前田 真三 (まえだ しんぞう)
Maeda Shinzo
1922年、東京府南多摩郡恩方村(現 東京都八王子市下恩方町)に生まれる。東京府立織染学校、拓殖大学を経て、終戦後、1948年に日綿實業株式会社に入社。1967年、株式会社丹溪を設立。写真活動を始める。1971年、撮影旅行の帰路に北海道美瑛町付近の丘陵地帯の風景に出合う。1974年、初めての写真集『ふるさとの四季』(毎日新聞社)を出版。以後、風景写真の分野で独自の作風を確立する。1987年、美瑛町に自らの写真ギャラリー「拓真館」を開設。日本写真協会賞年度賞(1984年)、毎日出版文化賞特別賞(1985年)など受賞多数。1998年、逝去。享年76。1999年、拓真館が日本写真協会賞文化振興賞を受賞。同年、風景写真の新人賞である前田真三賞が創設された。現在も拓真館をはじめ、八王子市夕やけ小やけふれあいの里ギャラリーなどで作品が常設展示され、多くの人に親しまれている。