ガーデニングとは?
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ガーデニングとは、植物を植えたり、柵や石畳などのアイテムを使ったりして庭づくりを楽しむことです。また、庭だけでなくベランダや玄関先、室内などで植物を育てることも立派なガーデニング。近年では家庭菜園もガーデニングの一種とされています。趣味として楽しむ人や、癒しを求める人たちに人気です。
おしゃれなガーデニングを目指すために大切な3つのこと
ここからは、おしゃれなガーデニングを叶えるために大切なポイントを大きく3つご紹介します。これを読めば、ガーデニングを始める前に考えておきたいことや、初心者向きの植物の種類や特徴がわかりますよ。
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1. 理想の庭のイメージを考えよう
1. 理想の庭のイメージを考えよう
まずは、理想とする庭や空間を具体的にイメージすることが大切です。たとえば、「1年中花が咲いている庭」「お手入れが楽な庭」など、理想のイメージをリストアップしてみましょう。
また、あの花もこの花も育ててみたいと、手当たり次第に植物を増やすのは禁物。おしゃれなガーデニングとはかけ離れたまとまりのない庭になってしまいます。
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おしゃれなガーデニングのコツは、テイストを揃えることです。たとえば、和の雰囲気を感じさせる「和風庭園」や、まるで草花が自生しているかのような自然美が魅力の「イングリッシュガーデン」はご存知の人も多いでしょう。ほかにも、自然のぬくもりを感じさせる「北欧風ガーデン」、大小の岩石を使って高山の景色を再現するワイルドな「ロックガーデン」、雨だけで育つ植物を集めた「ドライガーデン」、プランターで小さな庭づくりを楽しむ「コンテナガーデン」などさまざまなテイストがあります。
具体的なイメージが思い浮かばない場合は、写真や実際の庭から着想を得るのもひとつの方法。六本木にあるフジフイルム スクエアでは、年間を通じて入館無料の写真展を開催しています。花や自然を扱う写真展も開催されているので、ガーデニングのイメージを膨らませるためにぜひお立ち寄りください。
2. 日当たりをチェック
植物を育てるうえでは、日当たりも重要なポイントです。ガーデニングスペースの日照時間を確認しておきましょう。日当たりがあまり良くない場合は、日陰を好む植物を選ぶといいでしょう。屋内用や、寒さや暑さに強い植物もあります。植物の特徴を知っていれば、レイアウトの参考にする際や、実際に植物を選ぶ際に役立ちますよ。
3. 植物の特徴を知ろう
せっかくおしゃれな植物を育て始めても、すぐに枯れてしまったら残念ですよね。悲しい思いをしないためにも、初心者のうちは以下にご紹介するような丈夫な植物やお手入れが簡単な植物がおすすめです。
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(1)ゆっくり成長する木
(1)ゆっくり成長する木
植物にはそれぞれ育つスピードがあります。すくすく育ちすぎて剪定が大変…ということがないように、生育のスピードで選ぶと初心者でも管理しやすいでしょう。ゆっくりと育つ木のなかでも、特におしゃれな5つをご紹介します。
・ハイノキ
素朴な佇まいが魅力。葉が落ちないので1年を通して緑が楽しめます。春になると真っ白な花をいっぱいに咲かせます。
・アオダモ
白っぽい樹肌と繊細な枝が美しい木です。春になると綿毛のような白い花を咲かせます。病害虫が付きづらいので初心者向きです。
・エリカ
枝いっぱいに鈴のような可愛らしい花を咲かせます。花のないときは、杉のような見た目です。あまり大きくならないのでお手入れしやすいでしょう。
・アメリカハナズオウ
春になると紫色の花を密集して咲かせる木です。きちんと根を張れば、雨水だけでも成長してくれます。
・ユキヤナギ
ヤナギのように垂れた枝に、まるで雪を被っているような小さな白い花が咲き乱れるのが特徴。春の訪れを感じさせる植物です。
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(2)植えっぱなしでOKの多年草
(2)植えっぱなしでOKの多年草
多年草は、毎年同じ時期に花を咲かせる植物です。多年草のなかでも、植えっぱなしでOKな特に育てやすい植物を3つご紹介します。
・クリスマスローズ
開花時期は12月~4月。品種が多くさまざまな色合いや咲き方が楽しめるため、マニアも多い植物です。
・ベロニカ・オックスフォードブルー
開花時期は4月~5月。地面を這うように横に広がります。鮮やかなブルーの花を咲かせます。その可憐な見た目とは裏腹に丈夫な植物です。
・クレマチス
クレマチスは、品種によって開花時期が大きく異なります。花の形や色もさまざま。とにかく品種が豊富なので、広い場所から狭い場所まで、植える場所にあった品種をチョイスするといいでしょう。
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(3)グランドカバーにおすすめの植物
(3)グランドカバーにおすすめの植物
グランドカバーとは、その名の通り地面を覆うように育つ植物です。雑草を抑えるのに活躍してくれます。グランドカバーのなかでも、特に丈夫な植物を4つご紹介します。
・クラピア
繁殖するスピードが速く、その速さは芝生の10倍といわれています。寿命が長く肥料いらずで、背丈もあまり伸びないためお手入れが楽な植物です。
・ワイヤープランツ
鉢植えとしても人気のワイヤープランツは、針金のような茎が特徴。生命力が強く、根が残っている限り芽が出るので初心者でも失敗なく育てやすいでしょう。
・ディコンドラ
ディコンドラは、丸みを帯びた葉が連なる可愛らしい植物です。耐踏性がなく踏まれると枯れてしまうので、通路を避けて植えるのがポイントです。
・ミント
ポピュラーなハーブであるミントも、実はグランドカバーになる植物の一種。爽やかな香りが特徴で、紅茶や料理に使えるほか、ポプリ(匂い袋)の材料としても活躍してくれます。
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(4)おしゃれで便利で育てやすいハーブ
(4)おしゃれで便利で育てやすいハーブ
ハーブは初心者でも育てやすい植物として人気があります。食用にもできるので、いつもの料理にプラスしておしゃれな食卓を演出してみてはいかがでしょうか。なかでもおすすめのハーブを6つご紹介します。
・ラベンダー
香りが良く、アロマや芳香剤に用いられるイメージが強いですが、種類によっては料理やお菓子づくりでも活躍してくれます。
・カモミール
ハーブティとして親しまれているカモミールは、リラックス効果のある優しい香りが特徴。丈夫で栽培しやすく初心者向きです。
・パクチー
タイ料理でよく用いられるパクチーも自宅で育てられます。美容や健康効果が期待できるといわれています。
・タイム
肉料理や魚料理の香り付けに使われるタイム。日当たりの良い環境であれば1年中収穫できます。
・レモンバーム
レモンのような爽やかな香りが特徴。紅茶や料理の香り付けにも使えます。丈夫で日陰でも育つため、初心者向きです。
・チェリーセージ
さくらんぼのような甘い香りで、紅茶やサラダに使われます。見た目もとても可愛らしいので、観賞用としても人気のハーブです。
DIYでおしゃれなガーデンへ!
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おしゃれなガーデニングを演出するには、植物を飾るアイテム選びも重要です。庭やベランダなどそれぞれのシチュエーションで使えるアイテム選びのポイントをご紹介します。
1. 木材やレンガで花壇や小道を作る
木材やレンガで枠組みを作り、そこに土を入れて植物を育てる手法を「レイズベッド」といいます。地面より高い位置になることで、
・作業がしやすい
・風通しが良く害虫が付きにくい
・雑草が生えにくい
などのメリットも。プランターでは味気ないと感じる人も、木材やレンガを用いるレイズベッドならおしゃれな景観を崩しません。
また、庭や通路にレンガや置き石を並べ、小道を作るのもおすすめです。おしゃれなだけでなく、雑草対策や足場の補強になるなど実用性にも優れています。
2. ガーデンラックやアンティーク雑貨とともにレイアウト
限られたスペースで行うスモールガーデニングや、ベランダを利用したバルコニーガーデニングでおしゃれを演出するなら、アイテムを上手に活用しましょう。
たとえば、ガーデンラックを置けば狭い場所でも縦の空間を利用して鉢植えを並べられます。寂し気だったり物足りなさを感じたりする空間を、一気に活気づけてくれるでしょう。棚や木箱、スツールなどのアイテムで高さを出す方法もあります。
また、今流行りのジャンクガーデンもおすすめです。アンティーク雑貨やおしゃれなプレートなどジャンクな要素をプラスしてレイアウトを楽しみましょう。
3. ベランダガーデニングは、素材選びにこだわって
ベランダガーデニングでは、植木鉢の素材選びや見た目でおしゃれな空間を演出しましょう。端材をつなぎ合わせて植木鉢カバーを作ったり、ペンキやチョークでペイントを施したりするとおしゃれな印象に。
モダンな雰囲気が好みであれば、色味を白と黒に統一するといいでしょう。
ベランダ全体をおしゃれに仕上げたいときは、生活感が出てしまう壁や配管、隣家との壁などを木板でカバーすると世界観が崩れません。
まとめ
おしゃれなガーデニングは、1日にしてならず。まずは理想の庭のイメージを固めるところから始めてみませんか。そして、育てながら少しずつ植物の知識を深めていき、理想の庭に近づけていきましょう。
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