【企画展】 ~ 3.11から5年 ~「思い出サルベージ」の写真救済活動から

写真との再会風景

洗浄中の写真

持ち主にお返しした写真

持ち主にお返しした写真

<写真展作品のご紹介>

 2011年3月11日、東日本大震災。誰が言い出すでもなく、あの惨状から大切に拾い上げられたものは写真とアルバムでした。富士フイルムは写真救済プロジェクトを立ち上げ、「汚れた写真をきれいにする方法」をお伝えして回りました。しかし、この活動を実際に支えたのは、水で1枚1枚丁寧に洗って乾かすという途方もなく辛抱強い、ひたむきな現地のボランティアの方たちの手作業でした。今も、宮城県でかけがえのない思い出を持ち主に届けるための活動を続ける団体の一つ「思い出サルベージ」の活動をご紹介します。

フジフイルム スクエア

<企画内容のご紹介>

 「思い出サルベージ」は、宮城県亘理郡山元町において津波で流され持ち主不明となった写真約75万枚を洗浄・デジタル化・データベース化して元の持ち主にお返しする活動です。
 写真の活動と聞くと間接的な支援に思えるかもしれません。しかし東日本大震災の被災地において、自分の人生を証すものとして、ときには故人の代わりとして、切実に求められたのが他ならぬ写真でした。
 震災から5年たった今でも初めて写真を探しに来られる方は多く、返却会場には多くの方が来られます。これまでにお返しした写真は43万3850枚。今回は、被災された方お一人お一人と向き合う中で撮影した写真の一部をご紹介します。
 傷ついた写真を手に持ち主が微笑む光景は、震災にかかわる記録としては奇妙なものに映るかもしれません。しかしそこには、「復興」や「節目」という言葉には還元できない一人一人の人生があり、写真と人の生との深いかかわりがあります。

思い出サルベージ 代表 溝口 佑爾

※「思い出サルベージ」の活動内容については、下記ご参照下さい。


開催期間 2016年3月11日(金)~ 2016年3月24日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
会場 フジフイルム スクエア ミニギャラリー
入場料 無料
作品点数 半切・カラー 約20点

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