富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[Image]広川泰士写真展「2023-2011 あれから」

宮城県気仙沼市 2023年4月 ©Taishi Hirokawa

広川泰士写真展「2023-2011 あれから」

フジフイルム スクエア 企画写真展

2023年9月22日(金)~10月12日(木)(最終日は14:00まで)

FUJIFILM PHOTO SALON Space1 / 2 / MINI GALLERY

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見どころ

  • 支援物資を車に積んで駆けつけて目にした被災地の信じ難い光景を撮影して以来12年間、8×10インチサイズのネガカラーフィルムで「定点記録」を続けた気仙沼などの風景の変遷を展示します。
  • 本展の「定点観測」の視点からは、震災直後「瓦礫」が撤去され更地と化していく変化の速さと、コロナ禍もあり鈍化する近年の時の流れの対比を感じていただけます。
  • 12年間継続してきた被災地でのボランティア撮影会の家族写真からは、そこに暮らす家族の「定点観測的な」年輪と、運命を受け入れ毅然と生きる力を感じていただけます。
  • 防災のために建設された巨大なコンクリートの防潮堤や岸壁の写真は、まるでSFのような非現実性を感じさせ、今後ここに暮らす人々との共生のありかたを考えさせられます。

写真展について

フジフイルム スクエアは、2023年9月22日(金)から10月12日(木)まで、広川泰士写真展「2023-2011 あれから」を開催いたします。広川泰士氏は、1974年、写真家として活動を開始して以来、ファッションや広告などの写真をはじめCM、映画撮影など多様なメディアで幅広い活躍を続ける一方、地方に暮らす人々にデザイナーズ・ブランドの服を着せて撮影した異色のポートレート『sonomama sonomama』や、自然と人工物の風景によって地球の営みと人間存在の関係性を問いかけた『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』など、独自の視点で多くの優れた作品を生み出し、高い評価を得ている写真家です。

本展は、2011年から現在まで、東日本大震災の被災各地の風景とそこに暮らす家族のポートレートという2本の軸で続けている広川氏の定点観測を初めて展示します。2011年の東日本大震災発生時、想像を絶する津波の被害の様子を知り、「何ができるかを考えていたが、気づくと体が動いていた」広川氏は、目的地も決めぬまま支援物資を積んだ車を北へと走らせていました。まだ水の引かない被災地には、水の中に浮かぶアルバムや写真、かつて家があった場所で家族の写真を探す多くの人たちの姿があり、広川氏の記憶に深く刻まれることになります。2011年10月地元での縁がつながり気仙沼市役所の一角で、撮影を希望する被災した家族の撮影会を無償で開催。以来、新型コロナウイルスの感染拡大で自粛を余儀なくされた期間を除き、現在に至るまで毎年、撮影会を継続しています。

並行して釜石、陸前高田、気仙沼周辺の定点観測撮影も12年間にわたり継続。今回、これらの記録と家族たちのポートレートを同時に展示することで、あらがいようのない大きな自然の力で破壊されたランドスケープと、根底から覆された人々の営みが、震災前とは姿を変えながら時とともに修復されていくプロセスを垣間見ることができ、震災からの12年間と今後に思いをいたす契機となる写真展です。

プロフィール

[Image]広川 泰士

広川 泰士 (ひろかわ たいし)

神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。写真集『sonomama sonomama』『STILL CRAZY nuclear power plants as seen in Japanese landscapes』『SOUNDS FROM THE PLANET -惑星の音-』『TIMESCAPES -無限旋律-』『Whimsical Forces -時のかたち-』『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』『Fuji Sun』 『Bus Stops in L.A. 1974-75』ほか。
講談社出版文化賞、NY.ADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会年度賞、東川町国内作家賞、他受賞。ロサンゼルス カウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、ミュンヘン レンバッハハウス美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、ほかで作品が収蔵されている。

写真展概要

企画展名 フジフイルム スクエア 企画写真展
広川泰士写真展「2023-2011 あれから」
開催期間 2023年9月22日(金)~10月12日(木)
開館時間 10:00-19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1・2・ミニギャラリー
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 8×10インチネガカラーフィルム、ラージフォーマットデジタルカメラGFX100Sからの「銀写真プリント」と「モノクロ銀塩印画紙プリント」 約250点(予定)
主催 富士フイルム株式会社
後援 港区教育委員会
協力 広川事務所
企画 コンタクト
巡回展 富士フイルムフォトサロン 大阪  2024年6月7日(金)~6月19日(水)

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展併催イベント

1. 写真展開催記念トークイベント 「2023-2011あれから」

これまで広川作品の展示企画を手がけてきたインディペンデント・キュレーター菅沼 比呂志氏とご一緒に、お話をうかがいます。

事前予約制(先着順)・定員150名・参加無料

お申込受付は、終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました。

日時 10月10日(火) 18:00-19:30(約90分) (受付開始・会場 17:30)
会場 フジフイルム スクエア 2階 特設会場
お話
[Image]写真家 広川 泰士 氏

写真家 広川 泰士 氏

ゲスト
[Image]菅沼 比呂志 氏

インディペンデント・キュレーター/東京工芸大学 芸術学部写真学科教授 菅沼 比呂志 氏

聴き手
[Image]佐藤 正子 氏

本展企画 佐藤 正子 氏 (コンタクト)

2. 広川泰士ギャラリートーク 「定点観測で見えてくること」

気仙沼で家族のポートレートを撮影するきっかけを作った写真家・熊谷直子氏、気仙沼ファミリープロジェクトを主宰する菊田千詠氏とご一緒に、会場で展示作品を見ながら、お話しいただきます。

予約不要・定員なし・参加無料

日時 (1) 9月23日(土・祝) 13:00~13:50(約50分)
(2) 9月30日(土) 13:00~13:50(約50分)
会場 富士フイルムフォトサロン 展示会場内

(1) 9月23日(土・祝) 13:00~13:50(約50分)

お話
[Image]写真家 広川 泰士 氏

写真家 広川 泰士 氏

ゲスト
[Image]熊谷 直子 氏

写真家 熊谷 直子 氏

[Image]菊田 千詠 氏

気仙沼ファミリープロジェクト主宰 菊田 千詠 氏

聴き手
[Image]佐藤 正子 氏

本展企画 佐藤 正子 氏 (コンタクト)

(2) 9月30日(土) 13:00~13:50(約50分)

お話
[Image]写真家 広川 泰士 氏

写真家 広川 泰士 氏

聴き手
[Image]佐藤 正子 氏

本展企画 佐藤 正子 氏 (コンタクト)

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展一覧

MECENAT
富士フイルムフォトサロンは、2023年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2023」の認定を受けております。