セサル・グアルディア・アレマーニ César Guardia Alemañi (アルゼンチン)
「Echoes of Resilience(復興の響き)」
Echoes of Resilience
©César Guardia Alemañi
(GFX Challenge Grant Program 2024)
「Echoes of Resilience(復興の響き)」は、1944年にアルゼンチンのサン・フアンを襲った壊滅的な地震と、それを機に表出した不屈の人間の本質に焦点を当てたプロジェクトです。困難な時代における人間の深い強さを捉え、最も暗い瞬間でも、相互の連帯とケアを通じて光を見出せることを思い起こさせます。
セサル・グアルディア・アレマーニは、アルゼンチンのブエノスアイレス出身の写真家兼シネマトグラファー。彼の演出写真作品は、人間の本質とその最も内面的なプロセス、および人間関係に焦点を当てている。
![[image]セサル・グアルディア・アレマーニ César Guardia Alemañi](/assets/img/photo_detail_251031_01_01_profile.jpg)
クラウディア・グアダラマ Claudia Guadarrama (メキシコ)
「Rewriting memory. Intimate territories in resistance(書き換えられる記憶)」
Rewriting memory. Intimate territories in resistance
©Claudia Guadarrama
(GFX Challenge Grant Program 2024)
メキシコ・ユカタン半島の近代化と開発により、マヤの女性たちがその居住地と生活において直面している森林破壊と土地奪取は、止まることのない勢いで進行しています。このプロジェクトでは、彼女たちのレジリエンスと活動家としての取り組みを検証し、周囲に生きる生物の保護と多様性の維持に対して担う重要な役割を考察します。
クラウディア・グアダラマは、メキシコを拠点とする独立系ドキュメンタリー写真家。ドキュメンタリー作品に取り組む中でフォトジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、ラテンアメリカにおける社会正義とジェンダー問題に焦点を当てた活動を続けている。
![[image]クラウディア・グアダラマ Claudia Guadarrama](/assets/img/photo_detail_251031_01_02_profile.jpg)
ジャンルカ・ランチャイ Gianluca Lanciai (イタリア)
「Timeland(タイムランド)」
Timeland
©Gianluca Lanciai
(GFX Challenge Grant Program 2024)
「Timeland(タイムランド)」はサルデーニャ島の中心部への旅であり、この島が誇る驚異的な長寿の秘密を探ります。このプロジェクトでは、自然と古代からの伝統が結びつき、それらがまるで長寿の秘薬を宿しているかのような、独自のつながりを明らかにします。
イタリアのドキュメンタリービジュアルアーティスト。作品を通じてアイデンティティと人間のレジリエンスを探求している。
![[image]ジャンルカ・ランチャイ Gianluca Lanciai](/assets/img/photo_detail_251031_01_03_profile.jpg)
鈴木萌 (日本)
「Kusari」
Kusari
©鈴木萌
(GFX Challenge Grant Program 2024)
「Kusari」は岡山県で起きた、化学物質PFASによる水道汚染の物語です。汚染源となったのは水源のダム近くに放置されていた粒状活性炭の廃棄物で、そこから鎖のようにつながった化学物質が水源へと浸透し、いつの間にか人々の日常に影を落としていきました。このプロジェクトは、現地リサーチと、この水を日常生活で利用してきた人々から集められた証言を折り重ねながら語られる物語です。
東京を拠点とするビジュアルアーティスト。長期に渡るリサーチを元に作品を制作している。代表作は「底翳」(2020年)や「Aabuku」(2024年)。2021年のLuma Rencontres Dummy Book Award受賞者。
![[image]鈴木萌](/assets/img/photo_detail_251031_01_04_profile.jpg)
レイニス・ホフマニス Reinis Hofmanis (ラトビア)
「Shared Horizon(分かち合う地平線)」
Shared Horizon
©Reinis Hofmanis
(GFX Challenge Grant Program 2024)
バルト海とロシアの境界地域における物理的・心理的な境界を調査し、その境界がバルト諸国のアイデンティティ、帰属意識、日常生活に与える影響を分析しています。
レイニス・ホフマニス(1985年生まれ)は、ラトビアのアーティスト兼写真家。彼の作品は、社会的集団、その行動、および周囲の環境への影響をテーマに探求している。
![[image]レイニス・ホフマニス Reinis Hofmanis](/assets/img/photo_detail_251031_01_05_profile.jpg)
2. Regional Grant Award 受賞者(10名)
ダスル・リー Da-seul Lee (韓国)
「Under the Purple sky(紫の空の下で)」
Under the Purple sky
©Da-seul Lee
(GFX Challenge Grant Program 2024)
ビジュアルアーティストとして活躍する傍ら、農家も営むダスル・リーが、その一見両立しない立場を最大限に生かして、本来、畑から除去する必要のある雑草を育て、それを記録しました。
アーティストとして人間と自然の速度の差から生じる隙間を発見し、写真を介して記録している。
![[image]ダスル・リー Da-seul Lee](/assets/img/photo_detail_251031_01_06_profile.jpg)
デイヴィッド・フルデ David Fulde (カナダ)
「Queer Lenses(クィアのレンズ)」
Queer Lenses
©David Fulde
(GFX Challenge Grant Program 2024)
かつて暗闇のバーに閉じ込められるように存在していたドラァグクイーンは、今や世界的な舞台に立っています。このプロジェクトでは、カナダのスラム街に響く独自の声を、レンズを通して捉えます。
オンタリオ州トロントを拠点とするクィアのクリエイター。色への愛とダイナミックなポーズへの情熱は、彼が映画学校に入学した日から現在に至るまで、彼の作品に大きな影響を与えている。
![[image]デイヴィッド・フルデ David Fulde](/assets/img/photo_detail_251031_01_07_profile.jpg)
ギャヴィン・マクスウェル Gavin Maxwell (英国)
「If The Land Could Speak (もし大地が語るなら)」
If The Land Could Speak
©Gavin Maxwell
(GFX Challenge Grant Program 2024)
このプロジェクトは、世界中で増加している「自然の権利」に関する環境訴訟からインスパイアされ、劇的な気候変動の時代におけるヒンドゥークシュ・ヒマラヤ地域を調査し、自然界の精神を物語の主人公として描いています。
写真家、映画監督、作家、講師。その写真は、RPS『国際プリント展』とBJP『ポートレート・オブ・ブリテン』展に選出された。人間と自然界の長い歴史と進化する関係に特に関心を持つ。
![[image]ギャヴィン・マクスウェル Gavin Maxwell](/assets/img/photo_detail_251031_01_08_profile.jpg)
グレッチェン・ケイ・スチュアート Gretchen Kay Stuart (米国)
「The Oregon Otter Gap(オレゴンのラッコが語る現実)」
The Oregon Otter Gap
©Gretchen Kay Stuart
(GFX Challenge Grant Program 2024)
オレゴン州では19世紀の毛皮交易以来、ラッコが地域絶滅状態にあり、沿岸の生物多様性に脅威を与えています。このプロジェクトは、視覚的なストーリーテリングを活用し、世の中に溢れる誤解を紐解き、気候変動がもたらす課題が深刻化する前に警鐘を鳴らすこと。また、それらを解決する活動を加速させ、支援することが目的です。
グレッチェン・ケイ・スチュアートは、長期的な自然保護写真プロジェクトを通じて、絶滅の危機に瀕した種と生息地を記録している。
![[image]グレッチェン・ケイ・スチュアート Gretchen Kay Stuart](/assets/img/photo_detail_251031_01_09_profile.jpg)
ジャレッド・ワキニー Jared Wahkinney (米国)
「Peyote People(ペヨーテ・ピープル)」【動画】
Peyote People
©Jared Wahkinney
(GFX Challenge Grant Program 2024)
「Peyote People(ペヨーテ・ピープル)」は、コマンチ族とペヨーテ(サボテン科の植物)の関係を題材にしたドキュメンタリーです。この映画は、テキサス南部でのペヨーテの収穫からオクラホマでの儀式での活用までの旅路を記録しつつ、これらの伝統を次世代に伝える重要性を強調しています。
コマンチ族の映画監督、先住民人類学者であり、先住民コミュニティと文化の持続可能性を擁護する活動家。
![[image]ジャレッド・ワキニー Jared Wahkinney](/assets/img/photo_detail_251031_01_10_profile.jpg)
カーリ・ブラウン Kahli Brown (ナイジェリア)
「Plastic Possibilities(プラスチックの可能性)」
Plastic Possibilities
©Kahli Brown
(GFX Challenge Grant Program 2024)
ナイジェリアにおけるプラスチック廃棄物の、持続可能な解決策を記録するビジュアル・ストーリーテリング・プロジェクトです。このプロジェクトは、地域社会におけるプラスチック汚染に対処する地元の取り組み、イノベーション、住民による草の根運動を強調することを目的としています。
ナイジェリアのアブジャを拠点とするストーリーテリング、持続可能性、コミュニティに焦点を当てた物語に情熱を注ぐ写真家兼映画監督。
![[image]カーリ・ブラウン Kahli Brown](/assets/img/photo_detail_251031_01_11_profile.jpg)
クリスティーナ・ニコロヴァ Kristina Nikolova (イタリア)
「Stabat Mater - The Ten Ages of Woman(スターバト・マーテル — 女性たちの生涯 十の世代)」
Stabat Mater - The Ten Ages of Woman
©Kristina Nikolova
(GFX Challenge Grant Program 2024)
幼少期から高齢期までの女性たちの生涯を十の世代に分け、女性性を探求する作品です。各ポートレートは、身体が変化していく中で、精神の本質は不変であるという繊細な相互作用を捉えています。未加工の肖像画を通じて、女性たちの強靭さ、脆弱さ、そしてその変容を探求しています。
フィレンツェ在住の多分野にわたるアーティスト。個人と集団の経験が交錯する象徴的な物語を通じて、変容と回復力を探求している。
![[image]クリスティーナ・ニコロヴァ Kristina Nikolova](/assets/img/photo_detail_251031_01_12_profile.jpg)
ルオ・フェイ Luo Fei (中国)
「Weaving Connections : The Vitality of Tajik Embroidery(紡がれる絆 — タジク刺繍の命脈)」
Weaving Connections : The Vitality of Tajik Embroidery
©Luo Fei
(GFX Challenge Grant Program 2024)
このプロジェクトは、写真を通して個人の物語を伝えることで、伝統的な風習に息づくタジク刺繍の模様や文様を直接的に紹介し、この民族の人生における刺繍の重要性を浮き彫りにします。
風景と人間ドラマの撮影を専門とするフリーランスの写真家。中国西部地域の僻地へ単独のロードトリップを繰り返し敢行し、深い洞察を込めた写真プロジェクトに取り組んでいる。
![[image]ルオ・フェイ Luo Fei](/assets/img/photo_detail_251031_01_13_profile.jpg)
安西剛 (日本)
「Ultra Giant Micro Plastic」
Ultra Giant Micro Plastic
©安西剛
(GFX Challenge Grant Program 2024)
プラスチック汚染は深刻な環境問題にもかかわらず、マイクロプラスチックは小さすぎて、私たち自身の目で見ることはほとんどありません。本プロジェクトでは、マイクロプラスチックをクローズアップで撮影した巨大な写真と類型学的なアーカイブを制作することで、プラスチック汚染への新たな視点でとらえます。
現代美術作家。千葉在住。キネティック・スカルプチャーや海洋プラスチックを通じて、人とモノの関係性を探求している。作品は、生命と無生物の境界を問いかけ、ブダペスト、金沢、ヒューストン、ベルリンなどで国際的に展示されている。
![[image]安西剛](/assets/img/photo_detail_251031_01_14_profile.jpg)
イー・シエン・リー Yi Hsien Lee (台湾)
「Scar Tissue(傷痕の組織)」
Scar Tissue
©Yi Hsien Lee
(GFX Challenge Grant Program 2024)
台湾は現在、建築の転換期に直面しています。多くの建物が寿命を迎え、解体される段階に差し掛かっています。解体される際、他の建物に残される痕跡は、都市の傷跡のようなものです。これは一つのプロセスであり、独自の物語を持っています。このプロジェクトでは、それらを撮影し、周囲との関わりを観察し、分類していきます。
ロンドンで2年間インテリアフォトグラファーとして働いた後、YHLAAを設立。建築とインテリアフォトグラフィーに特化し、台湾を拠点に、国際的なクライアントと密接に協力して活動している。
![[image]イー・シエン・リー Yi Hsien Lee](/assets/img/photo_detail_251031_01_15_profile.jpg)