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「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)の活動」が
メセナアワード2018 優秀賞「瞬間の芸術賞」を受賞
2018年10月26日
富士フイルム株式会社(社長: 助野 健児)が東京ミッドタウン(東京都港区)本社内で運営する複合型ショールーム 「FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)※1の活動」が、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2018」において、優秀賞「瞬間の芸術賞」を受賞しました。①「富士フイルムフォトサロン」の運営、②「写真歴史博物館」の運営、③「フジフイルム・フォトコレクション」の収蔵・展示の3つの総合的な活動が評価されたものです。
「フジフイルム スクエア」は、年中無休※2 ・入場無料で、いつでも写真作品などの展示をお楽しみいただける場です。2007年の開館以来開催した写真展は延べ1,300回以上で、600万人以上の幅広い年代の方々にご来館いただいています。
当社は創業以来「写真文化」の発展のため、写真の素晴らしさ、楽しさ、感動、そして写真を残す大切さを一貫して伝えてきました。1957年には、プロ、アマチュア問わず優れた作品を発表する場として富士フォトサロンを銀座に開館。2000年代以降、デジタル化の進展により、写真フィルムの需要が急減し、業界全体が大きな岐路に立たされた時も、当社は「写真文化を守り、育てる」ことを改めて決意し、写真事業の存続を宣言しました。2007年には、東京ミッドタウンへの本社移転と同時に、「富士フォトサロン」から改名した「富士フイルムフォトサロン」に、写真の歴史とカメラの進化を学べる「写真歴史博物館」等を併設し、展示内容を拡充させ「フジフイルム スクエア」として、オープンしました。歴史的な写真作品をはじめ、SNSなどで人気の若手写真家の作品や、大人気のチェキで撮影した作品など、バラエティ豊かな展示を、幅広い年代の方にお楽しみいただいています。また、展示作品を解説するギャラリートークなどのイベントも開催し、「作品に対する理解が深まる」と、毎回非常にご好評いただいています。
また、2014年には創立80年を機に、幕末・明治から現代に至る日本の写真史を飾る101人の作家の選りすぐりの1枚を、「フジフイルム・フォトコレクション」として収蔵し、フジフイルム スクエアをはじめ、全国の美術館での展示を通し、その芸術的価値をお伝えすると共に、日本写真史の体系的な理解に役立てていただいています。
今回の受賞にあたり、主に以下の2点を評価いただきました。
1) 長年にわたり、写真作品を発表、鑑賞する場を提供し、「撮った人=出展者」の気持ちを「見た人=鑑賞者」に伝え、人と人の心がつながる感動体験を広め、写真文化の普及と発展に貢献していること。
2) 時代を超える価値を持つ貴重な写真作品を展示する機会を作り、記録性や芸術性という写真の本質を、時代に合った内容でその時々の鑑賞者に伝わりやすく発信し、写真を文化財として継承・育成する可能性を追求し続けていること。
フジフイルム スクエアの文化貢献活動は、富士フイルムだけで成し得る活動ではありません。素晴らしい作品を発表してくださった出展者の皆様、そしてご来館いただいた多くの鑑賞者の皆様によって実現できたものです。当社は、これからも多くの方に真の写真の価値を伝え続け、フジフイルム スクエアの活動等を通じ、写真文化のさらなる発展と心豊かな社会の実現に貢献します。
富士フイルムは、今後も先進独自の技術で、新たな価値を提供し、さまざまな社会課題の解決に貢献するとともに、常に成長する企業であるために、絶えず向上・前進し続けます。
※1:フジフイルム スクエアには、「富士フイルムフォトサロン」、「写真歴史博物館」の他、最新の写真関連商品を試せる「タッチ FUJIFILM」、プレミアムデジタルカメラ「X シリーズ」の作品展示スペース「ギャラリーX」、化粧品・サプリメントなどの当社ヘルスケア商品を取り揃えた直営店「ASTALIFT 六本木」を併設しています。
※2:年末年始を除く。
- 公益社団法人企業メセナ協議会が、企業・企業財団による優れたメセナ活動を顕彰するもので、企業によるメセナの充実と社会からの関心を高めることを目的に、1991年に創設。
- 賞の選考ポイントとしては、経営資源を活動にいかす工夫、芸術・文化や社会・地域とのかかわり方、活動の展開や継続への意欲、芸術・文化及び社会に与えるインパクトや貢献度があげられている。
- 本年度は「This is MECENAT 2018」の152件の応募の中から、外部の有識者により、メセナ大賞、優秀賞5件、文化庁長官賞 計7賞が選ばれた。
<参考資料>
FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア)
2007年東京ミッドタウンへ本社を移転すると同時に銀座の富士フォトサロンを移設、「富士フイルムフォトサロン」に改名し、写真の歴史とカメラの進化を学べる「写真歴史博物館」等を加え、「フジフイルム スクエア」としてオープンしました。
開館以来延べ600万人以上の幅広い年代の方々にご来館いただいています。2017年度の来場者は延べ58万人を超えました。
富士フイルムフォトサロン
年間約80回の写真展を⼊場無料、年中無休(年末年始を除く)で開催。プロの写真家やアマチュアの写真愛好家の方から作品を募集する「公募展」を年間約60回、当社が主催する「企画展」を約20回開催しています。年間約4回は若手写真家から作品を募集し、作品発表の機会を提供する企画展「写真家たちの新しい物語」を実施しています。
写真歴史博物館
幅広い年代に亘るカメラの展示や歴史的に価値の高い写真の企画展示を行っています。
フジフイルム・フォトコレクション
幕末・明治から現代に至る日本の写真史を飾った101人の作家の作品を「フジフイルム・フォトコレクション」として収蔵し、フジフイルム スクエアでの展示をはじめとして全国の美術館にも貸出し展示しています。
フジフイルム スクエアの鑑賞サポート活動
写真に親しむ機会を幅広くご提供するために、上映会、講演会等、企画展に合わせたイベントを企画開催しています。
2017年度鑑賞サポート活動の延べ参加数は1万4,000人に及ぶ規模となりました。
写真展の会期中、写真展会場内で作品解説を行っています。出展者ご自身に解説いただく機会も多く、出展者と鑑賞者の交流の場ともなっています。
写真:写真家たちの新しい物語 山口大志写真展「アマゾン─密林の時間」
写真:二十世紀の巨匠 美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス 写真家・三好耕三氏によるギャラリートーク&上映会