父がいきなりロバを連れてきた!
【写真家たちの新しい物語】
田頭 真理子写真展 「夢えっと Onomichi donkey paradise」

  • ©田頭真理子

  • ©田頭真理子

  • ©田頭真理子

  • ©田頭真理子

  • ©田頭真理子

■ 「写真家たちの新しい物語」について
富士フイルムフォトサロン 東京は、若手写真家の皆様に写真展を行う意義や楽しみを見出していただき、写真文化の発展に繋げるため、2013年から年数回、公募展「写真家たちの新しい物語」を開催しています。当社は写真展を開催するためのプリントや制作費等を支援しています。

■ 写真展概要
プロジェクト第16弾は、写真家 田頭真理子氏の可愛くて癒される、ロバの家族の写真展です。尾道にある実家で飼い始めたロバを8年越しで家族のように見つめてきました。

■ 写真展内容
市街地から離れた半島に暮らす、ロバの家族のはなし。
え、こんなところに? というほど狭くて急な坂をあがると、突如、ロバの親子と対面!
マジか……!
ロバ親子が道路を歩いて牧草地へと帰って行く。
戯れるロバ親子の向こうには夕日で真っ赤に染まる海。
その美しさに思わずため息。
ああ、ここがドンキーパラダイス。。。
都会の日常からは想像もできないような暮らし、信じられないような光景を、
やさしくてちょっと滑稽な“夢えっと”のフォトストーリーとして展開。

※ 「えっと」は尾道の方言で「いっぱい」の意。

■ 写真家メッセージ
8年前、実家の父がいきなり、「ロバを飼う」と言いだしました。
次の年に帰省すると、小さくて健気な顔をしたロバが一頭、我が家の庭にいました。
最初はびっくりしましたが、初めて間近に見て触れるロバはとても可愛らしく、すっかり好きになり、ロバの写真を撮るため頻繁に帰省するようになりました。

それから4年が過ぎたある日、「ロバ1頭だと寂しいし、かわいそうだから」と父がまたロバをもらってきました。最初にきた雌ロバより3歳若い雄ロバでした。

さらにそれから2年経った昨年10月の昼間、「雌ロバがいきなり子を産んだ」と父から連絡がありました。あまりに急なことで、仕事を終えて東京から尾道へ飛んで帰ると、まるでぬいぐるみのようなロバの子がよろよろと歩いていました。母ロバは見たこともないような優しい目で子供を舐めて、父ロバも心配そうに見ていました。

人間の家族となんら変わらない、むしろもっと深い愛があるようにも見えるロバ家族の営みを、私なりのフォトストーリーでお見せします。

地元尾道の風景とあわせて、お楽しみください。


プロフィール

田頭 真理子 (たがしら まりこ)

田頭 真理子 (たがしら まりこ)
広島県尾道市出身。高校卒業後、写真家・立木義浩氏と出会い、写真家を志す。
2000年に客船「飛鳥」船上カメラマンとして1年間勤務し、乗客の記念写真を撮影。
2001年より東京工芸大学写真学科で写真の基礎を学ぶ。
2005年キヤノンギャラリーにて初の個展「mobile sense」開催を機に、フリーランスフォトグラファーとして活動を開始。
現在は、東京を拠点に広告撮影をする傍ら、地域の祭りや文化などに関わる人間模様の撮影を続けている。個展多数開催。写真集『魂曳く男たち』(牧野出版)。
2017年より地元広島県尾道市浦崎町にて廃校を使った様々なクリエイティブイベントを主催し、近年は尾道でも活動中。



開催期間 2019年8月16日(金)~2019年8月29日(木)
開館時間 10:00~19:00 (最終日は16:00まで/入館は終了10分前まで)
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) ミニギャラリー
入場料 無料
作品点数 A4・A3・A2サイズ、カラー、30点(予定)
主催 富士フイルム株式会社
後援 (一社)尾道市観光協会・尾道ロバ牧場

ページトップへ