富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[image]『ミッケ!』にはいろう ~ウォルター・ウィック『チャレンジ ミッケ!』の世界~

子供から大人まで楽しめる謎解き絵本『ミッケ!』

作者 ウォルター・ウィック氏と翻訳 糸井重里氏からのメッセージムービー

かくれんぼ絵本『ミッケ!』シリーズ刊行30周年記念
『ミッケ!』にはいろう
~ウォルター・ウィック『チャレンジ ミッケ!』の世界~

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2022.09.08

本動画を、ご来館の前にあるいはご覧になった後改めてご覧いただき、展示作品から何かを感じていただく参考にしていただいたり、ご来館が難しい方にも本展をお楽しみいただく機会にしていただければ幸いです。

ウォルター・ウィック氏からのメッセージ

こんにちは、ウォルター・ウィックです。かくれんぼ絵本『ミッケ!』シリーズの作者です。 私のスタジオへようこそ。今、東京のフジフイルム スクエアで、私の写真展を開催しています。ぜひご覧ください。残念ながら私は会場に伺えませんので、代わりにこの動画で、私の『ミッケ!』の仕事についてご紹介します。では、始めましょう。

30年近く愛用していたカメラです。『チャレンジミッケ!』シリーズの第1作からこのカメラを使っていました。でも、今はデジタルカメラを使っています。これが今、私が愛用しているカメラです。最新作の『チャレンジミッケ!へんてこりんなおみせ』にもこのカメラを使用しました。 模型も自分で作っています。これは、本の中に登場する「へんてこりんなおみせ」のミニチュア模型です。アンティークの小道具や、古道具屋さんで見つけたものも好きなので、よく使います。

『チャレンジミッケ!』の第1作に使用したフィルムです。大きいサイズのフィルムです。当時は、撮影後の写真を加工したりすることは、あまりできませんでした。現在も場面の設定や撮影をすべてこのスタジオ内でやっていますが、デジタル撮影になってからは、撮影後にいろいろな修正ができるようになりました。例えばこの写真では、照明を消したり、窓の外の空を消すなどの補正や加工を行うことができます。

デジタル技術を使うようになった今も、加工ではなく、スタジオで実際に魔法を仕掛けるのが好きです。この写真はどんな仕組みが隠されているか、お分かりになりますか。タネ明かしに、私が手を置いてみましょう。わかりましたか?

本日は私の写真展にお越しいただき、ありがとうございます。どうぞゆっくりお楽しみください。

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ぼくの難問は『ミッケ!』のタイトルだった。

最初に『ミッケ!』の見本を預かったときのことは、いまでもよく憶えている。「翻訳」については、慣れない仕事になるけれど、このめずらしいゲームには参加してみたいという気にもなっていた。しかしねぇ“I SPY”というタイトルをどう訳せばいいんだ。それがなによりの難問だった。いやぁ、いまさらながら、よくもまぁなんとかできたと思う。“ミッケ!”かよ、だ。あのときのじぶんをほめてやりたい。「写真展」って、あの『ミッケ!』の写真が、大きな画面で目の前に広がるんでしょう?
それは、「やれたらいいに決まってる」ようなことだぞ。

―― 糸井重里

プロフィール

[image]ウォルター・ウィック

ウォルター・ウィック/作

Walter Wick

1953年アメリカのコネチカット州に生まれる。パイアー美術学校で写真を学ぶ。フリーのカメラマンとして『ニューズウィーク』『ディスカバー』など、300を超える雑誌や本の表紙を手掛ける。1985年ゲーム雑誌に発表した写真パズルがスコラスティック社の編集者の目にとまり、1991年『ミッケ!』を出版。シリーズは大評判となる。写真絵本『ひとしずくの水』でボストングローブ・ホーンブック賞を受賞。写真をつかって錯覚の世界をつくりだした『視覚ミステリー』はアメリカ図書館協会優良図書に選ばれる。写真科学絵本に『ひとすじの光』がある。

糸井重里/訳

「ほぼ日」代表。コピーライターとして一世を風靡し、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など、多彩な分野で活躍。1998年にスタートしたウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」では、『ほぼ日手帳』をはじめ、『ほぼ日のアースボール』、『ほぼ日の學校』など、さまざまな商品開発、企画を手掛ける。