富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[Image]光の魔術師 緑川洋一「瀬戸内のメルヘン」

「過ぎ去った航灯」 ©midorikawa youichi

光の魔術師 緑川洋一「瀬戸内のメルヘン」

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展

2024年1月4日(木)~3月27日(水)(最終日は16:00まで)

写真歴史博物館

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見どころ

日本の写真史において色彩表現の先駆者とされる緑川洋一が、その地元である瀬戸内の風景から紡ぎ出した幻想的な代表作をご紹介します。

  • 少年時代から見つめていた地元の瀬戸内海への、生涯変わらない思い。
  • 風景写真に新境地を開いた、作家の類まれな実験精神。
  • 最新のデジタル技術を駆使してオリジナルフィルムから作成した銀写真プリントで、鮮やかによみがえるメルヘンの世界。

写真展について

フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、「光の魔術師」や「色彩の魔術師」と称された戦後日本を代表する写真作家、緑川洋一の作品展を開催します。

生涯を岡山で過ごした緑川洋一(1915-2001)は、常に新しい表現を目指した先駆的な写真家です。太平洋戦争中から記録的なルポルタージュを手掛けていましたが、1950年代になると多重露光、長時間露光、モンタージュ、特殊なフィルム現像、そしてフィルターワークなどあらゆる技法を駆使して、現実の風景をメルヘンの世界へと昇華させていきました。特に、カラーフィルムが一般的でなかった1960年代初頭から色彩表現を意欲的に追求。その成果である写真集『瀬戸内海』(美術出版社、1962年)は日本写真批評家協会賞作家賞、日本写真協会作家賞などを受賞しています。

その後日本全国の国立公園や皇居の庭園をテーマとした、スケールの大きな風景作品も発表し、生涯に出版した写真集は70冊以上に上りました。なかでも瀬戸内海を舞台にした作品は質・量ともに群を抜いています。世界のどこよりも「この瀬戸内海が一番美しい」と語ったとおり、緑川のきわめてユニークで実験的な表現の多くも、幼いころから眺め続けたこの海を舞台に生まれたのです。

本展はその瀬戸内海のカラー写真のシリーズを中心に、初期のモノクロ作品と、晩年の『花あそび』(東方出版、1998年)のイメージを加えて構成いたします。最新のデジタル技術を使ってオリジナルフィルムから新たに作成した銀写真プリントで、緑川が写真で描いたメルヘンの世界がよみがえります。

※ 写真集『瀬戸内海』(美術出版社)

プロフィール

緑川 洋一 (みどりかわ よういち/1915–2001)

岡山県邑久郡おくぐんで生まれる。日本大学専門部歯科医科学校卒業後の1937年に岡山市内で歯科医院を開業。翌年からアマチュア写真家として活動を開始し、親友となる植田正治らと共に『中国写真家集団』で活動する。1947年に秋山庄太郎、植田正治、林忠彦らと『銀龍社』を結成。1950年代に入り造形や色彩表現に取り組み始める。1962年に写真集『瀬戸内海』(美術出版社)で、日本写真批評家協会賞作家賞、日本写真協会作家賞、岡山県文化賞を受賞。その後、風景写真の分野で活躍する。代表的な写真集に『国立公園』(東京中日新聞出版局、1967)、『日本の山河』(矢来書院、1975)、『皇居 自然と造形』(集英社、1981)、『海のメルヘン』(ぎょうせい、1988)などがある。1990年勲四等瑞宝章受章。1992年には岡山県西大寺に「緑川洋一写真美術館」を開館(現在は閉館)。1997年、日本写真協会功労賞を受賞した。

写真展概要

企画展名 フジフイルム スクエア 写真歴史博物館 企画写真展
光の魔術師 緑川洋一「瀬戸内のメルヘン」
開催期間 2024年1月4日(木)~3月27日(水)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア) 写真歴史博物館
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 26点(予定)
主催 富士フイルム株式会社
後援 港区教育委員会
企画 鳥原 学(birds.inc)

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展併催イベント

ギャラリートーク

日時 2024年1月28日(日)・2月17日(土)・3月3日(日)
各日13:00から・約50分間

参加無料・予約不要

※ 3月3日は緑川 洋一氏 長女 西 瑞子(にし みずこ)氏、次女 福隅 祥子(ふくずみ しょうこ)氏をゲストにお迎えします。

会場 写真歴史博物館 写真展会場内
講師 鳥原 学 氏

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真歴史博物館

~ 190年を越える写真の変遷を中心とした展示 ~

貴重なアンティークカメラや富士フイルムの歴代カメラの展示に加え、歴史的に価値のある写真を展示する企画展も定期的に開催しております。写真の文化、カメラの歴史的進化をご覧いただける希少価値の高い博物館です。190年を越える写真文化の変遷をぜひお楽しみください。

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写真歴史博物館は、2023年、公益社団法⼈企業メセナ協議会より、「芸術・⽂化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2023」の認定を受けております。