山下茂樹氏インタビュー 山下茂樹写真展「平成富士山」

山下茂樹

撮影:山下茂樹 撮影:山下茂樹

2013年4月12日(金)から4月18日(木)まで開催される山下茂樹写真展「平成富士山」について、山下茂樹氏にインタビューいたしました。

―― まずタイトルの「平成富士山」に込められた山下さんの思いをお聞かせ下さい。

山下 私が本格的に富士山撮影に入ったのが1998年という昭和の最後の年で、展示の作品のほとんどが平成に撮影されたものです。テーマ性を持って撮影してきた第一弾として「今の時代の富士山」を残したいと思ってタイトルを付けました。1988年のスタートから現在も年間200日以上、富士山の撮影を継続中しており今後も永遠のテーマとして撮り続けたいと思っています。

―― 山下さんの富士山に対する思いをお聞かせ下さい

山下 私は風景撮影をメインに仕事していますが、その中でも富士山は別格です。自然に対してあらゆる条件が満たしている富士山を自分なりに描くことができれば、すべての日本の自然風景で、何かが見えてくるかと思い撮り続けています。独立峰がゆえに、海抜ゼロメータから上空4800メータまで、東西南北、四季折々で様々な姿を見せてくれる被写体は富士山以外には無いとおもっており、この素晴らしい被写体に挑戦しています。

―― かなり富士山に注力されておりますが、撮影はかなり厳しい時がありませんか。

山下 富士山撮影は、私はこれを「行」と考えているので辛さを耐える事でもあります。季節に応じ、自然に対する装備は万全でなければなりません。その辛さを吹き飛ばしてくれるのが、自分の頭に描いた富士山が現実に現われてくれる瞬間です。山頂に1本の線が現われみるみるうちに見事な傘雲に変化した時などは言葉にできない感動があります。

―― 今回の写真展で皆様に見て欲しいポイントをお聞かせ下さい。

山下 今回の写真展ではいろんなバリエーションの富士山を出展しました。時期的に春の訪れの桜と富士山から四季折々の富士山、上空から撮影した作品、峠、山々からの作品、時間を追った黎明時から夜明け時、黄昏時から夜半までの作品、順光線の綺麗な時間帯の富士山等々、新しい富士山を、ご高覧頂いて感じてもらえたら幸いです。

―― ご来場いただく皆様にメッセージを。

山下 富士山を通して、自然に興味を持っていただき、自然の美しさを大切に後世に残し続けて欲しいと念じています。多くの皆様に富士山ファンになって欲しいです。

撮影:山下茂樹 撮影:山下茂樹

プロフィール
山下 茂樹(やました しげき)
1947年三重県生まれ、愛知大学経済学部卒。1996年より重点的に風景写真の取材を始める。2000年(有)オフハウスデザイン写真企画室設立。写真展多数開催。雑誌等執筆多数、写真集&アプリ写真集多数発売、PSJ会員, JPA会員、NPS会員、(株)アフロ写真作家契約。フォト十彩顧問。

<富士山写真集>
「富士日記」-求龍堂刊
「富士山」-青菁社刊、
「パノラマ富士山」-ピェブックス刊、
「四季の富士山」-講談社インター編、(英文版、簡体字版)
「四季の富士山撮影テクニック」-日本カメラ社。より。

<アプリ写真集>
AppStoreの富士山「百の色」。
セブンネットのアフロ写真集 山下茂樹「富士山」。
Docomoストアの富士「四季彩」。
BookLiveの「富士山」-青菁社。

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