- 開催期間
- 2008年6月6日(金)〜2008年6月30日(月)
- 作品点数
- 約100点
- 会場
- FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 1F ギャラリー「PHOTO IS」
- 入場料
- 無料
「日・欧巡礼の道」展 日本編/熊野古道 写真・南川 三治郎
2008年6月30日(月)をもって終了いたしました。
FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は1Fギャラリー「PHOTO IS」において、6月6日(金)から6月30日(月)まで『「日・欧巡礼の道」展 日本編/熊野古道 写真・南川 三治郎』を開催いたします。
本写真展は、今年1月にギャラリー「PHOTO IS」にて開催し、多くの皆さまから好評をいただきました、『「日・欧巡礼の道」展 欧州編/カミーノ・デ・サンティアゴ』の日本編となります。熊野古道は、欧州巡礼の道の姉妹路であり、平成16年に、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、ユネスコの世界遺産に登録されました。
熊野古道は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられた紀伊山地に位置し、かつては厚い信仰の道として多くの参詣者、巡礼者を集めていました。歴史の流れとともに、多くは国道や県道に整備され、大きく姿を変えてしまいましたが、一部には、難所ゆえに開発の波から逃れ、当時のままの美しい石畳や景観が残っており、貴重な文化遺産を求め、今なお多くの人が訪れています。
本写真展では、世界遺産に登録された熊野古道の美しい自然や風景、寺社の国宝や重要文化財の神・仏像、祭りやその他の行事など、熊野周辺地域の文化と歴史を、写真家 南川三治郎氏の柔軟な感性により切り取られた作品を通してご堪能いただけます。
熊野古道は、欧州巡礼の道が始まった同じ時期に、多くの庶民が修行として巡礼しました。約50,000kmも離れた日本と欧州で時を同じくして巡礼と参詣という文化が興ったという不思議なつながりに思いをはせつつ、古くから神々の聖地とあがめられた紀伊山地の美しい風景や文化をご体感ください。
なお、展示期間中、南川氏が今回の撮影で使用したカメラを展示いたします。このカメラは、世界で3台しか作られなかったアメリカ製大判カメラ「ディアドルフ8×20」に手を加えたもので、世界に1台しかない貴重なカメラです。ぜひご覧ください。
南川 三治郎(みなみかわ・さんじろう) 1945年三重県生まれ。東京写真大学(現東京工芸大学)卒業後、大宅壮一東京マスコミ塾・第一期出塾。パリを拠点にヨーロッパの「人と文化」に焦点を当て取材活動をするフォトグラフィック・ライター。現在はパリと東京を年に数回往復し、旺盛な取材活動を展開している。80年日本写真協会新人賞受賞。86年日本写真協会年度賞受賞。93年にオーストリア政府観光局より名誉勲章ゴールド受章。1980、85、87、92年、2004年に富士フォトサロン(銀座)で個展を開催。 |
◆アメリカ製大判カメラ「ディアドルフ8×20」 南川先生のコメント◆ 今回の撮影で使用したカメラは、世界で3台しか作られなかったアメリカ製大判カメラ「ディアドルフ8X20」に手を加えたもので、世界に1台しかありません。フィルムは一般的な大きさの120倍の感光面積のある200X505ミリの特殊サイズを使用。その理由は、大判のフィルムを使うことによって、古の匠たちが創った美の一瞬に肉薄し、また、古くから営々と続いている熊野の原風景を現代に蘇らせたかったのです。 |
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