そもそもスキューバダイビングとは?
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スキューバダイビングとは、空気を詰めたタンクを身に着けて潜水するダイビングの一つ。自給気式水中呼吸装置(Self Contained Underwater Breathing Apparatus)の頭文字をとって、スキューバ(SCUBA)と名付けられています。個人差はありますが、一般的にはおおよそ深さ20~40m、40~50分ほど潜れるといわれています。
スキューバダイビングをするためには、「Cカード」と呼ばれるライセンスが必要です。その等級によって潜れるポイントや水深が変わりますが、ライセンスがあればインストラクターの補助がなくとも、認められている範囲内で自由に潜れます。
また、「ライセンスが取れるか不安」「試しに一度潜ってみたい」という人は、ライセンスなしで楽しめる体験ダイビングから試してみてはいかがでしょうか。
スキューバダイビングの3つの魅力
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スキューバダイビングには、ほかのマリンスポーツでは味わえない楽しさがあります!まだスキューバダイビングをしたことがない人に知ってほしい、3つの魅力をご紹介します。
海の中の綺麗な景色が堪能できる!
海中の風景が楽しめるマリンスポーツには、海面に浮かぶスノーケリングや、ゴーグルをつけて潜水するスキンダイビングなどがありますが、スキューバダイビングはこれらよりも比較的長い時間・深い場所まで潜れるのがポイント。
海中の景色は、水深によってガラッと表情が変わります。スキューバダイビングなら、スノーケリングやスキンダイビングでは見られない世界を見ることができるでしょう。
海中で写真撮影することも可能
海の中の綺麗な風景を写真に収めるのも、マリンスポーツの醍醐味の一つです。防水ケースをつけたカメラを使えば、初心者でも簡単に撮影できます。
海中から見た海面を撮るのもよし、魚の群れやサンゴを映すのもよし。陸上では撮影できない、幻想的な世界を残せます。スキューバダイビングなら40~50分間は潜っていられるので、逃したくない瞬間をしっかりと写真に収められるでしょう。
まるで宇宙のような浮遊が味わえる
スキューバダイビングでは、海から受ける浮力によって、まるで宇宙空間にいるかのようなふわふわとした感覚が楽しめます。
この独特の浮遊感は、陸上ではもちろん普通の泳ぎでも味わえません。一度経験すると、やみつきになる人もいるとか。海の大きな流れに身をゆだね、魚たちと一緒にゆらゆらと漂ってみてはいかがでしょうか。
スキューバダイビングのおすすめスポット10選
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国内には人気のスキューバダイビングスポットが多数あります。今回は、そのなかから特におすすめのスポットを厳選してご紹介!
また、海中の景色が見られるのは、スキューバダイビングだけではありません。より手軽に楽しみたい人には、プロの水中写真家が撮影した写真を見ることもおすすめです。フジフイルム スクエアでは、水中の生き物をテーマにした写真展をたびたび開催しています。プロの写真家が見ている視点で、海の世界を覗けますよ。ほかにも随時さまざまなテーマの写真展を開催しているので、ぜひチェックしてください。
1. 石垣島(沖縄)
気温・水温ともに1年中高い石垣島は、季節を問わず潜れる、ダイバーなら一度は訪れたい国内有数のスキューバダイビングスポットです。悠々と泳ぐマンタに出会える川平エリアや、ゆったり過ごせる穴場の北部エリアは要注目。
また、市街地エリアから少し離れた場所に位置する、石西礁湖も見逃せません。400種類以上のサンゴと、色鮮やかな熱帯魚が見られます。
2. 宮古島(沖縄)
宮古島には、伊良部エリアや下地島エリアを中心に、さまざまな難易度のダイビングスポットが点在しています。サンゴや熱帯魚はもちろんのこと、ボートに乗って沖に出れば、ウミガメやマンタに出会える可能性が。
また、ダイナミックかつ独特の地形を見せる「魔王の宮殿」「七又アーチ」も、宮古島ダイビングならではの魅力。水面から射す太陽の光が、より幻想的な風景を作り出しています。
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3. 奄美大島(鹿児島)
3. 奄美大島(鹿児島)
黒潮が通る奄美大島は、透明度30~50mにもなるという美しい海が魅力です。真っ白な砂の海底には、220種類以上のサンゴが生息。ほかにも魚・エビ・カニ・ウミガメなど、さまざまな生きものに出会えます。海中で悠然と生活する姿は、見飽きることがありません。
また北部エリアでは、奄美大島の固有種であるアマミホシゾラフグのオスが作り出す、ミステリーサークルが見られることも。体長10cm程度の小さな魚が作ったとは思えない、ダイナミックな幾何学模様は圧巻です。
4. 柏島(高知)
本島から橋が渡されており、飛行機や船を使わずとも車でアクセスできる柏島。黒潮と豊後水道が流れ込むため、温帯魚・熱帯魚の両方が生息しています。国内で見られる魚のおよそ3分の1を占める、約1,000種類が集まる貴重なエリアです。
そのため、レアな種類の魚に出会えることはもちろん、まれに新種が見つかることも。海中での写真撮影や動画撮影を楽しみたい人に、うってつけのスポットといえるでしょう。
5. 串本(和歌山)
ラムサール条約で保護されている串本の海は、関西随一のダイビングスポットとして知られています。ここでぜひ見てほしいのが、巨大なサンゴテーブル。あまりの迫力に圧倒されることでしょう。そのほかにも多種多様なサンゴが群生しており、独特の景観を生み出しています。
また、黒潮が流れ込んでいるため、回遊魚が見られることも。カンパチやブリなど、大きな魚たちが一斉に泳ぐ姿はとてもダイナミックですよ。
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6. 伊豆半島(静岡)
6. 伊豆半島(静岡)
伊豆半島のダイビングエリアは、大きく東伊豆・西伊豆・南伊豆の3つに分けられ、30以上のスポットが点在しています。一度にたくさんのスポットでスキューバダイビングを楽しみたい人におすすめです。
スポットごとに見られる風景や生き物は変わります。特に人気が高い神子元島ではハンマーヘッドシャークの群れがみえることもあります!ほかにも大型の生物が多数いるので、迫力ある海中風景を楽しみたい人は必見です。
7. 江ノ島(神奈川)
関東で手軽にダイビングを楽しむなら、観光地として人気の高い江ノ島がおすすめです。このスポットで見逃せないのが、デコボコとした荒々しい独特の海中風景。リアス式海岸が織りなす、複雑に入り組んだ景色は迫力満点ですよ。
一方、烏帽子岩周辺には色鮮やかなソフトコーラルが広がり、まるでお花畑のよう。かわいらしい小魚たちが集まり、穏やかな海中風景が楽しめます。
8. 小笠原諸島(東京)
都内から1,000kmほど離れた海に浮かぶ、小笠原諸島。大小およそ30の島々から成り、世界自然遺産に登録されています。父島周辺と母島周辺とでまったく異なる景色が広がるため、何度でも訪れたくなるでしょう。
なかでもおすすめなのが、夏から秋にしか潜れないケータ島です。エイの群れが見られるほか、運がよければマッコウクジラに出会うこともできますよ。
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9. 八丈島 (東京)
9. 八丈島 (東京)
フィリピン沖から流れ込んでくる黒潮により、透きとおった美しいコバルトブルーの海が広がる八丈島周辺。ウミガメとの遭遇率が高く、おおむね島内のどの場所から潜っても見られるでしょう。そのほかにもトロピカルな魚が集まり、南国ムードいっぱい。
大物を狙いたい人は、ナズマドへ行ってみましょう。運がよければ、ハンマーヘッドシャーク・ジンベイザメ・クジラ・マンタなどが見られます。
10. 房総半島(千葉)
房総半島は、東京からおよそ2時間で行ける手軽さが魅力です。島内にはたくさんのダイビングスポットが点在していますが、なかでも旧帝国軍の水雷艇が見られる沖ノ島周辺や、海底神社が鎮座する波左間がおすすめ。
少しスリリングな体験をしてみたい人には、シャークスクランブルに遭遇できる沖前根がぴったりでしょう。周囲をサメに囲まれる景色は、スリリングで迫力満点です。
スキューバダイビングで海中の絶景を堪能しよう
国内には数多くのダイビングスポットがあり、陸上では決して見ることができない絶景が広がっています。スキューバダイビングを楽しんで、海の美しさを再発見してみてはいかがでしょうか。
しかし、スキューバダイビングはライセンスの取得が必要だったり、アクセスしづらい場所にあったりと、初心者にとって少しハードルが高いスポーツです。海中の綺麗な景色をより気軽に楽しむなら、プロの写真家が撮影した作品を見るのがおススメ。六本木駅直結のフジフイルム スクエアでは、随時さまざまなテーマの写真展を開催しており、中には「水中の日常」をテーマにしたものも。詳細は以下よりご確認ください。