6271-3350 (10:00~18:00)

お問い合わせ先FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7番3号 (東京ミッドタウン・ウエスト)
TEL 03-6271-3350 (10:00~18:00)

※15:30~16:00以外のお時間でお申し込みください。また、コンシェルジュに他のツアーの予定が入るなどの都合により、ご希望の日時に添えない場合もあります。お早めにご相談ください。

フジフイルム スクエアとは?

富士フイルム株式会社東京ミッドタウン(東京都港区)にある、写真のことがいろいろ学べる施設です。

写真歴史博物館とは?

フジフイルム スクエアの中に、「写真歴史博物館」という写真の歴史を学べる博物館があります。
昔のカメラのレプリカなどで、「写真の生い立ち」を学べます。

体験型 写真の歴史を旅するツアー 内容

話を聞くだけでなく、実物を見たり、 レプリカに触れたり、チェキの撮影をしていただくなど、参加者の皆様に、「体験」していただきながら写真の歴史が学べます。
富士フイルムOBであるコンシェルジュが、豊富な写真の知識をもとに、わかりやすく解説します。
社会科見学、修学旅行、班別研修等でも多くの方にご参加いただいています。

コンシェルジュ

富士フイルムで写真製品の研究や開発などを長年行ってきた富士フイルムのOBです。


「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)の活動」は、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2018」において、優秀賞「瞬間の芸術賞」を受賞しました。
①「富士フイルムフォトサロン」の運営、②「写真歴史博物館」の運営、③「フジフイルム・フォトコレクション」の収蔵・展示の3つの総合的な活動が評価されたものです。
※ 企業による芸術文化支援(メセナ)活動の活性化を目的に1990年に設立された、日本で唯一のメセナ専門の中間支援機関。

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