富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[Image]深瀬昌久写真展「洋子/遊戯」

©深瀬昌久アーカイブス

深瀬昌久写真展「洋子/遊戯」

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展

2025年7月1日(火)~9月30日(火)(最終日は16:00まで)

写真歴史博物館

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見どころ

  • 近年、海外においても日本の写真への関心が高まり続けています。特に深瀬昌久は展覧会の開催や写真集の発刊に加え、今春その半生を描いた映画『レイブンズ』(監督:マーク・ギル、主演:浅野忠信、瀧内公美)が公開されるなどひときわ大きな注目を浴びている写真家で、当社「フジフイルム・フォトコレクション」収蔵作家の一人です。
  • 本展では、深瀬の原点ともいえる、妻・洋子を撮影した作品33点のヴィンテージプリントを、没後初めて展示します。

写真展について

1960年代から70年代の日本は、それまでの文脈にはない新しい写真表現を生み出す多くの写真家たちが出現した豊穣の時代でした。深瀬昌久(1934–2012)は、その中でも徹底的に「私性」を追求し、日本独自の表現といわれる「私写真」の先駆者として、日本の現代写真史に比類ない足跡を残した写真家です。2014年、深瀬の作品を管理する深瀬昌久アーカイブスの設立以降、国内外での展覧会の開催や写真集の発刊により、その評価が高まり続けています。2025年春には深瀬昌久の半生を描いた映画『レイブンズ』(監督:マーク・ギル、主演:浅野忠信、瀧内公美)が公開され、さらにその作品に注目が集まっています。

家族、愛猫、さらには自分自身……と、常に緊密な関係性の中で写真を撮り続けた深瀬昌久。なかでも、1963年に出会い、翌年に結婚した妻・洋子を10年余にわたって撮り続けた一連の写真群は、写真家・深瀬昌久を語る上で欠かすことのできないものです。「10年もの間、彼は私とともに暮らしながら、私をレンズの中にのみ見つめ、彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」(「救いようのないエゴイスト」、『カメラ毎日』創刊20年記念別冊『写真家100人 顔と作品』、1973年)と洋子自身が綴っているとおり、執拗ともいえるカメラが介在した私生活によって1976年に二人の結婚生活はピリオドを打ちます。その2年後に深瀬は写真集『洋子』(朝日ソノラマ刊)を上梓します(2025年4月には、赤々舎から同作と、深瀬の第一作目となる『遊戯』が併せて復刊されました)。

本展では深瀬昌久アーカイブスの協力を得て、二人が出会った1963年に東京・芝浦のと場を舞台に深瀬お手製の黒マントをまとった洋子をとらえた、没後初発表となるヴィンテージプリント33点を展示します。自身の存在と写真表現を追求し続け、「自分のテーマはいつも身辺、手で触れられるものから始まる」と語った深瀬昌久の作品は、見る人々それぞれに「自己とは?」「他者とは?」、さらに写真の本質について、大きな問いかけを投げかけてくれるものと確信します。

プロフィール

深瀬 昌久 (ふかせ まさひさ)

1934年、北海道中川郡美深町生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立。1974年、アメリカ・ニューヨーク近代美術館で開催された日本写真の企画展「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に多数出展。代表作に『からす』『洋子』『家族』などがある。1992年、転落事故で記憶障害と失語症を患う。2012年没、享年78。代表作『鴉』は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得る。2014年、深瀬昌久アーカイブス設立。2025年現在までに世界8都市で回顧展が開催され、13冊の写真集が新たに刊行された。

写真展概要

企画展名 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
深瀬昌久写真展「洋子/遊戯」
開催期間 2025年7月1日(火)~9月30日(火)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 B5相当32点、全紙相当1点、合計33点(予定)、モノクロ。
展示作品は銀塩印画紙を使用したオリジナルプリントを使用。
主催 富士フイルム株式会社
協力 深瀬昌久アーカイブス
企画 コンタクト

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ 祝花はお断りいたします。

写真展併催イベント

ギャラリートーク

日時 2025年7月5日(土)・6日(日) 各日13:00から(30~40分間)

参加無料・予約不要

会場 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館
お話 トモ・コスガ氏(深瀬昌久アーカイブス)
聞き手 佐藤正子氏(本展企画、コンタクト)

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展一覧

写真歴史博物館

~ 190年を越える写真の変遷を中心とした展示 ~

貴重なアンティークカメラや富士フイルムの歴代カメラの展示に加え、歴史的に価値のある写真を展示する企画展も定期的に開催しております。写真の文化、カメラの歴史的進化をご覧いただける希少価値の高い博物館です。190年を越える写真文化の変遷をぜひお楽しみください。

MECENAT
写真歴史博物館は、2024年、公益社団法⼈企業メセナ協議会より、「芸術・⽂化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2024」の認定を受けております。