時代を撮り続けた偉大なる写真家の精神を継承
第28回林忠彦賞受賞記念写真展
野村恵子「Otari-Pristine Peaks(オタリ プリスティン ピークス) 山霊の庭」

  • ©野村恵子

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 第28回林忠彦賞の受賞を記念した受賞作品展。
 「林忠彦賞」は、戦後写真界に大きな足跡を残した写真家・林忠彦(山口県・周南市出身)の多彩な業績を記念し、周南市と公益財団法人周南市文化振興財団が1991(平成3)年度に創設したものです。
 林忠彦は戦後、焼け跡の中から「太宰治」「坂口安吾」など、無頼派の生の群像をとらえ世に出て以来、「カストリ時代」「日本の作家」「東海道」など、わが国の写真史に残る重厚な作品を次々に発表、生涯にわたって新しい写真表現に挑み続けました。
 時代を共有する写真を撮り続けた林忠彦の精神を継承し、それを乗りこえ未来を切り開く写真家の発掘を目的に、毎年プロ・アマチュア問わず作品を募集。その受賞作品を展示いたします。

野村恵子氏
野村恵子氏

 「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」は、北アルプスの小さな集落、信州長野県の小谷村(おたりむら)を4年の歳月をかけて撮影した作品です。真冬には2メートルの豪雪にもなる厳しい自然の中で、山の恵みを糧に暮らす人々や自然の風景を、作者は本能のままにシャッターを押し続けました。研ぎ澄まされた眼差しと優れた色彩感覚で表現された作品は、山に生きる人間と生き物の関係をとらえ、彼女自身の小谷村を表現したとして、選考委員会で高く評価されました。煩雑な現代社会に生きる私たちに、いのちと向き合う、いのちをつなぐとはどういうことなのか、人間の生き方の根本について考えさせる作品です。


※ 4月20日(土)に写真展併催イベントとして、野村恵子氏によるギャラリートークを開催いたします。



開催期間 2019年4月19日(金)~2019年4月25日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
場所 富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1
入場料 無料
作品点数 小全紙サイズ・カラープリント・約60点

【写真展併催イベント】 野村恵子氏によるギャラリートーク

日時 2019年4月20日(土) 13:00~14:00
※終了いたしました。
会場 富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1 写真展会場内
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
参加 無料
申込 不要

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