【写真家たちの新しい物語】 齋藤大悟写真展「海辺の輪郭」

流れ

孤高の流木

無限の輝き

朱色の風景

富士フイルムフォトサロン 東京では、若手の写真家に写真展を開催する意義や楽しみを見出してもらい、写真文化の発展につなげる為の企画「写真家たちの新しい物語」を実施しております。これは写真プリントやパネルの制作代も含めて、無償で写真展が開催できるもので、年間4名の写真家を予定しております。

今回はその第五弾として、齋藤 大悟氏の写真展を開催いたします。

 約10年に渡って海辺を撮り続けて来ました。場所は「象潟(きさかた)」。秋田県の沿岸南部に位置し、鳥海山と日本海に囲まれた私のふるさとの地です。写真を始めてからというもの、不思議と、見慣れたはずの風景がどんどん新しくなっていきました。特に魅了された海辺には、足を運ぶたびに新たな発見があり、深い感動がありました。目には見えない大自然の鼓動が、私自身の心の奥底に大きな影響を与えたのかも知れません。そして、いつの頃からか、人間にとって「確かな情報」ともいうべき大切なものが、自然の中にこそ示されているのでないかと考えるようになって行きます。日々、膨大な情報があふれる現代社会にあって、強く気付かされる思いでした。

 今回展示させて頂くのは、その確かな情報をフィルムに収めたい一心で撮影してきた作品です。「人間の本質に迫る写真表現」の追求をライフワークに、人の心の奥底に訴えかける表現とは何かを考え、求めているからこその思いです。それは、撮影の原動力であり、精神の支えでもあります。求めるものの輪郭がかすかに見えてきたように感じる今日この頃。今回の写真展、何かその一端でも感じて頂ければありがたい次第です。

プロフィール

齋藤 大悟 (さいとう だいご)

齋藤 大悟 (さいとう だいご)
1977年、秋田県生まれ。県内の製造会社に勤務。我が子の誕生を機に写真を始める。身近に広がる日本海の姿に圧倒され、海辺をテーマに秋田や仙台で写真展を開催しながら撮影を続けている。「人間の本質に迫る写真表現」の追求がライフワーク。近年はふるさとの山である鳥海山にもフィールドを広げている。

【近年の主な写真展】
2013年「海辺にゆれる軌跡」 富士フイルムフォトサロン 仙台
2014年「秋田銀塩写真展Ⅷ」 秋田アトリオン
2014年「秋田銀塩写真展Ⅷ」 富士フイルムフォトサロン 仙台


開催期間 2015年5月29日(金)~ 2015年6月11日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
会場 フジフイルム スクエア ミニギャラリー
入場料 無料
作品点数 カラー・約15点
巡回展 富士フイルムフォトサロン 仙台 2015年8月6日(木)~2015年8月25日(火) ※ 8月13日(木)~8月18日(火)は休館

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