「謎解き」の楽しみ方6選
さて、謎解きには、一人で楽しめるものはもちろん、謎を解く速さを他の人と競い合ったり、チーム戦で他の人と協力して一緒に考えたりするゲームやイベントがあります。最近では、謎のジャンルも、楽しめる場所もバーチャル・リアルともバリエーション豊かになっています。
そんな謎解きの楽しみ方をあらためて紹介します。
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1. 五感を働かせ、動きながら考える! 「体験型謎解きゲーム」
1. 五感を働かせ、動きながら考える! 「体験型謎解きゲーム」
謎解きの人気に伴って、特に盛り上がっているのが、出題される謎を次々に解いて、移動しながら進めていく体験型ゲームです。事前に渡されたスマートフォンや謎解きキットなどを使いながら、投げかけられる問題に応じてアイテムを徹底的に探したり、見つけたアイテムからヒントを得たり、道具の使い方を工夫したりして、謎を解いていきます。
中でも、迷路や部屋などの密室空間から「脱出」することをテーマにしたゲームが人気。制限時間内に解かないと外に出られないというスリルが楽しめます。そのほかにも「冒険・宝探し」や「事件の推理・ミステリー」「ホラー」「感動ドラマ」など多様なジャンルのストーリー仕立ての体験型ゲームも開催されています。人気のアニメやキャラクターとのコラボ作品などもあります。
体験型ゲームを楽しめる場所として、アミューズメント施設のアトラクションのほか、毎日複数のゲームを開催している専門施設も。専用施設なら、ゲームの難易度や、一人参加かチーム戦かなどが選べ、チーム戦で人数が足りない場合も施設側でスタッフをチームに加えることで遊べるようになっていることが多いようです。
また、単発のイベントなどとして、ショッピングモールや野球場、なんと廃虚などで開催されている体験型ゲームもあります。
2. 画面の前で一緒に知恵を絞る! 「テレビの謎解き番組」
テレビで毎週放送される帯番組や季節の特番でも、謎解きは定番のジャンルになっていますね。やはり専門知識や年齢に関係なくチャレンジできる問題が中心なので、親子で一緒になって問題を解けるのが魅力です。
大がかりなセットやオリジナルの謎解きドラマなど、テレビならではの仕掛けも魅力です。今話題の謎解きクリエイターたちが登場して問題を出題する番組では、新しいタイプの問題が出ることもあり、今後、同じような問題を解くときのヒントになることも。チーム戦の場合には、チームでの動き方や役割分担も参考になります。
3. 気軽に楽しみたいときや、練習にも! 「謎解き本・アプリ」
一人でも気軽に楽しめるのが、謎解き本やスマートフォンアプリです。単独の謎解き問題をひたすら解いていく一問一答式のものや、パズルやクロスワードと謎解き問題を組み合わせたもの、ストーリー仕立てになっていて、問題を解き進めるとお話が展開するものも。
アプリでは、オンライン対戦や、友達と通話しながら協力して謎を攻略できるものも。また、無料で謎解き問題が提供されているウェブサイトや動画サイトも多数あります。
これらは体験型や対戦型のゲームに挑戦する前に、謎解きを練習したい際にも便利。毎日のちょっとした脳トレにもなりますね。
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4. おうちで家族や仲間と気軽に盛り上がる! 「謎解きボードゲーム」
4. おうちで家族や仲間と気軽に盛り上がる! 「謎解きボードゲーム」
ボードやコマ、カード、ルーレットなどを使って遊ぶ昔ながらのボードゲームは、アナログの良さが受けて、近年ちょっとしたブームに。ここでも脱出系や推理ものなど、謎解きゲームがたくさん出ています。ウェブサイトやスマートフォンアプリと連動し、動画やアニメなどで出題や答え合わせ、ストーリー展開を行い、謎解きを盛り上げるものもあります。
自宅などのプライベート空間で、家族や仲間と気軽にワイワイ盛り上がることができます。
5. どこでも好きな場所で謎解きの世界にひたる! 「オンライン謎解きイベント」
体験型謎解きゲームの企画会社などが、ウェブサイトや「Zoom」などのビデオ通話を使って、スマートフォンやパソコンで楽しめるオンラインイベントを毎日開催しています。一人でも複数人でも楽しめて、スタート時間が決まっているもの・随時スタートできるもの、所要時間も数十分から数時間までさまざま。都合に合ったものを選びやすく、どこでも楽しめるのが魅力です。
6. 知的欲求を満たす! 「博物館や美術館、観光地の謎解きイベント」
いま博物館や美術館では、作品を鑑賞するだけでなく、館内で謎解きをしながら作品を楽しめるイベントが増えています。専用の謎解きキットや、スマートフォンにダウンロードした専用アプリなどを使って、各展示作品の前で出される謎を解いていくというものです。一つひとつの展示作品や、その背景などを深く知り、鑑賞体験がより深まるように工夫されています。
こうした謎解きイベントは、全国のいろいろな施設で開催されています。ぜひチェックしてみてください。
また、近年、観光地などで増えているのが、街を歩きながら謎を解くイベントです。各スポットで歴史や文化、豆知識にからめた謎解きをしながら移動したり、指示に従ってたどり着いた場所で少しずつ明かされるストーリーを楽しんだり。いつもよりも、訪れた場所が印象に残る旅になるかもしれません。旅に行こうと決めたら、そこで謎解きイベントをしていないか、事前に調べてみてはいかがでしょう。
頭の体操やチームビルディングにも!? 企業も注目する謎解きイベント
スムーズに謎を解くために大切なのは、「ひらめき」「分析力」「推理力」。謎解きに取り組むことが、脳のトレーニングになるともいわれています。ひらめきが必要な問題では、右脳・左脳の両方の活性化が求められ、分析や推理が必要な問題では、目的に合わせて脳の機能を効率的に使うことが求められるといわれています。
また、チーム戦の謎解きゲームの場合、メンバーで知恵を出し合って問題を解くうちに、互いに親近感がわき、ゴールに向かって協力することで打ち解けて、仲が深まることが多々あります。
そこで、コロナ禍によるテレワークなどで従業員同士のコミュニケーション不足が企業の課題になる中、オンラインの謎解きイベントを社内で行うサービスが登場しています。楽しみながら従業員のコミュニケーションの促進やチームビルディングにつなげようと、活用する企業が出てきているそうです。
職場のメンバーと役割を分担しながら、いろいろな種類の謎を一緒に解くことで、互いの性格や考え方、得意分野といった人となりが分かってくることや、全員で一つのことを成し遂げた一体感が生まれることが期待できます。
謎解きに挑む際のポイントとは
できるだけスムーズに解くためには?
「なるべく先入観を持たずに考える」「いろいろな角度から観察・考察する」「共通点を見つける」などが謎解きのポイントといわれます。一問一答タイプの本やアプリを使ってさまざまなタイプの謎解きに取り組むことで、習熟することができるでしょう。
体験型の謎解きゲームの場合は、見つけたアイテムを自分なりの法則で分類・整理して置いておいたり、使ったもの・使わなかったものを分けたりすることで、アイテムをスムーズに使いやすくなります。
チーム戦のコツは?
チームで戦うなら、役割分担を明確にすることがポイント。体験型謎解きゲームでアイテムを探す場合にはエリアを分けて探す、複数の問題があれば分担を決める、しばらくしても自分で解けない場合には他の人に交代してもらい、新たなアイデアを取り入れることなどが有効です。難しい問題に取り掛かる際は、複数人で思いつく限りアイデアを言い合い、決して互いに否定しない「ブレインストーミング」をするのもおすすめです。
なお、初心者は、謎解きに挫折してしまわないように、ヒント機能のあるアプリや仲のよい友達・家族などと協力して謎を解くタイプのオンラインゲームなどから始めるとよいと思います。
謎解きに慣れてきたら、自分で問題をつくってみよう!
いろいろな謎解きを経験すると、ある程度問題のパターンが見えてくると思います。それらを生かして、自分で謎解き問題を作ってみるのも楽しいかもしれません。
まずは答えから考えて、それに今まで体験した謎解き問題のパターンを当てはめ、問題を作っていくという方法です。謎解き問題のパターンとは、例えば、「言葉や数字、イラストの読み替え」や、単語の文字を並べ替えて別の単語にする「アナグラム」、「謎の言葉の共通点を見つける」……などがあります。
「結婚式で新郎・新婦にまつわる謎解き問題を出席者みんなで解く」など、イベントを盛り上げる企画としてもおすすめです!謎解き問題のコンテストも開催されており、小学生から大人まで、問題作りにチャレンジできますよ。
30年も愛されている大人気のかくれんぼ絵本『ミッケ!』の謎解き体験が無料で楽しめる!
さて、謎解きを始めたい方はもちろん、謎解きが大好きな方にもおすすめのイベントを、9月23日(金・祝)からフジフイルムスクエアで開催します!
精巧に作られたカラフルで楽しさいっぱいのジオラマの中に隠されている、おもちゃや模型、アンティークやぬいぐるみなど、さまざまなものを探していく大人気の写真絵本『ミッケ!』。この楽しい謎解き絵本の世界が、超特大サイズの銀写真プリントで楽しめる写真展です!銀写真プリントならではの迫力、表現力によって、まるで実際に『ミッケ!』の世界に飛び込んで、旅をするかのような鑑賞体験をしながら、謎解きが楽しめますよ。
9月23日(金・祝)から開催!フジフイルム スクエア 企画写真展
「『ミッケ!』にはいろう~ウォルター・ウィック『チャレンジ ミッケ!』の世界~」
『ミッケ!』は、今年で国内創刊30周年を迎え、シリーズ国内累計943万部を突破した、大人も子どもも一緒に楽しめるかくれんぼ絵本です。本展では、『ミッケ!』シリーズのうち『チャレンジ ミッケ!』第1巻~第11巻に収録されている作品から12点を、幅3mを超える特大サイズにプリントして展示します。
初めて『ミッケ!』をご覧になる方だけでなく、幼い頃に読んだことがある方もぜひもう一度、探しものの謎解きに挑戦してみてください!
写真展の会場には、『ミッケ!』に登場するキャラクターの「シーモアくん」があちこちに隠れています。さて、何人のシーモアくんがいるでしょうか。来場いただいた方は、ぜひ確かめてみてください。