登山・ハイキング初心者におすすめの服装・靴とは?
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登山やハイキングを安全に楽しむためには、まずは山の中で行動するのに適した服装を知っておくことが大切です。すでに持っているもので代用できる場合もあるので、必要に応じてそろえてくださいね。
なお、登山・ハイキングで見られる景色を気軽に味わいたいと思っている人には、写真展もおすすめです。フジフイルム スクエアでは、いつもさまざまな写真展が開催されており、その中にはプロのカメラマンが美しい名山を収めた展示もあります。詳細は下記よりご確認ください。
インナーは速乾性があるものを選ぼう
インナーは、登山中にかいた汗を吸収・蒸発させて体温を一定に保つため、寒い季節も暑い季節も必須です。また、汗によるベタッとした不快感もやわらげてくれます。
素材はポリエステルのような化学繊維やウールなど、吸湿・速乾性に優れたものを選ぶのがおすすめです。コットンは肌触りがよい反面、体を冷やしてしまう可能性があるため、登山やハイキングには不向きといえます。
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トップスは薄手で保温性に優れたものを
トップスは薄手で保温性に優れたものを
トップスは、インナーとアウターとの間に着るウェア。主に保温を目的としていますが、インナーが吸い上げた汗を吸収し、乾かす役割も担います。季節・用途によって選ぶべきアイテムがガラッと変わるため、形状も素材もさまざま。
春・秋の寒暖差がある時期はフリースが、寒い時期はダウンがおすすめです。また、暑い時期はボタンやジップで襟元が開閉できるシャツなどがよいでしょう。
アウターは防寒・防風・防水性があるかチェック
アウターは雨や風、雪などから身を守る重要なアイテムです。「今日は晴れているからなくても大丈夫」と油断するのは危険。山の天気は急変しやすいので、必ず準備してくださいね。
おすすめは、防寒性・防風性・防水性を備えたセパレートタイプです。レインウェアをアウターとして活用するのもよいでしょう。透湿性があるものなら湿気も逃してくれるので、快適に過ごせます。
ストレッチ性に富んだボトムスだと歩きやすい
手持ちのボトムスでも代用することはできますが、基本的には伸縮性・耐久性に優れたものがおすすめです。汗をかいたり雨・風にさらされたりすることを想定し、速乾性・防風性・撥水性を備えていればなおよいでしょう。乾きにくいコットン製のアイテムは、登山やハイキングには不向きなので要注意。厚手のデニムは動きづらいため、避けるのが無難です。
また、足腰に自信がない人は登山用のタイツを併用してみましょう。商品によって特徴は異なりますが、運動機能をサポートするものや、ひざへの負担を低減してくれるものがありますよ。
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靴は登る山にあわせてカットを選ぶ
靴は登る山にあわせてカットを選ぶ
登山やハイキングでは、悪路に出くわすこともしばしば。どんな道でも安定して歩けるよう、登山靴はソールが硬いものがおススメ。かつ、足首をサポートしてくれるミドルカットやハイカットのモデルがおすすめです。防水機能が備わっているタイプだと、濡れや汚れもきになりませんね。
登山靴は店舗で試しに履いてから購入するようにしましょう。たくさん歩いても疲れないように、フィット感や動きやすさなど、履き心地をしっかり確かめてください。
厚手の靴下で靴擦れ防止
長時間の歩行が想定される登山・ハイキングでは、靴下の選び方も重要なポイントです。靴擦れを起こしにくいよう、靴下はクッション性が高い厚手のものがおすすめ。また、汗をかいたときに体が冷えてしまうのを防ぐため、透湿性・速乾性に優れたものがよいでしょう。
登山靴と靴下を一緒にフィッティングすれば、よりリアルな履き心地をチェックできますよ。
暑さ・紫外線対策に帽子は必須
山は標高が高くなるにつれ、紫外線の量も増えます。効果の高い日焼け止めを塗ったり、UVカット機能がある帽子を被って、紫外線対策をしっかりととりましょう。また、帽子は暑さ対策にも好適。キャップやハットなどツバ付きのタイプであれば、日差しを遮ることができます。汗をかいても快適に過ごせるよう、吸湿性・速乾性に優れたものがおすすめです。
ちなみに、体が冷えやすい秋や冬は、保温性に優れたウールやフリースのニット帽がおすすめです。季節や気温にあわせて帽子を使い分けましょう。
バッグは両手があくバックパックがベスト!
登山・ハイキング時のバッグは、両手があくバックパックタイプが一般的です。手持ちのものでも代用可能ですが、必要な荷物が入らなかったり、耐久性が低く破損のリスクも。できればタウンユースのものではなく、登山用に設計されたアイテムを使用しましょう。
容量は日帰りなら10~25L、1泊なら30~45Lが目安です。また、バックパックを選ぶ際は容量・耐久性に加え、自分の背面長に合ったサイズかどうか確認することも重要。サイズが合っていないものはフィット感が悪く、体に負担がかかってしまうため要注意です。
登山・ハイキング初心者におすすめの持ち物
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登山やハイキングに必ず持っていくべきアイテムや、あれば便利な持ち物をリストアップしてみました。補足説明もあるので、登山初心者はぜひチェックしてくださいね。
登山・ハイキングに必須の持ち物
登山やハイキングでは、まずは以下の持ち物を備えましょう。
・スマートフォン・モバイルバッテリー
・保険証・身分証
・手袋
・ヘッドランプ
・バックカバー
・地図・コンパス
・タオル
・ビニール袋
・常備薬
・ティッシュペーパー
・飲料水
・行動食・非常食
地図はスマートフォンアプリでも確認できますが、電波が届かなかったり、故障・電池切れが起きたりする可能性があるので、紙の地図を携帯しましょう。また、天気が変わりやすい山では、突然雨が降り出すことも。バックカバーを持っておけば、バックパックの中の荷物が濡れずにすみますよ。
環境保護のためゴミのポイ捨ては厳禁です。ビニール袋を持参して、ゴミは自宅に持ち帰って処分しましょう。
持って行くと便利な持ち物
必須アイテムとは別に、持って行くと何かと便利な持ち物を紹介します。
・エマージェンシーシート
・ファーストエイド(応急手当)キット
・携帯トイレキット
・サングラス
・日焼け止め
・虫よけスプレー
エマージェンシーシートとは、薄手の保温素材で作られた防寒用シートのこと。急な悪天候やケガ・体調不良など、一時的に身動きが取れない場合に活躍します。また、山のトイレはトイレットペーパーがなかったり、トイレそのものが近くになかったりする場合もあるため、自分専用のトイレキットを持っておくと安心です。
初心者が登山・ハイキングで注意すべきポイント
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初心者が事前に知っておくべきポイントは、服装や持ち物だけではありません。ルールを守らなければ、事故にもつながりますし、他の登山者に迷惑をかけてしまうことも。注意点をチェックして、誰もが快適に楽しめる登山を心がけましょう。
他の登山者に配慮した行動を
山道で他の登山者とすれ違う際は、あいさつをするのがマナーです。登る人を優先し、斜面になっている道では山側で止まって、相手が通り過ぎるのを待ちます。
また、前を歩く登山者のペースが遅いからといって、無理に追い抜こうとするのはやめましょう。体に負担がかかるうえ、ケガにつながるリスクもあります。道を譲ってもらったときは、お礼を伝えてゆっくり追い越しましょう。
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自然のものを持ち帰らない
自然のものを持ち帰らない
環境保全の観点から、山の植物・小石・土など、自然のものを持ち帰るのはマナー違反です。カメラやスマートフォンで撮影するなど、別の形で思い出に残しましょう。
また、登山靴の裏に外来植物の種子が付いている場合があるので、帰宅後は毎回登山靴のソールをきれいにして、他の山へ持ち込まないようにください。
動物にエサを与えない
植物と同様、生態系を守るために野生動物にはエサを与えないようにしましょう。自力でエサを取らなくなったり、過剰に人馴れするだけでなく、人間の食べ物が動物にとって毒となることも。
登山中やハイキング中に野生動物を見かけても、むやみに近付いたり触ったりせず、遠くからそっと見守るようにしてください。
ゴミをポイ捨てしない
当然ながら、ゴミのポイ捨ては環境破壊につながるため禁止です。山小屋での宿泊・休憩時以外に出たゴミを山小屋のゴミ箱に捨てるのも、マナー違反です。
山行中に出たゴミは、すべて自宅に持ち帰って処分するようにしてください。ジッパー付きなど密閉性が高い袋に入れておけば、生ゴミでもニオイが外に漏れにくいでしょう。
事前準備をしっかり行って楽しい登山・ハイキングを
初心者が登山やハイキングを安全に楽しむためには、事前準備を入念に行うことが大切。必要な服装・持ち物をそろえ、マナーを守って快適な山行にしてくださいね。
また、登山初心者ではなかなか挑戦できない名山の絶景を見たい人は、写真展でプロの写真家が撮影した作品を鑑賞するのがおススメです。 あまりの雄大さに圧倒されることでしょう。フジフイルム スクエアでは、山々の風景を含め、バリエーションに富んだテーマで写真展を開催しており、入館無料で作品を見ることができます。思わず見入ってしまう、お気に入りの作品が見付かるかもしれませんよ。詳細は以下よりご確認ください。