【写真家たちの新しい物語】 金川信江写真展「根っこ」

  • © Nobue Kanekawa

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富士フイルムフォトサロン 東京は、若手写真家の皆さまに写真展を行う意義や楽しみを見出していただき、写真文化の発展につなげるため、公募展「写真家たちの新しい物語」を開催しています。これは、写真展を開催するためのプリントや制作費等を当社が支援する企画です。

その第八弾として、音楽家という素敵な感性を持ち、優しい目線で下町を撮り歩く、金川信江氏の写真展を開催いたします。子供の頃の記憶・自身のルーツをたどった、時を感じる写真です。


 「たくさん撮った花の写真の中に、やけに郷愁を感じるものがあるのは西日のせいだろうか。いや、植物モチーフのレースの襟と、曲線のイメージが重なったのだ。・・・」

 ふと現れたのは、レースを扱う父の仕事場で過ごした幼い頃の思い出。東京都台東区柳橋。下町の一角に繊維問屋が集まっていた。江戸から続く風情と、昭和の雰囲気。様々な人や物と触れ合い過ごした、わたしの根っことなっている時間。一枚の花の写真をきっかけに引き出された、記憶の中にある柳橋へつながるイメージを、もう少し広い範囲で探していった。多くの事柄は、同じ場所に全てが存在し続けるわけではない。しかし、時として違った場面や物と共鳴し現れ、大切な感覚として、確かに存在し続けている。

 音楽を続けてきたわたしが、あるとき写真と出会いました。ふわりと心に響くものを求め、伝えることと、感じとること、良い循環の中にいます。音楽に写真を組み合わせ、トークを交えて進行する、気ままなコンサートシリーズも続けています。今回は、わたしの初写真個展です。

後援 : 株式会社 ビュッフェ・クランポン・ジャパン

後援 : 藍熊染料株式會社


プロフィール

金川 信江 (かねかわ のぶえ)

金川 信江 (かねかわ のぶえ)
音楽家 クラリネット奏者・講師
1972年 生まれ。東京都。1995年 国立音楽大学卒業。第1回ロマン派音楽コンクール優秀賞受賞の他、複数の受賞・合格歴を持つ。本格派から親しみやすいものまで幅広い演奏活動を行う。
2010年 写真と出会い、ゆるりとしたペースで撮り始めるが、程なく傾倒する。ブログ等の他、一部コンサートの演出にも取り入れる。
2016年「写真家たちの新しい物語」に選出され、初の写真個展開催。7月展覧会開催予定の写真プロジェクト「Regard Intense by 16 photographers 」に参加。



開催期間 2016年6月3日(金)~2016年6月16日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
場所 富士フイルムフォトサロン スペース2
入場料 無料
作品点数 半切サイズ・カラー・約50点

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