富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

  • 利用案内
  • 写真展・イベント
  • フジフイルム スクエアについて
JP / EN

富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[image]写真家 サコッティさんへの特別インタビュー

日常の中の「ジワる」風景を丁寧に切り取る
写真家 サコッティさんへの特別インタビュー

SHARE

2022.11.24

“セカイにひろがる「!」を。” をテーマに、SNS上で『本日の1枚』を連日更新しているサコッティさん。
今回、「写真家たちの新しい物語」に出展いただくサコッティさんに、日常の中の「ジワる」風景との出会い方や撮影するうえで工夫されていることなどについて伺いました。

プロフィール

[image]サコッティ

サコッティ

1995年、愛知県名古屋市生まれ。2018年、日本大学芸術学部写真学科卒業。株式会社 博報堂プロダクツ(フォトクリエイティブ事業本部)を経て、独立。現在は東京を拠点に活動中。そのひとらしさ・そのものらしさを最大限に引き出す表現を得意とし、“セカイにひろがる「!」を。” をテーマに、SNS上で『本日の1枚』を連日更新中。

自己紹介をお願いします。

写真家のサコッティと申します。愛知県名古屋市の生まれで、現在は東京を拠点に活動をしています。日本大学の芸術学部を卒業してから広告制作会社でカメラマンのアシスタントをしておりました。どうぞよろしくお願いいたします。

写真を撮り始めたきっかけは何ですか?

  • [Image]©サコッティ

    親の影響もあり、子どものころから「チェキ」や「写ルンです」を使用して写真をたくさん撮っていました。でもちゃんと作品を作り出したのは割と最近で、大学に入ったとき、今から9年程前から自分のHPを作って、そこに写真を上げ続けています。それがきっかけで今も写真を続けています。

  • [Image]©サコッティ

    親の影響もあり、子どものころから「チェキ」や「写ルンです」を使用して写真をたくさん撮っていました。でもちゃんと作品を作り出したのは割と最近で、大学に入ったとき、今から9年程前から自分のHPを作って、そこに写真を上げ続けています。それがきっかけで今も写真を続けています。

今も写真を1日1枚上げ続けているのでしょうか?

今も続けていて、今日(2022年11月11日時点)で、3220日くらいになりました。

今回の展示のテーマである「ジワリズム」について教えていただけますか?

  • [Image]©サコッティ

    「ジワリズム」という言葉は、「ジワる」と「リズム」を組み合わせた造語です。「ジワる」というのは「じわじわ後から笑いがこみ上げてくる」といった意味で使われています。最近だと「ジワリティが高い」(=じわじわする度合が高い)など、いろいろな使われ方をしています。「ジワリズム」というのは、写真で「ジワる」リズムのような流れが出せたらと思い、「ジワリズム」という名前で今回は展示させていただきます。

  • [Image]©サコッティ

    「ジワリズム」という言葉は、「ジワる」と「リズム」を組み合わせた造語です。「ジワる」というのは「じわじわ後から笑いがこみ上げてくる」といった意味で使われています。最近だと「ジワリティが高い」(=じわじわする度合が高い)など、いろいろな使われ方をしています。「ジワリズム」というのは、写真で「ジワる」リズムのような流れが出せたらと思い、「ジワリズム」という名前で今回は展示させていただきます。

日常の中の「ジワる」風景とどのように出会い、撮影されているのですか?

1日1枚写真をHPに上げ続けているというお話をしましたが、写真を撮るにあたっては、「どこかに行って撮る」ことが必要になります。そこで、よく知らない駅で降りるということをしていました。大きな道や小さな路地裏などをくまなく歩くことで、「ジワる」瞬間に出くわすことが多いという印象があります。

「ジワる」ものを見つけた後はどのように撮影するのでしょうか?

  • [Image]©サコッティ

    道を歩いていて「ジワる」ものがあっても、かなりの確率で通りすぎてしまいます。そういった出会いは一瞬ですが、思わず二度見をして戻り、「なんだろうこれは?」という発見から、「これをどこから撮れば一番いい角度で写せるのだろうか」などを考えているうちに、1つのものに5分、10分向き合って撮影することがあります。

  • [Image]©サコッティ

    道を歩いていて「ジワる」ものがあっても、かなりの確率で通りすぎてしまいます。そういった出会いは一瞬ですが、思わず二度見をして戻り、「なんだろうこれは?」という発見から、「これをどこから撮れば一番いい角度で写せるのだろうか」などを考えているうちに、1つのものに5分、10分向き合って撮影することがあります。

撮影をされるときに工夫されていることはありますか?

  • [Image]©サコッティ

    写真はHPに掲載するので、小さい画面で表現することになります。そこで、小さい画面でも耐えられるような構図やアングル、ボケなどを意識しています。さらに展示や紙に印刷することまで見据えて、「邪魔なものが写っていないか」「ぶれていないか」など、よく見なければわからない細かい部分までこだわって制作しています。

  • [Image]©サコッティ

    「写真はHPに掲載するので、小さい画面で表現することになります。そこで、小さい画面でも耐えられるような構図やアングル、ボケなどを意識しています。さらに展示や紙に印刷することまで見据えて、「邪魔なものが写っていないか」「ぶれていないか」など、よく見なければわからない細かい部分までこだわって制作しています。

展示作品の色校正をご覧いただいたとき、いかがでしたでしょうか?

  • [Image]©サコッティ

    銀写真プリントでの制作された作品を見たときの第一印象は「きれい」で、とても驚きました。今回は非常に大きなサイズにしたため、プリントして初めて、それまで小さな画面では見えなかった細かい部分の形などが見えてきたのがとても大きな発見でした。

  • [Image]©サコッティ

    銀写真プリントでの制作された作品を見たときの第一印象は「きれい」で、とても驚きました。今回は非常に大きなサイズにしたため、プリントして初めて、それまで小さな画面では見えなかった細かい部分の形などが見えてきたのがとても大きな発見でした。

最後に動画をご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

自信をもって、皆さんに楽しんでいただけると感じる作品ができました。写真に詳しい方も、そうでない方もぜひ足を運んで見に来てください。まだまだ暗い話題が続く世の中ですが、写真展「ジワリズム」を見ていただいて少しでも明るい気持ちになって過ごしていただければと思います。