富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

  • 利用案内
  • 写真展・イベント
  • フジフイルム スクエアについて
JP / EN

富士フイルムが運営する写真展(東京・六本木)

渋谷駅#1 | Shibuya Station#1 | 2020

渡辺楷写真展「ARCHETYPE \ Yamanote Line 30 Stations 2020」

都市の「コピー&ペースト」と「アーキタイプ」
駅の元型を探る
富士フイルムフォトサロン 東京 公募写真展

2021年10月22日(金)~10月28日(木)

FUJIFILM PHOTO SALON Space1

SHARE

写真展について

私の制作のコンセプトは、都市のあらゆる構造物やそれらの景象を写し取りシリーズ化することで、都市の奥底に潜む「アーキタイプ」(=元型)に迫ることです。心理学者のユングが個人の無意識のさらにその下に、人類に普遍的に受け継がれているものとして「アーキタイプ」を唱えました。私はこの概念に触れた時、都市にもこの「アーキタイプ」があるのではないかと考えました。なぜなら私は、「スクラップ&ビルド」を繰り返す都市の変化を見るにつけ、それが生きているように感じ、そこに何か大きな力が作用していると感じていたからです。
例えば、ある建物が取り壊され、また別のものが建設されるとき、その建物は「いつか何処かで見たもの」(=「コピー&ペースト」)ではないでしょうか。つまりマクロ的にみれば「スクラップ&ビルド」とは「コピー&ペースト」であり、そのコピーのオリジナルこそが「アーキタイプ」となるのです。
今回発表させていただく写真は、山手線全30駅のシリーズです。駅もまた終わることのない「スクラップ&ビルド」の構造物であるといえます。撮影を行なった2020年もたくさんの改良工事や建替工事が行われていました。そして原宿駅をオリンピック後に解体するというニュースが、このシリーズをはじめるきっかけとなりました。
今回撮影した30駅の写真を並べてみて見ると意外なほど同一性がなく、それぞれに個性を感じましたが、今後の「スクラップ&ビルド」が進むに従い、どのように変化していくのか興味が尽きません。写真展をお楽しみいただければ幸いです。

プロフィール

渡辺 楷

KAI WATANABE

1970年 宮城県生まれ、東京都在住
1989年 (旧)仙台電波工業専門学校 電子工学科 中退
1989年 1ヶ月程パリに滞在し、建築や都市に興味を持つ
1997年 東京綜合写真専門学校 第二芸術学科 卒業
1997年~建築専門カメラマンとして現在に至る
2020年~渡辺楷(作家名)として活動を始める

写真展概要

公募展名 渡辺楷写真展「ARCHETYPE \ Yamanote Line 30 Stations 2020」
都市の「コピー&ペースト」と「アーキタイプ」
開催期間 2021年10月22日(金)~10月28日(木)
開館時間 10:00-19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで) 会期中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1
入館料 無料

※ 企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。

作品点数 プリントサイズ約470×635mm、カラー、30点(予定)

※写真展はやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。

写真展一覧

MECENAT
富士フイルムフォトサロンは、2021年、公益社団法人企業メセナ協議会より、「芸術・文化振興による社会創造活動」として「THIS IS MECENAT 2021」の認定を受けております。