絶景の日の出スポットおすすめ8選
日本には思わずカメラを構えたくなる、絶景の日の出スポットがたくさんあります。以下では、なかでもとくにおすすめの日の出スポットを8か所ピックアップ。どこも絶句するほどの美景が広がっているので必見です。
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1. 地球の丸さと大きさを感じる地球岬(北海道)
1. 地球の丸さと大きさを感じる地球岬(北海道)
地球岬は北海道の室蘭市にある、高さ約100mの断崖絶壁が続く絶景スポットです。岬の先端には1920年に完成した白い灯台が建っています。地球岬という印象的な名前は、アイヌ語で「断崖」を意味する「チケプ」に由来。その美しい景観は多くの人の心を捉えて離しません。
日の出タイムには太平洋が描き出す水平線から朝日が昇り、空と海を輝かせ、息を呑むような絶景が広がります。地球が丸いことを実感できる、壮大なスケールの1枚が撮影できる日の出スポットでしょう。
2. まさに極楽浄土の美しさ!浄土ヶ浜(岩手県)
岩手県宮古市にある浄土ヶ浜は、かの宮沢賢治も愛した風光明媚な場所です。沖合に立ち並ぶ巨大な火山岩によって天然の入り江が形成されており、波もおだやかなので、その名のとおり極楽浄土のような風景が堪能できます。白い砂浜と透明度の高い海は、海水浴客や自然美を愛する人の心を捉えて離しません。
日の出の時間になると、空と海が朝日の色に染まるだけでなく、沖にある火山岩のシルエットが浮かび上がり、まるで完成された芸術作品のよう。岩の見え方や日の出の方角によって印象が変わってくるので、お気に入りの撮影アングルを探してみましょう。
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3. 神々しい鳥居が見られる大洗磯前神社
3. 神々しい鳥居が見られる大洗磯前神社
茨城県東茨城郡大洗町の海沿いに鎮座する大洗磯前神社は、平安時代に建立されました。
岩礁の上に建つ鳥居は、ご祭神が降臨されたという伝説が残る神聖な場所。岸から見るとちょうど東に位置するため、海からの日の出と鳥居が描き出す神々しいワンシーンを納められますよ。
日の出の方角と鳥居の位置がそろうのは、1年で最も昼の時間が短くなる冬至のころ。寄せては返す荒波と岩の上にたたずむ鳥居、新しい朝を告げる日の出との奇跡のコラボレーションは、寒さに耐えてでも撮影する価値があります。
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4. 海・富士山との共演が楽しめる三保松原(静岡県)
4. 海・富士山との共演が楽しめる三保松原(静岡県)
静岡県静岡市の三保松原は、海・松原越しに富士山が撮影できるスポットとして写真愛好家から親しまれています。歌川広重の浮世絵にも描かれた歴史ある景勝地で、2013年には世界文化遺産の構成資産として登録されました。
朝日が昇る東側には伊豆半島が見え、日の出の時刻になると稜線から光が差し、思わず声を上げてしまうような美しい日の出の光景が広がります。三保松原ならではの魅力は、朝焼けに照らされて刻一刻と色を変える富士山が見られること。冬場の日の出には真っ白な雪化粧が映え、「紅富士」と呼ばれる姿を拝めます。
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5. 異国情緒豊かな神戸を一望できる六甲山(兵庫県)
5. 異国情緒豊かな神戸を一望できる六甲山(兵庫県)
兵庫県神戸市・芦屋市・西宮市・宝塚市の4つの市にまたがってそびえる、標高約931mの六甲山。神戸の市街地から車やケーブルカーでアクセスできる、県民にとって身近な山です。山上には見晴らしがいい展望スポットが点在し、異国情緒あふれる神戸の街や神戸港が見渡せます。
街を見守るようにそばだつ六甲山からの眺望の魅力は、とにかく空が広いこと。日の出とともに空に描き出されるグラデーションが美しく、思わずシャッターを切りたくなるでしょう。日の出に彩られたミニチュアのような街並みをフレームに入れて、ストーリー性のある1枚を撮影しましょう。
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6. 朱に染まる瀬戸内海は圧巻!千光寺公園(広島県)
6. 朱に染まる瀬戸内海は圧巻!千光寺公園(広島県)
千光寺公園は広島県尾道市にある公園です。千光寺山の高台にあり、尾道市内はもちろん大小の島々が点在する瀬戸内海まで見渡せます。2022年には頂上の展望台がリニューアルされ、瀬戸内の風景をより快適に楽しめるようになりました。
千光寺公園から日の出を眺めると、一面に橋梁や島々のシルエットが描き出されます。島影が幾重にも重なる瀬戸内海を真っ赤な朝日が照らし、ノスタルジックかつ幻想的な雰囲気に。なお早朝は特別な日を除いてロープウェーが動いていないので、移動手段を確保しておくことをおすすめします。
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7. 日本最古の灯台がロマンチックな佐多岬(鹿児島県)
7. 日本最古の灯台がロマンチックな佐多岬(鹿児島県)
鹿児島県本土の最南端に位置する佐多岬は、断崖と青い海が作り出す荒々しい風景が魅力の絶景スポットです。沖合の小島にたたずむ佐多岬灯台は1871年に建てられたもので、日本最古の灯台のひとつに数えられています。一度は戦争で失われてしまいましたが、1950年に再建されました。
視界を遮るものが何もなく、太平洋からの日の出を思う存分堪能できます。周辺を散策しながら、ベストショットを狙える日の出スポットを探してみましょう。展望台がある岬の先端には徒歩でしか行けないので、動きやすい服装がおすすめです。
8. 初日の出の名所としても人気が高い桂浜(高知県)
桂浜は、高知県の代表的な観光スポットのひとつ。坂本龍馬の銅像が立ち、月の名所としてもよく知られていますが、実は日の出スポットとしても人気です。とくに初日の出が見られる元旦は、大勢の人でにぎわいます。
優雅に横たわる水平線から真っ赤な太陽が昇る様子は、とにかく圧巻のひと言。海と空と朝日というシンプルな光景には、どれだけ時代を経ても変わらない美しさがあります。ぜひレンズを向けて、思い出に残る日の出を撮影しましょう。2021年には展望台がリニューアルされたので、よりゆったりと日の出を堪能できますよ。
日の出スポットで美しい写真・画像を撮るコツ
せっかく日の出を見に行くなら、記念に写真・画像を残してみましょう。ここからは、美しい日の出を撮影するためのポイントを解説します。初心者でも実践できる簡単な方法ばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね。
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演出したい印象にあわせて露出補正を調整
演出したい印象にあわせて露出補正を調整
日の出の撮影は、太陽の光をいかに美しく写せるかがポイントです。写真・画像全体が明るすぎると日の出の繊細な美しさを撮り逃してしまいますし、暗すぎると地味な印象を与えてしまいます。
日の出タイムの魅力のひとつである空のグラデーションを撮影するときは、露出補正をややマイナスに設定しましょう。反対に、昇ってきた太陽のダイナミックな輝きを表現したいときは、露出補正をプラスに設定してください。自分がどんな風に撮影したいかを決めて、カメラを調整してみましょう。
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ホワイトバランスを変化させよう
ホワイトバランスを変化させよう
カメラに搭載されているホワイトバランスとは、撮影時に色味を変えられる機能のこと。少し調整するだけで、同じ風景でもガラッと印象が変わります。
太陽の赤い色味をしっかり表現したいときは、ホワイトバランスを「晴れ」などの高めの設定にして赤っぽくします。反対に、清涼感を出したいときは「電球」など低めの設定にして青っぽくしましょう。なお、色温度が設定できるカメラでは、数字を上げるほど赤っぽく、下げるほど青っぽく撮影できます。
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ほかの被写体も加えて水平に撮ろう
ほかの被写体も加えて水平に撮ろう
日の出の撮影で水平線や稜線を構図に入れる際、全体が傾いてしまうと違和感を覚える写真に仕上がってしまいます。水準器を使ったりカメラを三脚で固定したりして、水平に写すことを意識して撮りましょう。
また、日の出の太陽だけをとらえた写真・画像はどうしても単調になりがちです。建造物や生い茂る木、海に浮かぶ島・岩礁などを一緒に写すと奥行きが生まれ、グッと味のある作品に仕上がりますよ。
カメラを持って日の出スポットへでかけよう
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日の出に彩られた風景は、まさしく心に染みる美しさ。ぜひその神秘的な姿を自分の目で確認しに、日の出スポットへ出かけてみてくださいね。きっと1日のよいスタートが切れるでしょう。
また、雄大な自然の風景を楽しみたい人には、フジフイルム スクエアでの写真展鑑賞もおすすめです。海や山、星など、さまざまなテーマで写真展を随時開催しています。プロが撮影した作品を鑑賞すれば、自分で風景を撮影するときのヒントも見つかるかもしれません。詳細は以下よりご確認ください。