今までに見たことのなかったホヤの世界
富士フイルムフォトサロン 東京 公募写真展

細谷克子写真展 海の宝石「ホヤ」という世界

  • これがホヤです。大きさは4cmほど。
    本当は無色透明ですが、ストロボの光の反射で、ピンクやブルーいろんな色に写ります。
    ホヤマジックです。
    © 細谷克子

  • これもホヤです。成熟した大人のホヤです。
    一粒一粒が独立した動物です。一粒は3mmくらい、全体で20cm。
    インドネシアのラジャアンパット諸島に多く生息しています。
    © 細谷克子

  • 私が勝手にチューリップホヤと名付けたホヤ。
    サイズはチューリップに花の部分が8mmほど。
    © 細谷克子

  • “ウルトラマン”ホヤというニックネームは世界共通です。
    みんなで大合唱してるみたい。
    © 細谷克子

初めてホヤを見たのは、10年以上も前。インドネシア、バリ島トランベンの波打ち際近くの沈船でした。あまりの美しさにショックで過呼吸になって、タンクのエアーの半分を10分で消費してしまったほどです。
ホヤは動物ですが、受精卵はふ化したのち、1mmほどのおたまじゃくし状態に変態し、その後、海底の岩やサンゴ、海綿などに固着して、植物のようにその場所で残りの生涯を終えます。ホヤのほとんどは、肉眼でみるかぎり無色透明。だから、ダイバーも通り過ぎてしまうし、写真家もあまり注目しません。けれども、水中ストロボの角度によっては、光が被写体の周りのスポンジ(海綿動物)やサンゴの色に反射して、様々な色に写ることがあります。ピンクやオレンジ色は、反射光によるもので、反射するものがなければ、海の色(青)に写ります。
ホヤは水中写真の「脇役」ですが、稲穂みたいに豪華に成長するものもあれば、ユーモラスな形のものもあり、その種類は3,000を超えるようです。私が魅せられたホヤを主役とした、海の宝石「ホヤ」という世界をご覧いただければ幸いです。


プロフィール

細谷 克子 (ほそや かつこ)
東京生まれ。大学院修了後、税理士・不動産業に従事。60歳を過ぎてから独学で水中写真の世界に潜入。赤道に近いインドネシア、パプアニューギニア、フィリピンを主たる撮影地として、そこに生きる色鮮やかな小さな生きものを撮り続けている。
全日本ウミウシ連絡協議会会員、日本写真協会会員。



開催期間 2021年6月4日(金)~2021年6月10日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース2
入館料 無料
※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。
作品点数 全紙・半切サイズ等、カラー、約50点

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。


富士フイルムフォトサロンは、2020年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2020」の認定を受けております。

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