富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[Image]ロベール・ドアノー写真展 第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」

蝶々エリの子ども、サンドニ 1945年 ©Atelier Robert Doisneau/Contact

ロベール・ドアノー写真展
第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展

第一部:2024年8月29日(木)~10月30日(水)(最終日は16:00まで)

第二部:2024年10月31日(木)~12月26日(木)(最終日は14:00まで)(第二部の詳細は、後日発表いたします)

写真歴史博物館

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見どころ

  • フランスの国民的写真家とも称されるロベール・ドアノーの写真展を 第一部、第二部の二期にわたって開催します。
  • 第一部では、写真家ロベール・ドアノーを語る上で切り離すことのできない場所「パリ郊外」の作品を展示することで、本年没後30年を迎えるドアノーの原点に迫ります。

写真展について

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、フランスの国民的写真家とも称されるロベール・ドアノー企画写真展を第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」、第二部「“永遠の3秒”の原点(仮題)」の二期にわたって開催します。

“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力と遊び心に満ちた感覚で、日常に潜むドラマをとらえ独自の世界を築き上げた写真家ロベール・ドアノー。「パリ郊外」は、写真家ロベール・ドアノーを語る上で切り離すことのできない場所です。1912年、パリ南郊外にあるジャンティイに生まれ、生涯を通じて郊外に暮らし続けました。かつてはパリを取り囲む城壁で隔てられていた郊外は、中心から疎外された貧困層や移民の暮らす場所でした。

十代から働くことを余儀なくされていたドアノーは、石版工のディプロマを取得後、19歳で写真家アンドレ・ヴィニョーの助手になり、1932年、念願だったローライフレックスを購入します。「カメラを身体の中心で構えるので、撮影するには背中を曲げなければならず、これが被写体に敬意を払っているような形になる」と語っている通り、上から覗き込む姿勢で撮影するこのカメラは、内気なドアノーには最適なものでした。このカメラとともに、人々とは十分な距離を取りながら郊外の風景を精力的に撮り始めます。「考えようによっては恥ずかしがりも悪いものではない。内気な性格のおかげで人と距離を置くことができた。その結果、被写体の周りに空間が現れ、これこそ私が撮りたいものだったのだから」と語っていたドアノーは、決して恵まれているとは言えない人々の生活とその背景となった郊外の風景による傑出した作品を残しました。それは、自分が生まれ育った土地と人々に対する愛憎半ばする複雑なドアノーの心情が反映されたものだったのかもしれません。

撮りためられたパリ郊外の写真は、詩人のブレーズ・サンドラールの後押しにより、1949年、ドアノー初の写真集となる『パリ郊外』として出版されます。「市場価値ゼロ」の烙印を押された300点の写真が収録された本書は、写真家ロベール・ドアノーの才能を知らしめる重要な礎となりました。
本展ではロベール・ドアノーの「パリ郊外」の作品を展示することで、本年没後30年を迎えるドアノーの原点に迫ります。

プロフィール

ロベール・ドアノー (Robert Doisneau)

1912年、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジャンティイ生まれ。石版工の技術取得のためパリのエコール・エスティエンヌで学んだ後、写真家アンドレ・ヴィニョーの助手となる。1934年、ルノー社に産業カメラマンとして入社。1939年、フリーとして活動を開始。パリを中心に庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得、現在でも世界中で愛され続けている。1951年には、ニューヨーク近代美術館で開催された《5人のフランス人写真家》展の出品作家に選ばれる。1992年、オックスフォード近代美術館で大回顧展を開催。1994年没(享年82)。ニエプス賞(1956年)、フランス写真大賞(1983年)など受賞多数。

写真展概要

企画展名 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
ロベール・ドアノー写真展 第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」
開催期間

第一部「パリ郊外 ~城壁の外側~」

:2024年8月29日(木)~10月30日(水)

第二部「“永遠の3秒”の原点(仮題)」

:2024年10月31日(木)~12月26日(木)

開館時間 10:00-19:00
(第一部 最終日 10月30日(水)は16:00まで)
(第二部 最終日 12月26日(木)は14:00まで)
入館は終了10分前まで
会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 全紙・半切サイズ等モノクロ、約30点(予定)
・フィルムによる作品。
・展示作品は銀塩印画紙を使用したオリジナルプリントを使用。
主催 富士フイルム株式会社
企画協力 アトリエ・ロベール・ドアノー
企画 コンタクト

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展一覧

写真歴史博物館

~ 190年を越える写真の変遷を中心とした展示 ~

貴重なアンティークカメラや富士フイルムの歴代カメラの展示に加え、歴史的に価値のある写真を展示する企画展も定期的に開催しております。写真の文化、カメラの歴史的進化をご覧いただける希少価値の高い博物館です。190年を越える写真文化の変遷をぜひお楽しみください。

MECENAT
写真歴史博物館は、2024年、公益社団法⼈企業メセナ協議会より、「芸術・⽂化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2024」の認定を受けております。