写真とカメラの歴史がギュッとつまった博物館
写真歴史博物館では、「写真技術の歴史」「富士フイルムのフィルムやカメラの変遷」「写真の歴史に残る、重要な写真家たちの作品展示」の3つのパートをもとに、写真技術の歴史をダイジェストで紹介しています。館内には、知識豊富なコンシェルジュが常駐していますので、写真やカメラのことなら何でも聞いてくださいね。ここでは、たくさんの展示物の中から必見のアイテムをご紹介します!
写真歴史博物館に眠る、4つのレトロなお宝とは!?
写真歴史博物館にご来館いただいたら、次の4つのお宝を探してみてください☆
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1. カメラの原点
「カメラ・オブスクーラ」1. カメラの原点
「カメラ・オブスクーラ」館内でひときわ目を引く大きな箱が、「カメラ・オブスクーラ」。箱を上からのぞいてみると、レンズの向こうに置かれた花が、箱の中の鏡を通して映っています。実はこれ、17世紀後半に誕生した、カメラの原点なんです。当時は、鏡の上に紙などを置いて画像をなぞり、正確な写生をするために利用されました。「真珠の耳飾りの少女」で有名なオランダの画家、ヨハネス・フェルメールも使っていたともいわれています。ちなみに、ラテン語で「カメラ」は部屋、「オブスクーラ」は暗いという意味。「暗い部屋」を表すカメラ・オブスクーラの名称が、現在の「カメラ」の語源となって受け継がれています。
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2. 歴史を変えた精密小型35mmカメラ「ライカ Leica A」
2. 歴史を変えた精密小型35mmカメラ「ライカ Leica A」
今でこそ私たちはカメラを気軽に携帯していますが、かつてのカメラは大型で、三脚を据えて使うものでした。そんな中、1925年にドイツのライツ社が小型カメラ「ライカ Leica A」を発売すると、手持ちできるサイズに人々はあっと驚き、これ以降、小型カメラが世に広まりました。私たちにとってカメラが身近な存在になっているのは、「ライカ Leica A」の登場なくしては語れません。同機に採用された35mmフィルムは、現在もフィルムカメラの代表的な規格として、世界で利用されています。現代の私たちからすると“レトロなカメラ“ですが、写真界に激震を走らせた、歴史あるカメラなのです。
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3. 世界初のメモリーカード式カメラ
「フジックス デジタルスチルビデオカメラ DS-1P」3. 世界初のメモリーカード式カメラ 「フジックス デジタルスチルビデオカメラ DS-1P」
実は、世界で初めて、撮影と記録の両方をデジタル化するフルデジタルカメラを開発したのは、富士フイルムなんです。それが1988年に発表された「フジックス デジタルスチルビデオカメラ DS-1P」。その後、デジタルカメラの普及が本格化しました。ちなみに、本製品のメモリーカードは、クレジットカードほどもあるビッグサイズでした。
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4. 懐かしの歴代「写ルンです」や“チェキ”シリーズ
4. 懐かしの歴代「写ルンです」や“チェキ”シリーズ
富士フイルムがこれまでに発売した、フィルムやカメラも展示しています。特に人気なのは、レンズ付フィルム「写ルンです」やインスタントカメラ“チェキ”の歴代モデル。当時を知る世代なら「懐かしい〜♪」、若い世代なら「レトロすぎ〜!」と感想が分かれるところですが、最新モデルと見比べると、いろんな発見がありますよ。開発に携わったスタッフがコンシェルジュとして在館していることもあるので、マル秘な話を聞き出してください☆
気になるレトロなカメラがあったら、ぜひコンシェルジュへ質問を!
レトロなカメラには、なるほどヒストリーが満載。知れば知るほど鑑賞が楽しくなり、誰かに話したくなるうんちくが増えるはずです。ご来館の際には、緑のブレザー&赤いネクタイがトレードマークのコンシェルジュにぜひお声掛けください!きっと、楽しさが倍増するはずです♪
※ 在廊の有無については、お問い合わせください。
コンシェルジュによる館内の写真展や展示物に関する解説動画を、ご覧いただけます。