- 開催期間
- 2009年10月16日(金)〜2009年10月22日(木)
- 開館時間
- 10:00〜19:00
(最終日は14:00まで) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン スペース1
- 入場料
- 無料
地球が出来て約40億年。そして人類は地球の生命の頂点に君臨しているともいわれている。だがその歴史は地球の年齢からするとほんの瞬きするぐらいの時間でしかほかならない。地球が出来て一番長く生き続けている大きな生命体それはPlants(植物)。バクテリアとマクロの生き物を除けば人類よりはるかに地球上に広く多く暮らしている。世界最古の大陸オーストラリアの風景を通して前回地球のポートレイトをお見せしましたが、今回は地球上で人類よりもはるかにながい営みを続ける植物達のポートレイトを通じて地球のSpiritを感じていただければと思います。
オーストラリア大陸には熱帯雨林から雪山まで様々な自然状況があります。タスマニアのコケやパンダニ、大陸のユーカリ林、大陸移動説を証明するきっかけになったバオバブの木、世界遺産にもなっている世界最古の熱帯雨林。この大陸には他の大陸には見られない植物たちが元気にいきづいています。写真展はこの12年間にオーストラリア大陸中で撮影した、小さなコケから高さ70メートル樹齢数千年のユーカリの木まで一気に見せることにより、木々たちのポートレイトを通して地球環境のダイナミックと繊細さ、そして次世代に残すべき大事な財産と感じていただければと思います。
作品は全て銀塩フィルムを使用しノーフィルター&ノーレタッチです。銀塩フィルムにこだわったのには、植物のしなやかさとシャープさ、質感を表現するには銀塩フィルム以外に考えられなかったのともう一つ別の観点からの考えがあります。フィルムはご存知のようにコラーゲンとビタミンCが含まれています。植物という有機体生命を撮影し100%以上表現するには、やはり有機体を含む銀塩フィルム以外に考えられない。太古の昔ビッグバン以前、全ての有機体は1つであったと言われています。だからこの植物と言う地球でもっとも長い生命体に対して同じ有機体であるフィルムを通してコミュニケーションをはかり皆様にお見せしたいと考えております。
地球温暖化が叫ばれている現在、植物たちのポートレイトを通し、言葉無き静かな同じ星の住人たちの声を、富士フイルムフォトサロンを通じて日本全国もしくは世界に発信したいと思いこの写真展を企画いたしました。どうぞご来場よろしくお願いいたします。