写真歴史博物館 企画展 「エドワード・S・カーティス作品展『アメリカ先住民の肖像』」

A Zuni Governor(ズニ族の酋長)

Canyon de Chelly, Navaho(キャニオン・デ・シェイ ナヴァホ族)

An Oasis in the Badlands(バッド・ランズのオアシス)

Raven Blanket, Nez Perce(漆黒の外衣 ネ・ペルセ族)
こちらの催しは終了いたしました。

 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は写真歴史博物館にて、「エドワード・S・カーティス作品展『アメリカ先住民の肖像』」を2013年3月1日(金)から2013年5月31日(金)まで開催いたします。

 エドワード・S・カーティスは、1868年にアメリカ合衆国中西部のウィスコンシン州に生まれ、独学で写真を学び、若くして肖像写真家として評価されました。1900年から、多くのアメリカ先住民の中に深く入り込み、彼らと親交を深め、彼らの生活や肖像などを撮影しました。以後、約30年間をかけて“消え行く文化を記録”しました。カーティスは、単にアメリカ先住民を記録に残すために撮影したものではなく、近代化によって失われようとするアメリカ先住民の最後の輝きを深い敬意とともに写し撮りました。彼の撮影したアメリカ先住民の肖像写真は、人間の尊厳が見事に表現され、気高く、美しい作品となっております。

 今回は1900年代初頭に制作されたオロトーン技法の貴重なヴィンテージプリントを中心とする写真作品によって、エドワード・S・カーティスの写真世界をご覧いただきます。

プロフィール

エドワード・S・カーティス 1868年-1952年
1868年ウィスコンシン州に生まれ。シアトルで写真技術を学んで営業写真館を経営し、ロマンティックなポートレイトや風景写真で成功を収めた。1899年、ニューヨークの大富豪エドワード・H・ハリマンのアラスカ探検隊に同行したことが大きな転機となり、ネイティブ・アメリカンの撮影に専念することを決意。自らを「消えゆく文化の目撃者」ととらえ、1900年の南西部での撮影を皮切りに、南西部、平原、北西海岸の部族を次々と撮影。大富豪のJ・P・モルガン氏やセオドア・ルーズベルト大統領の経済的支援を得て、ミシシッピー河西部からアラスカにかけて全域を踏破し、80以上の部族を調査・撮影。
1907年から1930年の間に、約1500点の写真とテキストによる全20巻の『北米インディアン(The North American Indian)』を発行するという偉業を成し遂げた。

開催期間 2013年3月1日(金)~2013年5月31日(金)
開館時間 10:00~19:00(入館は18:50まで)期間中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
作品点数 22 点
入場料 無料
主催 富士フイルム株式会社
協力 清里フォトアートミュージアム
企画 クレヴィス

【写真展同時開催イベント】 ※こちらの催しは終了いたしました。
エドワード・S・カーティス作品展「アメリカ先住民の肖像」 学芸員によるギャラリートーク

写真歴史博物館では、開催中のエドワード・S・カーティス作品展「アメリカ先住民の肖像」の作品について、清里フォトアートミュージアム学芸員である、山地裕子さんによる解説(ギャラリートーク)を開催いたします。作品が撮られた背景からカーティスの思い、またこれらの作品のもつ価値についてお話いただきます。

日時 4月21日(日) 13:00~ / 15:00~ (各30分程度)
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入場料 無料
予約 不要
<プロフィール>

山地 裕子(やまじ ゆうこ)

東京都生まれ。1983年聖心女子大学文学部卒業後、西武百貨店・広告制作担当を経て、Sotheby’s、Black Star Publishingに勤務。ニューヨーク・International Center of Photography/General Studies修了後、プラット・インスティテュート芸術学部修士課程修了(写真専攻)。1995年より清里フォトアートミュージアム学芸員。主な企画展に「プラチナ・プリント 光の誘惑」「20世紀の蒸気機関車」「WWII:日本の敗戦」「はじめての宇宙の歩き方」「グレイト・スピリット」「Worldwide@Young Portfolio」などがある。

このイベントに関するお客様のコメント

ニックネーム:ぞら (50代女性)

たまたま通りがかったのですが、エドワード・カーティスの写真だとわからずに入りました。
いままで彼の写真は、本やポスターではみたことがあるのですが、存在感がまるで違います。
どの写真も深みがあり、1900年代に思いを馳せました。このような企画、ありがとうございます。

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