富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

  • 利用案内
  • 写真展・イベント
  • フジフイルム スクエアについて
JP / EN

富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[Image]岡田 敦写真展「ユルリ島の馬」 ~The Horses of Yururi Island~

Yururi Island, March, 2018 ©Okada Atsushi

岡田 敦写真展「ユルリ島の馬」
~The Horses of Yururi Island~

フジフイルム スクエア 企画写真展

2026年2月20日(金)~3月5日(木)(最終日は16:00まで)

FUJIFILM PHOTO SALON Space1

SHARE

見どころ

  • 写真家 岡田 敦氏は、15年ほど前に根室半島の沖合に位置する周囲8キロメートルの無人島「ユルリ島」への興味を持ち始めます。馬だけが生息する、上陸禁止の無人島の背景を知った岡田氏は、根室市から許可を得て2011年から撮影を開始しました。
  • かつて人と馬が共に暮らしていた時代の最後の名残を作品として記録することで、島の歴史を後世に伝えるプロジェクトである本作にて、岡田氏は北海道文化奨励賞、東川賞特別作家賞、JRA賞馬事文化賞を受賞しました。
  • 今回が初展示となる作品を中心にセレクトした約25点のプリントと映像作品より、ユルリ島をめぐる歴史をも展観する展示構成となります。

写真展について

フジフイルム スクエアでは、2026年2月20日(金)から3月5日(木)まで、岡田 敦氏の写真展「ユルリ島の馬 ~The Horses of Yururi Island~」を開催いたします。

本展の舞台となる「ユルリ島」は日本の本土最東端、根室半島の沖合に浮かぶ周囲8キロメートルの無人島です。15年ほど前にユルリ島の存在を知った岡田氏は、人間が住むことをやめてから半世紀以上馬たちだけが暮らす「幻の島」の背景と歴史を知り、2011年から撮影を続けました。

北海道・根室半島の周辺は古くから昆布の漁場として知られてきました。昆布漁は一般的な漁とは異なり、広い干場が必要となります。終戦直後の1950年、人々は干場を求め、労働力としての馬を連れ、ユルリ島に渡りました。1960年代、高度経済成長による漁場の環境変化に伴い、島民たちは本土へと帰還を始め、島には数頭の馬だけが残されました。ユルリ島には馬たちが生きていく環境が整っていたため、自然交配を繰り返し、最盛期には30頭ほどの馬が人影の消えた島に暮らしていたといいます。
しかし2006年、残された馬を気にかけて島に足を運んでいたかつての島民たちも高齢化により馬の管理が困難になったことから、ユルリ島から雄馬の引き上げが実施されました。雌馬だけとなった島の馬は、やがてゆるやかに絶えることが運命づけられたこととなります。岡田氏が初めて島を訪れた2011年の夏に12頭を数えた馬たちは、年月を重ね次第にその姿を消していきました。

本展は、人と馬が共に暮らしていた時代の最後の名残を作品として記録することで、島の歴史を後世に伝えるプロジェクトである作品群より、カラー・モノクロ作品約25点、映像作品1点を厳選しました。いまでは幻となりつつある馬たちの姿は、今回の展示を通して人々の記憶の中に刻まれ、現代を生きる私たちに新たな視座をもたらしてくれることでしょう。

プロフィール

岡田 敦 (おかだ あつし)

1979年、北海道生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。東京工芸大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。富士フォトサロン新人賞(2002年)、木村伊兵衛写真賞(2008年)、北海道文化奨励賞(2014年)、東川賞特別作家賞(2017年)、JRA賞馬事文化賞(2024年)を受賞。

主な写真集に『I am』(赤々舎/2007年)、『ataraxia』(青幻舎/2010年)、『世界』(赤々舎/2012年)、『MOTHER』(柏艪舎/2014年)、『The Horses of Yururi Island ユルリ島の馬』(青幻舎/2025年)、書籍にJRA賞馬事文化賞受賞作『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』(インプレス/2023年)がある。

作品は北海道立近代美術館、神田日勝記念美術館、川崎市市民ミュージアム、東川町文化ギャラリー、東京工芸大学写大ギャラリーに収蔵されている。

写真展概要

写真展名 フジフイルム スクエア 企画写真展
岡田 敦写真展「ユルリ島の馬 ~The Horses of Yururi Island~」
開催期間 2026年2月20日(金)~3月5日(木)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 B0・A0サイズなど、カラー・モノクロ約25点、映像作品1点(予定)
  • デジタルによる作品。
  • 展示作品は、描写性の高い富士フイルム製の「銀写真プリント」を使用。
主催 富士フイルム株式会社
企画 合同会社PCT
後援 港区教育委員会
巡回展

富士フイルムフォトサロン 札幌

2026年9月18日(金)~9月23日(水・祝)

富士フイルムフォトサロン 大阪

2026年10月30日(金)~11月12日(木)

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ 祝花はお断りいたします。

写真展併催イベント

ギャラリートーク

ゲストをお招きし、岡田氏が作品に込める想いや撮影秘話をお話しします。

日時
2026年2月22日(日)ゲスト:村上仁一氏(PCT・雑誌『写真』編集長)
3月1日(日)ゲスト:新庄清二氏(株式会社 青幻舎 広報室長)
各回14:00から(30~40分間)

参加無料・予約不要

会場 富士フイルムフォトサロン 東京 写真展会場内

※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

物販情報

本展関連の写真集・書籍を会場で販売予定

写真集

『The Horses of Yururi Island ユルリ島の馬』(青幻舎)本体6,000円(税別)

書籍

『エピタフ 幻の島、ユルリの光跡』(インプレス)本体2,700円(税別)

写真展一覧

MECENAT
富士フイルムフォトサロンは、2025年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2025」の認定を受けております。