2007年夏の参議院選挙での与野党逆転は、その後の日本の政治の大変動を予感させました。私は直ちに、一大転換期を迎えようとしていた日本の政治に、強い影響力を持つ政治家やジャーナリスト、評論家など50人を目標に撮影・インタビューを開始しました。人物写真家として、私は彼らのポートレートを真正面から捉えると共に、インタビューでは日本の長期にわたる衰退の原因、日米、日中関係、目指すべき国や社会の姿、二大政党制の対立軸、それぞれの人生観などを中心に彼らの生の声を訊いてきました。
2010年5月には目標の50人の撮影、インタビューを終了しました。今回の写真展では50人のモノクロ・ポートレートの他、各インタビューから抜粋した一人ひとりの印象的な「言葉」も展示する予定。