![[image]新田 樹氏](/assets/img/photo_detail_230428_01_profile.jpg)
新田 樹氏
第31回受賞作の『Sakhalin』(新田 樹)は、第二次世界大戦後、サハリン(樺太)を離れることがかなわなかった残留韓国・朝鮮人とその配偶者の日本人を追った作品です。作者は2010年から最後の生き残りともいうべき人たちの家を何度も訪ね、丁寧に取材し、その生活や周りの様子をカメラにおさめていきました。距離でいえば近くても遠かった北の地で、今なお日本語を話す人々。凍てつく寒さの中でつつましく生きる彼らの人生に寄り添いながら撮影した作品には、静かな時間が流れています。
本作は戦争の歴史に翻弄された人々の姿が写真の行間から浮かび上がるドキュメンタリーの仕事として高く評価されました。
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新田 樹氏