- 開催期間
- 2010年9月17日(金)~2010年9月30日(木)
10:00~19:00(最終日は16:00まで) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン
- 作品点数
- 約150点・モノクロを予定
- 入場料
- 無料
- 後援
- 港区教育委員会
- 協力
- 財団法人土門拳記念館、周南市美術博物館
「昭和の風貌(かお)」展~時代を作ったヒーローたち~
終戦後の混乱から高度成長期、そしてバブルまで、激動の時代だった「昭和」。貧しかったけれど、希望と活気に満ちあふれていた時代でした。メディアによって大量のイメージが大衆の前に出現し、俳優、スポーツ選手、作家、政治家など、激動の中で新たな時代を切り開いていくヒーロー・ヒロインたちに、人々は大いに熱狂しました。
本写真展では、昭和を代表する6人の写真家によって撮影された、「昭和の風貌(かお)」とも言えるヒーロー・ヒロインたちを展示いたします。彼らと同じく激動の昭和を生きた、個性豊かな写真家たちによって写し撮られたそれぞれの生き様や空気感などを通じて、「昭和」という時代を感じていただければ幸いです。
本展は、6人の写真家による優れた肖像写真であるとともに、激動の昭和を懸命に生きた日本人へのオマージュでもあります。
出展写真家:土門拳、濱谷浩、林忠彦、田沼武能、熊切圭介、齋藤康一(敬称略・順不同)
主な展示人物(敬称略・順不同)
森繁久彌、三船敏郎、川上哲治、杉村春子、渥美清、吉永小百合、ザ・ドリフターズ、長嶋茂雄、美空ひばり、石原裕次郎、黒澤明、志賀直哉、五木寛之、曾野綾子、松本清張、藤沢周平、川端康成、太宰治、三島由紀夫、寺山修司、司馬遼太郎、谷崎潤一郎、開高健、大江健三郎、棟方志功、梅原龍三郎、岡本太郎、赤塚不二夫、藤田嗣治、北大路魯山人、丹下健三、會津八一、丸山真男、吉田茂、田中角栄、本田宗一郎、松下幸之助、他
※出展内容は予告なく変更になる場合がありますのでご了承ください。
同時開催イベント |
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出展写真家、田沼武能、熊切圭介、齋藤康一による記念講演
「写真家たちが語る昭和」
開催日:2010年9月19日(日)14:00?15:30(開場13:30?)
こちらの催しは終了いたしました。
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出展写真家プロフィール |
土門拳(どもん けん)1909?1990
戦前から文化人の肖像写真を撮り、昭和28年に人物写真集『風貌』を出版しています。土門は自分が撮りたい人物の名を襖や巻紙に墨書して室内に貼付けていたというほど、肖像写真に対して強い情熱を持っていました。一方、雑誌の依頼で撮った著名人は、その人らしい「典型的なもの」が表情にあらわれる一瞬をねらって撮影していました。
濱谷浩(はまや ひろし)1915?1999
写真の記録性にこだわり、日本の風土と民俗を撮り続ける一方で、知識人・芸術家を撮影し「學藝諸家」を出版しています。濱谷は「激動する時代にあって、自己の道を掘り進んできた學藝諸家には、自ずからなる面貌姿勢がある」と記しています。特に、人物のたたずまいを捉えた写真が光っています。
林忠彦(はやし ただひこ)1918?1990
終戦後のカストリ雑誌を中心に毎月20本以上の連載を抱え、ジャーナリズム界の寵児となりました。旅から旅へと取材に出かける一方、林のカメラは常に人物に向けられ、なかでも作家の生き様を捉えた無頼派文土のポートレートは、大きな話題になりました。「人物写真は決闘」であるが持論でした。
田沼武能(たぬま たけよし)1929? 社団法人日本写真家協会会長
文芸雑誌「新潮」等を中心に作家・文化人の肖像を数多く撮影しました。市井の風俗や環境を取り入れた作品は、その人物の生活感情までをも感じさせます。その後、アメリカのタイム・ライフ社の契約写真家として世界で活躍し、ライフワークとして世界の子供たちを現在も撮り続けています。
熊切圭介(くまきり けいすけ)1934?
週刊誌ブームが到来した昭和30年代、「週刊現代」を舞台に政財界・スポーツ・芸能人などの人間模様をシャープな切り口で写し撮りました。約40年も同誌に連載し、"週刊誌界のシーラカンス"との異名で呼ばれました。報道写真で培った目による、温かいヒューマンドキュメントに定評があります。
齋藤康一(さいとう こういち)1935?
学生時代に林忠彦・秋山庄太郎両氏の助手を務め、在学中から週刊誌の仕事を始めました。週刊誌や月刊誌に、2,000人以上の人物写真および、ルポルタージュを発表しています。特にその人の持つ雰囲気がにじみ出るような自然体の作品、リズミカルな構成の組み写真に高い評価を得ています。
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