富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

©横井洋司
柳家小三治
「たまには何かお答えしましょうか」 小三治独演会
平成元(1989)年5月31日 鈴本演芸場

昭和から令和まで高座撮影半世紀。
落語写真家 横井洋司 写真展
はなしを写す」

フジフイルム スクエア 企画写真展

2022年3月4日(金)~3月17日(木)

FUJIFILM PHOTO SALON Space2

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見どころ

  • 昭和・平成・令和にわたり高座を半世紀撮影し続けている横井洋司氏。その膨大かつ貴重な記録から厳選した作品を展示します。
  • 「仕草や表情の視どころは、芸の聴きどころである」という横井氏の言葉のとおり、落語家が噺を表現する最高の瞬間を写し取った作品群です。
  • モノクロ、カラー約50点の作品を銀写真プリントで仕上げ、表情豊かに高座で躍動する落語家たちから声の抑揚までもが聴こえてくるような横井作品の世界を表現します。

写真展について

「長いこと撮影し続けてこられたのは、何より落語が好きだからだが、仕草や表情の視どころは、芸の聴きどころである、という素朴な真理を発見したことにもよる。
ひとつと言って同じ高座はない。芸は一期一会。でも名人の高座はどこを切り取っても素晴らしい。」

— 横井洋司

フジフイルム スクエアでは、2022年3月4日(金)から3月17日(木)まで、フジフイルム スクエア 企画写真展 昭和から令和まで高座撮影半世紀。落語写真家 横井洋司 写真展「噺(はなし)を写す」を開催します。

昭和・平成・令和にわたり、半世紀ちかく演芸写真家として活動する横井洋司氏。落語家が噺を表現する最高の瞬間を写し取った膨大な記録、その高座写真の中から厳選し、作品展を開催いたします。
横井氏は、東京浅草に生まれ、子供のころから落語が生活の一部でした。学生のころはちょうど古今亭志ん生、八代目桂文楽、八代目三笑亭可楽、六代目三遊亭圓生など、綺羅星のごとく昭和の名人が活躍していた時期と重なります。落語好きが高じて高座を撮りはじめ、ビクターの落語レコードのジャケット撮影を手掛けたのをきっかけに演芸写真家としての活動を本格化。雑誌『落語』(弘文出版)の創刊とともに高座の撮影に専念するようになり、今や演芸写真家の第一人者となりました。
寄席では噺が始まるまで演目がわからず、あらかじめシャッターチャンスを予想できません。芸の見せどころを逃さず作品に仕上げる手腕の背景には落語や落語家への敬愛の念と豊富な知識、深い理解があります。撮り続けた作品のすべてが半世紀の高座の貴重な記録であるとともに、そのまま名人の系譜、ひいては王道の落語史につながります。横井氏ならではの視点で切り取られた一瞬の表情や仕草は、落語は聴くだけのものではないことを思い起こさせます。座布団の上に座り、ただ話しているだけではなく、表情豊かに高座で躍動する落語家たちから声の抑揚までもが聴こえてくるような横井氏の作品は、落語家の性格や内面までをも写し出しています。

本展は、明治生まれの昭和の名人・六代目三遊亭圓生から、五代目柳家小さん、十代目金原亭馬生、古今亭志ん朝、立川談志、先般亡くなられた柳家小三治、現在の落語界の先頭を走る立川志の輔、柳家喬太郎、令和の若手の代表格である春風亭一之輔まで約50名、約50点の作品を銀写真プリントで仕上げ、展示します。普段落語に馴染みのない方には、高座の世界を生き生きとよみがえらせる臨場感あふれる写真を通して「落語そのものの魅力」を知っていただく機会となり、落語好きの方には、懐かしい名人や、今をときめく売れっ子たちの高座姿を切り取った作品を通して「落語写真の記録の価値」や「落語を写真で見る楽しさ」を改めて感じるひと時となることでしょう。

横井洋司氏の作品を通じて、落語という娯楽を、新しい視点で、どうぞお楽しみください。

写真展関連プログラム

昭和から令和まで、半世紀の高座撮影を振り返る。
「噺(はなし)を写す」 写真展開催記念動画

本動画では、横井洋司氏に半世紀にわたる撮影についてお話しいただきます。また、鈴本演芸場席亭・鈴木敦氏、浅草演芸ホール社長・松倉由幸氏といった寄席の経営者、落語家・柳家三三師匠、演芸専門誌『東京かわら版』会長・井上和明氏など、落語界の方々にお話を伺い、落語の世界で横井氏の写真が果たしている役割を振り返ります。

この動画をご覧の上、写真展を鑑賞いただくことで、本展をより深く楽しんでいただくことができます。また、ご来館が難しい方や遠方の方には、この動画が、横井氏の撮影にかける思いや創作の裏側をご理解いただく機会になれば幸いです。

プロフィール

[image]横井洋司

横井洋司 (よこい ようじ)

1937年、東京浅草聖天町生まれ。日本写真家協会会友。中央大学中退。印刷会社、萩本写真工房を経てフリーランスに。新聞や雑誌などに精力的に高座写真を発表している。著書に『はなし家写真館』(青蛙房)、『志ん朝の高座』(筑摩書房)、『落語』(山川出版社)など。月刊演芸専門誌『東京かわら版』でも「横井洋司の写真館」を30年以上連載中。

写真展概要

企画展名 フジフイルム スクエア 企画写真展
昭和から令和まで高座撮影半世紀。落語写真家 横井洋司 写真展「噺(はなし)を写す」
開催期間 2022年3月4日(金)~3月17日(木)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース2
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 約50点
主催 富士フイルム株式会社
協力 有限会社 東京かわら版、株式会社 小学館
後援 一般社団法人落語協会、公益社団法人落語芸術協会、五代目円楽一門会、落語立川流、
鈴本演芸場、末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、独立行政法人日本芸術文化振興会
(国立演芸場)、毎日新聞社、読売新聞社、TBSテレビ「落語研究会」、有楽町朝日ホール、
ソニー・ミュージックダイレクト来福レーベル、港区教育委員会(順不同)

※ 写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

関連書籍刊行のご案内

[image]『横井洋司写真集 名人・粋人・奇人 昭和平成落語写真鑑』

『横井洋司写真集 名人・粋人・奇人 昭和平成落語写真鑑』

昭和50年代から半世紀近くにわたって演芸写真を撮り続ける横井洋司氏。その活動の集大成となる決定版写真集です。圓生・小さん・志ん朝・談志・小三治ら東京の落語家を主体に、上方の米朝・枝雀、講談、浪曲、寄席に欠かせぬ色物の奇人まで、もう会うことの叶わない故人95人(組)を掲載。すべてモノクロームのダブルトーン印刷で、その場の空気感まで再現。ページを繰るたびに在りし日の高座が、懐かしの寄席風景が、鮮やかによみがえります。

著者: 横井洋司
編集協力:東京かわら版
体裁: B5判変型・ソフトカバー・144ページ
定価: 2500円+税
発売日: 2022年2月24日
発行: 小学館

※ 写真展会場でも販売します。

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