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富士フイルムフォトサロン スペース3
山田重夫写真展「里山の扉を開くとそこに子供の頃の自分がいた」
私が生まれ育った伊豆の里山には、セミやカブト虫、スイカ畑にイモ畑・・・・・
里山は、むかし宝の山だった。
カメラ片手に歩いた「里山」は、私に少年時代の思い出とそこに生きる人たちとの絆や友情を与えてくれた。
今回の里山に関する撮影では、多くのことを学びました。10年程前、私が伊豆松崎町にある棚田を訪れた時のことです。「この棚田は、むかし村人がみんなで、はるか下にある海辺から浜石を一つずつ持ちあげて作ったんだよ」と老人がポツリともらしました。その言葉に感動を覚え、私の全国の里山歩きが始まりました。
今の世の中、目の前にあるものが何でもあっさりと手に入ってしまう時代です。そんな中で、自分が忘れてしまっていた心の持ち方を教えてもらったような気がしました。
山田重夫