綺麗な夕焼けが見られるおすすめスポット7選
-
夕焼けは国内のどこでも鑑賞できるものですが、見る場所によって表情がガラリと変わります。今回は、まるで絵画のような夕焼けが見られるおすすめの美景スポットを、厳選して7か所ご紹介。ぜひカメラを持ってお出かけしてみてくださいね。
また、緑豊かな島国である日本には、夕焼け以外にも思わず息をのんでしまう綺麗な自然風景がたくさん。フジフイルム スクエアでは、海や山、星など随時さまざまなテーマで写真展を開催しています。興味がある人は、以下のページから詳細をご確認ください。
1. 最北端の夕焼けスポット、ノシャップ岬
「ノシャップ」とは、アイヌの言葉で「岬のそば」「岬がアゴのように突き出たところ」という意味です。
眼前の広大な海の向こうには利尻山・礼文島・樺太が位置しており、視界を遮るものが一切なく、国境の町であることを感じさせる絶景スポットです。さらに例年7~8月の早朝には、利尻昆布を収穫する風景が見られます。
夕暮れどきになると周囲一帯がオレンジ色に染まり、日中の爽やかな雰囲気とはうってかわって幻想的に。太陽が静かに水平線へと沈んでいくシーンは見逃せませんよ。
-
2. まるで火を吹く恐竜!ゴジラ岩
2. まるで火を吹く恐竜!ゴジラ岩
秋田県男鹿市の最西端に位置する門前地区の、潮瀬崎にあるゴジラ岩。その名のとおり、東宝の特撮怪獣映画「ゴジラ」シリーズに出てくる、ゴジラの横顔にそっくりなゴツゴツとした荒々しい奇岩です。
4月中旬と10月中旬の夕暮れどきになると、ゴジラの口のように見えるくぼみに真っ赤な夕日が入り込み、まるで炎を吹き出しているかのように見えます。
ゴジラファン・特撮ファンはもちろん、少し変わった夕焼けを撮影したい人にうってつけのスポットでしょう。
3. 海に沈む夕日が美しい立石公園
「立石公園」は神奈川県横須賀市の海沿いに位置する、眺めが良く美しい公園です。周辺には自然のままの海岸線が今なお残っており、なかでも海に突き出た立石が見どころ。
天気がいい日には、はるか遠くに富士山が見えます。また、視界を遮るものがないロケーションゆえに、広大な海にゆっくりと沈んでいく夕日を思う存分堪能できるところも魅力のひとつです。
構図に木や岩などを上手に取り入れて、絵ハガキのような写真を撮影してみましょう。ほかにはない、特別な1枚が残せるはずですよ。
4. 日本のウユニ塩湖と名高い父母ヶ浜
香川県三豊市にある父母ヶ浜は、白い砂浜がおよそ1kmにわたって続くビーチです。「日本の夕陽百選」にも選定されています。
夕方の干潮時には広範囲にわたって潮だまりができ、ボリビアのウユニ塩湖のように、水面が風景を反射するシーンを撮影できることから人気に火がつきました。まるで鏡のなかにいるような、幻想的な1枚を残せますよ。
ただし、理想的な写真を撮るためには、干潮であることに加え、風がないことや晴れていることが必須条件。お出かけ前に干潮の時刻や天気をあらかじめチェックしておくことをおすすめします。
-
5. 緑の光が見られることも!東尋坊
5. 緑の光が見られることも!東尋坊
福井県坂井市の東尋坊は、国指定の名勝であり天然記念物。そびえ立つような断崖絶壁と強い勢いの波が生み出す、荒々しい風景が魅力のスポットです。
夕暮れどきに高いところから見下ろすように撮影すれば、真っ赤な夕日と海、そしてゴツゴツとした岩肌がファインダーに収まり、印象的な1枚を撮影できます。
また東尋坊では、太陽が沈む直前に緑色に輝くグリーンフラッシュが見られることも。条件がそろったときに、ほんのわずかな時間しか見られない非常に珍しい現象なので、その瞬間をカメラでとらえるのは至難のわざ。もし見ることができたら、それは幸運に巡り会えた証だといえそうです。
6. 海に浮かぶ島々が雄大な鷲羽山
岡山県倉敷市の鷲羽山は、瀬戸内海を眼下に望む国指定名勝の1つです。その景観のよさから「日本の夕陽百選」にも選ばれています。
公園内の高台には展望台が設置されていて、瀬戸内海に浮かぶ大小の島々はもちろん、四国まで見渡せるのが魅力。島と島とのあいだには機能美を感じさせる瀬戸大橋がかかり、ここでしか見られない美景を生み出しています。
「海と夕日の写真はどうしても単調になりがち」とお悩みの人はぜひ足を運んでみてください。鷲羽山がおりなす独特の景観は、印象的な写真を生み出してくれるでしょう。
7. ノスタルジックな浜野浦の棚田
佐賀県玄海町にある浜野浦の棚田は、海岸からせり上がる斜面に283枚もの田んぼが連なった棚田です。自然の地形に沿うように耕作地が造られており、古くから続く人々の営みと自然が調和して、生きることの尊さを感じさせます。
ここで夕焼けを撮影するなら、田んぼに水が張られていて、なおかつ稲が育ちきっていない時期がおすすめ。田んぼ1枚1枚のおだやかな水面に空の色が映し出され、幻想的な風景が広がります。
水張りが始まるのは毎年4月中旬ごろ、田植えが行われるのは5月上旬ごろなので、タイミングを見計らってお出かけしましょう。
夕焼け写真を綺麗に撮るには?
-
夕焼けには思わずシャッターを切りたくなるような美しさがありますが、「写真だと実際に見たときのような感動が伝わらない」と悩むこともしばしば。ここでは、夕焼けの写真を綺麗に撮るコツを解説します。
露出補正とホワイトバランスを調整しよう
太陽は発光体なので、露出補正とホワイトバランスの調整がとても大切です。露出補正は、夕焼けの輝きを強調したいときはプラスに、空の繊細なグラデーションを表現をしたいときはマイナスにしてみてください。
また、色を強調したいときはホワイトバランスを変え、写真全体が赤みを帯びるようにするのがおすすめです。「晴れ」「曇り」に設定したり、色温度を8,000~10,000Kに設定したりすると、真っ赤な空を表現しやすくなります。
海や空などほかの被写体も入れてみる
夕焼けは美しいものですが、太陽だけを写すと単調になりがち。そんなときは海・島・人・建造物といった、周囲の風景や被写体をプラスしてみましょう。太陽以外のものを加えることでアクセントがつき、写真に表情が生まれますよ。
方位磁石と水準器があると便利
夕焼けの撮影で役立つのが、太陽が沈む方角を知るための方位磁石と、カメラを水平に設置するための水準器です。100円ショップやホームセンターなどで販売されているほか、スマホのアプリでも代用できます。
夕焼けの風景写真は、構図が傾くと台なしになってしまうことが少なくありません。撮影後にトリミングすることもできますが、できる限りカメラを水平にキープしてから撮影しましょう。
綺麗な夕焼け写真を撮影する際の注意点
-
太陽はとても明るい恒星なので、撮影の仕方によっては危険を伴うことも。綺麗な夕焼け写真を撮るためのコツを押さえたら、注意点もあわせてチェックしておきましょう。
光学ファインダーで覗くのは避けて!
強い光を放つ太陽を直接見るのはたいへん危険です。たとえ短時間であっても、目にダメージを負ってしまうことがあります。
一眼レフなどのカメラに搭載されている光学ファインダー越しでも、直視しないようにしましょう。光学ファインダーは、レンズを通った光をそのまま見る仕組みだからです。
また、太陽光はカメラのセンサーにも影響を及ぼすため、レンズを長時間にわたって太陽に向けたままにするのも避けてください。
防寒対策を忘れずに
春先や秋、冬などは日が沈むと同時にぐっと冷え込みます。日が出ているうちはあたたかくても、気温が下がることを想定し、撮影に出かける際は上着やマフラーなどの防寒具を準備しておきましょう。
とくに海・山には、風や寒さをしのげるような場所があるとは限りません。さらに手が震えてしまうと撮影にも支障が出るので、手袋や使い捨てカイロがあると便利です。
綺麗な夕焼けを見に出かけてみよう
-
日本には、そこでしか見られない独自の美観を持つ夕焼けスポットがたくさんあります。神秘的な美しさを自分の目で確認しに、ぜひカメラを持って足を運んでみてくださいね。
なお、夕焼け以外にも美しい自然の風景写真を楽しみたい人は、フジフイルム スクエアがおすすめ。随時さまざまなテーマで写真展を開催しているので、何度足を運んでも見飽きることはありません。詳細は以下のページからご確認ください。