富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[image]岡本洋子写真展「心模様、花もよう」開催記念動画

意識しなければ通り過ぎてしまう瞬間がここにある。
写真家 岡本洋子のお話、花写真との出会い
岡本洋子写真展「心模様、花もよう」開催記念動画 《前編》

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2022.03.31

本動画では、身近にある花や植物を魅力的に撮ることで人気の写真家 岡本洋子氏に、ライフワークである「花」の写真についてお話しいただきます。
今回の写真展企画および、岡本氏初の写真集を担当した、写真雑誌「フォトコン」編集長の藤森邦晃氏が、対談形式で岡本氏にお話を伺います。岡本氏が花や植物を撮ることになったきっかけや、写真家を目指した経緯、今後の活動、そして、今回の写真展の見どころなどについて、語っていただきました。
この動画をご覧の上、写真展を鑑賞することで、本展をより深く楽しんでいただくことができます。また、ご来館が難しい方や遠方の方には、この動画が岡本氏の撮影にかける思いや創作の裏側をご理解いただく機会になれば幸いです。皆さま、どうぞお楽しみください。

プロフィール

[image]岡本 洋子

岡本 洋子 (おかもと ようこ)

東邦大学理学部生物科卒業、会社勤務の後、日本写真芸術専門学校にて写真を学ぶ。
卒業後は、写真家 藤井秀樹氏、秋山庄太郎氏のアシスタントを務め、独立。
大好きな花や植物、風景をメインに撮影。
各種撮影会や写真教室講師を務め、写真雑誌への寄稿や共著多数。
こだわり花クラブ主宰。富士フイルム アカデミーX講師、女子美術大学非常勤講師。
日本写真協会会員、日本自然科学写真協会会員。

写真家 岡本洋子のお話、花写真との出会い

大好きな花や植物、風景をメインに撮影し、富士フイルム主催の写真教室では「アカデミーX」の講師を務めている、岡本洋子さん。
写真展にあわせ、初の写真集『心模様、花もよう』(発行:日本写真企画)も出版される予定です。
インタビュー前半は、ご出展いただく岡本洋子さんに写真家になるきっかけや、花の撮影をライフワークにした理由について伺いました。

出演:写真家 岡本洋子
司会:写真雑誌「フォトコン」編集長 藤森邦晃(日本写真企画)

自己紹介をお願いします。

  • [image]©岡本洋子

    写真家の岡本洋子です。私は東邦大学 理学部生物学科を卒業し、ベンチャー企業に12年間勤めました。その後、渋谷の写真専門学校の夜間部で写真を勉強し、卒業後は専門学校の校長をされていた秋山庄太郎先生のスタジオでアシスタントを経験しました。スタジオを卒業後は、富士フイルム主催の写真教室「アカデミーX」や、カメラメーカーの写真セミナー講師をしています。また、「こだわり花クラブ」という写真教室を主宰しているほか、フォトコンテストの審査員を務めるなど、写真に関係した仕事をしています。

写真家になるきっかけは何ですか。

  • [image]©岡本洋子

    会社勤めをしていたころから、写真には興味がありました。当時はフィルムカメラの時代でしたので、カメラにリバーサルフィルムを詰め、バックパッカーとしてひとりで、ニュージーランドに出かけ、広大な大地の広がる美しいニュージーランドで、露出などの知識は全くわからないまま撮影をしていました。
    バブルがはじけて会社が倒産した後、本格的にカメラの勉強をしてみたいと思い、渋谷の写真専門学校に入学しました。卒業後、校長を務めていらっしゃった秋山庄太郎先生に「アシスタントをやらないか」とお誘いをいただいてスタジオ入りし、秋山先生の撮影を間近で見ることができました。秋山先生は人物撮影の草分け的な存在で、晩年はライフワークで花も撮影されており、アシスタント業務はとても勉強になりました。

  • [image]©岡本洋子

    私自身は小さいころから血液の機能に興味を持ち、生物に関する本を読んだり、犬や猫、鳥を飼っていたりしていました。図鑑をボロボロになるまで見ていたのも、今思い返すと、自然が好きだったことのあらわれだと思います。花や植物をメインに撮影したのも、「好き」だったことが理由です。
    秋山先生のもとではポートレート写真を勉強していたので、スタジオ卒業後も、歴史上の人物の末裔を撮影する人物撮影の仕事を1年程担当させていただきました。その仕事を通じて、撮影時間や撮る状況を自分でコントロールできない、という人物撮影の難しさを経験しました。私は、人物を撮影するときに目線をもらうと緊張してしまうシャイな性格なため、ポートレートではなく花や植物を撮影することを選びました。

長い間、花をメインに撮影されていますが、花をライフワークにした理由は何でしょうか。

  • [image]©岡本洋子

    花や植物が好きだからです。豊かな花の形やバリエーションに惹かれ、花そのものを撮ろう、と思っていました。撮影していくにつれ、段々と花に対する見方が広がってきました。例えば、花の生育場所や撮影条件を加味して撮影すると、とても面白く感じました。また、花の写真に自分の想いをのせて、被写体とオーバーラップさせながら撮影できるのではないかと考えていくと、さらに花の撮影が面白くなりました。このようにして、花が私のメインモチーフになりました。