この写真展・イベントに関するご意見・コメント
電子版室生寺の印象
ニックネーム:匿名 (60代以上の男性)
何度も何度も飽きず開いた土門の室生寺や古寺巡礼。
いま、ネットを通じて「室生寺」写真展のフラッシュを見ながら、土門のカラー作品の現像や焼付けに携わってきた身としては懐かしさとともに感慨が
こみ上げてきて、晩年不自由な体でなお撮影されていた姿を思い起こす。 土門直筆のサインがある簡易版古寺巡礼は私の宝物の一つであるが、不自由な左手で
毛筆を奮われたお姿は忘れえるものではない。
関係各位のお怒りを承知で、あるいは誤解を恐れずに言えば、このお知らせの画面をモニターで見ていて新たな土門作品に出会った。
モノクロームの土門作品を手がけたことは無いが原画や印刷と比べて深い黒とやや高いコントラストはシャープな印象で、生誕101年にして新たな土
門がよみがえったのかと錯覚があり、鬼の土門といわれた風貌にはひょっとすると電子映像のほうが相応しいのではないかとさえ思えてきた。
モノクロ復権
電子版でもモノクロの美しさ、いや光そのものの美しさは格別ですね。機材の乏しい時代にこれだけのネガを残した技術に脱帽。機会を逃していたので、今回はじかにプリントで見たい。多くの人にモノクロ・プリントの美しさも知って欲しいものです。しかし、黒の部分が多いのでプリントは難しかったでしょうね。
銀塩モノクロプリントの再開をめざしている者より