どなたでも気軽に立ち寄れる「写真歴史博物館」
まずは、当館の簡単なご紹介から。
この「写真歴史博物館」は、東京・六本木の東京ミッドタウンに位置する複合型ショールーム「フジフイルム スクエア」の一角にあります。ご覧のとおりのコンパクトな博物館ではありますが、写真・カメラの文化や歴史的進化を体感できる、希少価値の高い展示物がぎっしり。六本木駅に直結した場所にあり、しかも入場料は無料ですから、お出掛けのついでなどに、どなたでもお気軽にお立ち寄りいただけます。
充実の展示で写真とカメラの歴史を体感
ここからは、当館の見どころを3つに分けてご紹介しましょう。
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写真技術の歴史
写真技術の歴史
このコーナーでは、19世紀前半の黎明(れいめい)期から20世紀中盤の完成期まで、写真技術の流れをたどります。
カメラの前身である「カメラ・オブスクーラ」に始まり、1839年にフランスで発明された最初の銀板写真「ダゲレオタイプ」や、日本の幕末期に導入され明治にかけて活躍した「コロジオン湿板写真」などを経て、現代の35mmフィルムに通じるロールフィルム方式に至るまで、豊富な実物やレプリカを展示しています。約200年にわたる先人たちの工夫や努力の跡を、グッと身近に感じていただけるはずです。
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富士フイルムの写真関連製品の変遷
富士フイルムの写真関連製品の変遷
次にご覧いただくのは、主に富士フイルムのフィルムやカメラの変遷、歴史的に貴重なカメラやプリントなどの品々を集めたコーナーです。
富士フイルムを代表する歴代のフィルムやカメラ、今も多くの皆さまに親しまれているレンズ付フィルム「写ルンです」の歴代モデルなどを、ずらりと並べてお見せしています。富士フイルムが世界で初めて製品化したフルデジタルカメラ「DS-1P」は、貴重な歴史の証人といえますね。
歴史的に価値ある写真の企画展
3つ目のコーナーは、世界的な写真家の名作や、日本を代表する写真家による、貴重な作品の企画展示です。
1つのテーマの展示期間を約3カ月と長めにしていますので、気に入って期間中に繰り返しご来場くださるお客さまもいらっしゃいます。写真の歴史に貴重な足跡を残した作品に触れることで、写真表現の素晴らしさを知っていただけたらと願っています。
コンシェルジュがより深く展示をご説明
以上、当館を駆け足でご紹介しました。写真好きの方はもちろんのこと、カメラや写真にあまり詳しくない方も、当館の展示をご覧になり、私たちコンシェルジュと言葉を交わしていただければ、日ごろ何気なく見ている写真の見え方がちょっと変わってくるかもしれません。東京の真ん中、六本木周辺へお越しの際には、ぜひとも「写真歴史博物館」にお立ち寄りください。皆さまのご来館を心よりお待ちしています。