野付半島は根室海峡に面した半島です。湿地帯でトドマツ、エゾマツ等が海水、又は浸食により立ち枯れしてやがては地中に消えつつある荒涼とした奇観な光景です。写真を始めた頃より撮り始め十数年経ち今や枯木もたくさん地中に還りました。この枯木群も季節の自然現象により朝夕は温かい陽をうけ、寒い冬には凛とした姿を見せ、あとどの位の時をかけて土に還るのだろうかと・・・・この様なひたむきに生きる古木に想いを寄せながら撮り続けたものをまとめてみました。何かを感じていただけたら幸いです。是非、ご高覧ください。

阿部悦子