富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

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富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

[image]撮影スポットから富士山の写真を撮る様子

富士山の絶景スポット10選!
赤富士・ダイヤモンド富士の絶景写真の撮影条件も解説

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富士山の美しさや神々しさは、いつの時代も人の心を惹きつけてやみません。また、その姿が目に入れば誰もがついカメラを向けてしまうほど、被写体としても魅力的です。

この記事では、ネットや絵葉書などでよく目にする美しい富士山が撮影できるスポットを、厳選して10か所ご紹介します。 さらに赤富士やダイヤモンド富士など、さまざまな表情の富士山が見られるタイミングも解説。ぜひ、撮影の参考にしてくださいね。

富士山が見えるおすすめスポット10選

富士山がきれいに見える絶景スポットを、10か所ご紹介します。富士山の景観は静岡県側と山梨県側とで異なり、スポットごとにさまざまな趣を楽しめるのが大きな魅力です。

なお、これから撮影に出かけようと考えている人は、プロの写真家が撮影した作品も是非ご覧ください。プロの写真を見ることで、構図やテクニックなどの参考になりますよ。フジフイルム スクエアでも、富士山の写真展をたびたび開催しています。

1. 五重塔が映える新倉山浅間公園

山梨県富士吉田市にある「新倉山浅間公園」では、398段の階段を上った先にある展望デッキから、五重塔と富士山を同時に見渡せます。手前に朱色が美しい五重塔、奥には悠然と佇む富士山という、和の情緒あふれる絶景が海外で評判を呼び、人気に火がつきました。
園内には約650本の桜の木が植えられていて、春になると満開に。また夏には新緑が、秋には紅葉が景観を彩ります。季節ごとに異なる姿が楽しめるので、何度でも足を運びたくなるスポットです。

  • 2. 千円札にもなった本栖湖

    [image]本栖湖から見える富士山

    2. 千円札にもなった本栖湖

    2004年に発行された現千円札の裏面には、桜と富士山、そして水面に映る逆さ富士が美しく描かれています。このデザインのモデルとなったのが、山梨県富士河口湖町・身延町に位置する富士五湖のひとつ、「本栖湖」です。
    千円札のデザインと同じ光景を見るには、登山道を30分ほど歩いていく必要がありますが、2016年に展望デッキや案内標識が整備され、アクセスしやすくなりました。雄大な自然のなかでトレッキングを楽しみながら、絶景に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

  • 3. 湖面に映る姿が幻想的な山中湖

    [image]山中湖から見える富士山

    3. 湖面に映る姿が幻想的な山中湖

    富士五湖のなかで最も富士山に近い「山中湖」では、湖面に映り込む逆さ富士が見られます。山中湖周辺は、絶好の撮影ポイントが点在しているのが大きな魅力。山中湖と富士山との両方を収めるなら、湖の東側に位置する「山中湖交流プラザきらら」「平野地区の湖畔」や、三国峠へ向かう道中の高台にある「パノラマ台」がおすすめです。
    また湖の北側にある「長池親水公園」、南側の「旭日丘湖畔緑地公園」も見逃せないビュースポット。湖畔を巡りながら、理想の富士山が見られる場所を探してみましょう。

4. 桜に彩られた姿が美しい河口湖

富士五湖のひとつである「河口湖」は、葛飾北斎の代表作「富嶽三十六景」に描かれた、古来の景勝地です。桜や紅葉の名所としても知られ、北岸エリアでは例年春には「富士・河口湖さくら祭り」が、秋には「富士河口湖紅葉まつり」が開催されます。
鮮やかな桜や紅葉の向こうには、静かな湖面をたたえる河口湖と雄大な富士山が佇み、まさに絶景。ここでカメラを構えれば、季節ごとに移り変わる木々の彩りが富士山を縁取るかのような、芸術的な1枚を残せます。遊覧ボートがあるので、湖上からの撮影も可能です。

  • 5. 逆さ富士がくっきり見える精進湖

    [image]日の出に富士山を反射した湖

    5. 逆さ富士がくっきり見える精進湖

    富士五湖のなかで最も小さい「精進湖」。その小ささゆえに波が立ちにくく、湖面がおだやかなため、初心者でも美しい逆さ富士が撮影できます。精進湖から眺める富士山はほぼ左右対称で、裾野に向かって広がるなだらかな稜線は圧巻。また、大室山を抱いているかのように見えることから名付けられた「子抱き富士」も、ここでしか見られない美景です。
    湖畔からでも十分に楽しめますが、余裕があるなら、西側の登山道を1時間ほど歩いた「パノラマ台」まで登ってみましょう。一面に広がる樹海と富士山の絶景を、独り占めできるでしょう。

6. ダイヤモンド富士を見るなら田貫湖

富士山のほぼ真西に位置する「田貫湖」。毎年4月・8月20日の前後数日間に、ダイヤモンド富士が見られることで有名なスポットです。さらに、波が立っていなければ湖面にダイヤモンド富士が映る、ダブルダイヤモンド富士が見られるチャンスも。
自然豊かな田貫湖では、ダイヤモンド富士が見られない時期でも、四季折々の風景が楽しめます。桜・ツツジ・広葉樹林など、 特に春から秋にかけてが見頃です。また、周辺ではキャンプやサイクリングができるので、アクティビティを楽しみながらベストショットを狙ってみてください。

7. 茶畑がのどかな大淵笹場

静岡県富士市の「大淵笹場」は、澄みわたる青空と堂々たる富士山、そして一面に広がる緑の茶畑が撮影できるスポットです。周辺には電線や近代的な建物がほとんどなく、古きよき時代を思わせる牧歌的な風景が広がります。いつまでも見ていたくなるほどの、のどかさが魅力です。
見頃は、お茶の新芽が出る4月中旬から5月頃。毎年5月には、写真コンテストなどが実施される「おおぶちお茶まつり」が開催されています。富士山と茶畑という、静岡県らしさあふれる1枚を撮りたい人におすすめです。

8. 白砂青松と富士山が圧巻の三保松原

静岡市清水区の「三保松原」は、歌川広重の「冨士三十六景」にも描かれ、古くから日本人を魅了してきた絶景スポットです。ノスタルジックな白砂青松と優雅にそびえる富士山に臨み、息を吞むほどの美しさ。歩いて散策するのはもちろん、自転車道があるのでサイクリングもできますよ。
またエリア内には、天女伝説にまつわる「羽衣の松」や、「御穂神社」へと続く参道など、フォトジェニックなスポットが点在。数百年前から変わらぬ景色を堪能しながら、富士山を愛した先人たちに思いを馳せてみてください。

  • 9. スリルが味わえる三島スカイウォーク

    [image]富士山と三島スカイウォーク

    9. スリルが味わえる三島スカイウォーク

    「三島スカイウォーク」は、全長400mと、日本一の長さを誇る人道吊り橋です。地上からの高さは最高で70mにもなり、スリル満点の空中散歩が楽しめます。遮るものが何もない、360度パノラマの橋の上から見る富士山は圧巻のひと言。晴れた日には、青空のキャンバスに特徴的な稜線が描き出され、感動を与えてくれるでしょう。
    さらに、駿河湾や伊豆の山々まで一望できるのが大きな魅力。周辺には、おしゃれなカフェやおみやげショップなどが併設されているので、足を運んでみてくださいね。

10. 牛着岩が趣を感じさせる雲見海岸

海と富士山を撮影するなら、西伊豆の松崎町にある「雲見海岸」もおすすめです。荒磯が続く自然美あふれる海岸は、まさに「日本で最も美しい村」に認定された松崎らしい風景。大小2つの小島「牛着岩」越しに富士山を臨む、都会ではなかなか見られない原風景が広がります。
その昔、洪水で流された牛が流れ着いたことから、この名前がついたと伝わる牛着岩。現在も両島のあいだに縄がかけられ、神々しい雰囲気をまとっています。海と富士山だけでも十分にフォトジェニックですが、牛着岩により唯一無二の景観が生み出され、全国の写真愛好家を惹きつけてやみません。

写真撮影にベストな4つのタイミング

富士山は季節や天候、さらに時間帯によっても刻々と表情を変えます。お気に入りの場所へ何度も足を運んだとしても、同じ写真が撮れることはありません。撮りたい写真に合わせてベストなタイミングを狙いましょう。

  • 1. 赤富士

    [image]赤富士

    1. 赤富士

    葛飾北斎も描いた「赤富士」とは、雪がない富士山が日光に照らされ、山肌が赤く染まる現象のことです。混同されがちですが、雪化粧をした富士山が照らされて赤くなるのは「紅富士」と呼ぶんですよ。
    赤富士が見られるのは、山頂の雪が溶ける7月頃から初冠雪を観測する10月頃までです。晴天の早朝で空気が澄んでいることという条件が揃わないと見られないため、観測できるのは1年に数回のみということも。撮影できるポイントは、富士山の東側にある「山中湖」などです。

2. 逆さ富士

富士山が水面に映り込む「逆さ富士」は、日本の代表的な美景として知られています。見られる条件は、晴天で風がほとんどないこと。水面が、鏡のように静かなときが狙い目です。ただし、風がない日でも水の上をボートなどが通行すると、波が立ってしまいます。撮影するなら、レイクレジャーの閑散期で天候が安定しやすい、冬から春先がいいでしょう。
富士五湖ではいずれも逆さ富士を楽しめますが、とくにおすすめなのは波が立ちにくい「精進湖」や「本栖湖」です。

  • 3. ダイヤモンド富士

    [image]ダイヤモンド富士

    3. ダイヤモンド富士

    「ダイヤモンド富士」とは、富士山の山頂に朝日や夕日が差しかかり、幻想的な光を放つ現象のことです。代表的な撮影スポットは「山中湖」と「田貫湖」。山中湖では10月中旬から2月末の日没時、田貫湖では4月・8月20日の前後数日の日の出時に見られます。
    また、ダイヤモンド富士が湖面に映り込んだ姿は「ダブルダイヤモンド富士」と呼ばれ、さらに希少。こちらも山中湖や田貫湖で見られますが、風がなく湖面が静かな日に限定されます。

4. パール富士

満月が富士山の山頂に差しかかる光景を、「パール富士」といいます。3月から9月の満月前後にしか見られないとても希少な現象であるため、ダイヤモンド富士より撮影難易度は高め。
撮影できるスポットは、早朝なら「山中湖」、夕暮れ後なら「本栖湖」です。ただし、季節や時間帯によってベストスポットは変化し続けます。満足できる1枚を残すには、何度も足を運んで撮り続ける根気が必要になってくるでしょう。

絶景のタイミングで見る富士山は圧巻の美しさ!

  • 富士山は撮影場所や時期・時間、気象条件によってさまざまな表情を見せ、人々を魅了し続けます。理想の写真が撮影できた喜びは、何ものにも代えがたいですよね。

    とはいえ、実際に絵に描いたような美しい富士山を見たり撮ったりするのはとても大変です。フジフイルム スクエアで開催される写真展には、富士山をテーマにしたものもあり、プロの写真家が撮影した美しい写真を気軽に楽しめます。駅直結でアクセスがいいうえ、無料でさまざまな作品が見られるので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

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